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副島健司 院長の独自取材記事

サーナペットクリニック

(横浜市緑区/十日市場駅)

最終更新日: 2023/01/22

県道18号中山谷交差点からほど近くにある「サーナペットクリニック」は、JR横浜線十日市場駅から徒歩約15分に位置する。県道沿いにあり、駐車場も完備しているので、車でのアクセスが便利だ。院内は木を施したウッディーな内装で、ペットはもちろん飼い主の心まで穏やかにさせてくれる。一面ガラス張りの待合室や診察室には、明るく開放的な雰囲気が漂い、大きな窓から差し込む温かな日差しが心地良い。開業は2002年。「動物たちにとって最良の医療を飼い主のみなさんと一緒に考えていきたい」と語る副島健司院長は、「動物や飼い主さんに誠実であること」を常に心掛けているという。獣医師として日々の診察にまっすぐに取り組む副島院長に、獣医師になったきっかけや診療へのこだわり、動物や飼い主への思いなどをじっくり伺った。 (取材日2011年12月28日)

開かれた空間で、飼い主さんと共に最良の医療を探求したい

開業されたのはいつですか?一番こだわった点は?

2002年10月の開業ですから、今年で10周年を迎えます。設計で最もこだわったのは、開かれた空間を確保することでした。今ではそうでもありませんが、動物病院と言えば診察室の向こうを見渡す事が出来ず、中でどのような処置が行われているか、飼い主さんには分かりづらいところがあったと思います。私はその部分を改善したく、開放感のあるガラス張りの大きな窓にはとくにこだわりました。飼い主の顔が見えると動物たちもリラックスして治療を受けてくれますし、飼い主のみなさんも治療の中身がわかれば、余計な心配をしないで済むと思います。また、現在当院では獣医師は私一人ですが、近くに友人が動物病院を開院している事もあり、症例検討をして情報交換をしたり、また人手の必要な手術では協力しながら、より質の高い治療を提供出来る様に努めています。

この地域に実際に開業した印象は?

この周辺は動物病院が多く、かかりつけの動物病院を探す際には、自分のフィーリングに合った医院を選ぶ事が出来ますし、また近隣には専門治療を受けられる大学病院などの2次病院や夜間の救急病院もあり、動物を飼う人たちにとっては、よりそのニーズに合わせた治療が出来る恵まれた地域だと思います。僕は町のホームドクターとして動物たちの健康管理や病気の予防、病気の早期発見、に携わっていますがそこで異常が見つけられた時に必要であると判断した場合や、飼い主さんの希望があれば速やかに2次病院での専門医による診療、治療を受けて頂く事ができます。そのような環境だからこそ、我々のようなホームドクターが、より早期に正確な診断を下す責任があると感じています。

診断精度を上げるために、どのような活動をされていますか?

私は現在3つの勉強会に所属しそれぞれ月に1回ずつ症例検討会に参加しています。症例検討会では診断に迷う症例を皆で検討したり、1人の獣医師が下した診断や治療が、本当に正しいのかどうかを他の獣医師の視点から検証して、医療の向上に役立てています。また、以前、横浜市獣医師会の学術委員をしていた関係で大学などの専門医の先生方とお話しする機会に恵まれ、それはとても勉強になり良い刺激を受けました。今後、出来る事なら新しい知見を得るだけでなく、今の自分の診断、治療の検証としても一度大学病院などで専門医の指導を受けたいと願っています。しかし、まだ子供も小さく、休みが木曜しかないので今すぐに実現する事は難しいですが、是非チャレンジしてみたいですね。

飼い主との十分な対話が納得のいく治療へのカギ

先生が、診療で日頃から心掛けていることは?

分かりやすい言葉でより正確に伝える事を心がけています。病気の治療に際してはその効果だけでは無く、望ましくない副作用に関してもご理解いただけるようにご説明するようにしています。特に麻酔を必要とする手術等に関しては少ししつこいぐらいお話ししてしまう事もあります。また、私には飼い主さんにも治療に参加して頂きたい、という思いが強くありますからどうしてもそうなってしまうのかもしれません。動物は自分で言葉を発せられない赤ちゃんと同じで、目に見える症状だけを診て判断を下してはいけません。飼い主さんはただの風邪だと思って連れて来られても、思わぬ病気が隠れていることもあるのです。動物のことを第一に考えて治療をすることはもちろんですが、最良の治療を施すためには飼い主さんの理解と協力が欠かせません。だからこそ、あらゆる可能性をお話した上で、治療方針を一緒に考えていくことが大事なのだと思います。しかし、無駄に不安をあおるような説明では意味がなく、そのバランスが難しいですね。ただ、「大丈夫ですよ」の一言が聞きたくて来院される方もいらっしゃいますから飼い主さんの気持ちに寄り添って、よく話を聞くことも獣医師の大事な仕事だと最近は思うようになりました。

そのような考えに変わったきっかけはなんだったのですか?

自分に子どもが生まれたことが影響しています。お恥ずかしい話ですが、一番上の子どもが夜に高熱を出した時に心配でたまらなくなって、かかりつけの小児科に電話をしたことがあるのです。対応してくださった看護師さんから「脇の下を冷やすといいですよ」と教えてもらった一言