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鈴木哲也 院長の独自取材記事

すずき動物病院

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日: 2023/01/22

新しいショッピングモールや大型店舗などのオープンが続き、このところ特に賑わいをみせている港北ニュータウン。その中でも「まだタケノコ山だった」という1984年から動物たちの健康を見守り続けているのが、都筑区のすずき動物病院だ。院長の鈴木先生は、犬猫や小動物を主としながらも、亀やトカゲなどの爬虫類にも詳しいことでも評判。専用の入院施設も完備しているので安心して診てもらうことができる。そんな鈴木先生が歩んできた道、爬虫類との出会いや転機、そしてこれからの医療について話を聞いた。 (取材日2007年3月30日)

いつも犬と一緒。小学生の頃から獣医師になりたかった

小さな頃の話を聞かせていただけますか?

生まれたのは東京都内で、庭のない家でしたから、小さな頃は犬や猫を飼えなかったんです。ですから小鳥を飼ったり、蛙や蛇を捕まえて家で育ていたりしたんですが、犬猫を飼いたくても飼えないことが逆に気持ちを膨らませたようで、愛読書は動物の飼育書でした。その後、中学生の時に横浜に引っ越してきて、江田に住んでからは念願の犬を飼えるようになりました。どう飼ったらいいかというのは、本や頭の中でシミュレーションしていたので(笑)、すぐに犬と馴染み、いつも一緒にいるような生活を送っていましたね。同じベッドで寝たりもしていました。

その中で、獣医師になろうとしたのは?

小学校の時の作文に、獣医になると書いていたようです。先日、うちの両親が保管してあった文集を見せてくれました(笑)。その作文には、当時読んでいた本に、日本の犬はアメリカの犬より長生きしないと書かれてあったようで、「日本の犬をもっと長生きさせてやりたい」というようなことを作文に書いていましたね。

獣医師になってからは、どのような生活でしたか?

大学を出るまでずっと実家暮らしでしたので、家を出て一人暮らしをしてみたかったんです。それで、博多の病院に枠があると教授に紹介されて、誰にも相談せずに勝手に博多行きを決めてしまいました。九州には、親戚や知人もいなければ、行ったこともなかったのですが、とにかく家を出て自分で暮らしてみたかったんです。全然知らない場所に行って、しがらみなく経験を積んで、ゆくゆくは横浜に戻って開業をしたかったんですよね。そのまま3年間、博多の動物病院に住み込みで働きました。友達もいないし、精神的にも厳しかったのですが、院長先生には根性を付けてもらいましたね。獣医師って職人のような世界ですから、手取り足取り教わるのではなく、見ながら自分で覚えていくしかない。動物の症状を診て判断し、適した診療をしていくことを、体で覚えました。ちょうどその頃、日本動物病院協会が出来始め、日本の獣医学がグンと伸びた頃でしたし、病院も成長盛りの時期で、自分も病院と一緒に育った感じがありました。ただ、最初は博多の方言に悩まされましたね。例えば飼い主さんに「この子、しろしか」って言われてもわからないでしょ?ぐったりしている時に使うことが多いようなんですが、最初わからなくて(苦笑)。院長先生には医療のみならず「診療でこれだけは覚えなくてはならない博多弁」というのも、教えてもらいました(笑)。

ターニングポイントとなった、爬虫類との出会い

博多を出られた後は?

その後は、地元である横浜で開業しようと思い、最初は港北区の高田町でテナントを借りて開業しました。3ヶ月くらいの期間の中で、病院の開業準備をしながら、自分の結婚式を挙げたり、親戚の冠婚葬祭が続いて忙しい時期でしたね。

人生の重要な時期だったんですね。

そうですね。その5年後にこちらに引越しをして、病院兼自宅を建てたんですが、ターニングポイントといえるのは、それから少し経って落ち着いてきてからのことなんです。僕自身、昔から犬猫は好きなんですが、獣医師として診療していると、仕事と自分のペットとの境界線がわからなくなってしまって。それで、違う動物を飼ってみようと思い、当時は爬虫類の診察をしていなかったので、亀を飼ってみたんです。ところが、餌を食べてくれない。多分、飼い方が悪かったんでしょうね。それで、爬虫類に詳しいお店を探して、店主に相談したり、話を聞いているうちに、爬虫類って面白いなと思うようになってきたんです。

どんな出来事があったんですか?

最初、その店主に「君は爬虫類を、冷たいと思っているだろう」って言われたんです。それでトカゲを手のひらにのせてもらったら、ものすごく温かかったんですよ。ひんやりしているイメージがあったから、衝撃でしたね。トカゲは、自分で体温を作れないだけで、太陽の光を浴びて熱くなれば、体温も上がりますし、60度でも平気なトカゲもいるんですよ。それで爬虫類に興味が深くなり、純粋にペットとしてトカゲも飼い始めました。そんな中、亀が一匹死んでしまったんです。原因がわからないまま、その後もまた一匹死んでしまって。それが、どうも症状が同じだったんですね。最終的には、ヘルペスウイルスという感染症だということが後からわかったのですが、当時はわからないから、勉強を始めました。当時は日本語文献もないですから調べるのには一苦労しましたが、これがまた意外と爬虫類医学が面白くて。自宅にも趣味で亀やトカゲが増えていきましたね。今うちにいる中で大きな亀は、15歳くらいかな?最初は85グラムくらいでしたが、今はもう20キロ近くあると思いますよ。

亀ってそんなに大きくなるんですね!

そうなんです。ですから、飼ってはいけない環境の人が飼っているケースも多いので注意が必要なんですよ。例えば、大きなケヅメリクガメというのは、どう考えても一般家庭で飼えない大きさにまで成長してしまうのですが、それを知らずにマンションなどで飼ってしまう人もいるんです。最初は手のひらにのるくらい小さなサイズでも、成長するにつれ大きくなると力も強くなり、甲羅と首や手足の隙間に人間の指などが挟まれると、骨が折れることもあって危険なんですよ。ただ、爬虫類の生態をきちんと理解してから飼えば、本当に興味深い部分がたくさん発見できるんです。

専門的な診療をしていくために

こちらの医療方針と診療内容を聞かせてください。

まずは、出来る限りの診察をすること。動物はしゃべらないですから、とにかく嘘なく、誠実に飼い主さんに状況をお伝えします。診察に関しては、基本的には犬猫、小動物を主体として、地域の皆さんのホームドクターとして、いつでも来ていただけるようにと思っています。ただ爬虫類に関しては、青森や岩手など、遠くからでもお見えになる方もいらっしゃいますね。入院施設に関しては、犬猫とは別に、爬虫類用の入院施設も増設しました。爬虫類というのは、真冬でも最低気温25度以下になってはいけないので、専用の施設が必要になるんですよ。もちろんほ乳類と同様、爬虫類にも血液検査を行いますし、エコーを撮ったり、手術もします。

今後の展望をお聞かせください。

横浜の獣医師が出資しあって、都筑区に横浜夜間動物病院を作ったんです。夜中に調子の悪くなった動物に十分な医療を提供するために、専門のスタッフが常時診察しています。ここは昼間の診察はなく、基本的に21:30〜翌朝5:00までの夜間専門の病院で、CTなどを設置しており、ゆくゆくはさらなるスペシャリストを育成して二次診療や高度な診療ができる総合病院にしていければと思っています。我々開業の動物病院ができないことも、こういった医療機関を通して、提供していきたいですね。今までの獣医というのは、動物に関しては何でも屋だったんですが、これからはスペシャリストが診れるようになっていくべきだと思います。目ならここ、整形ならここというようにね。我々開業獣医は、そういった専門機関の窓口でもあります。ですから、飼い主さんも自己判断せずにまずは診せてもらい、そのまま治療できるのか専門医療機関に行くべきなのかを判断させてもらえたらと思っています。

プライベートな夢はありますか?

個人的に爬虫類が好きですので、沖縄などの南の島に行って、夜に山道を走り回り、蛙やトカゲを観察したりしたいですね。引退したら、石垣島でのんびりするのもいいですね。

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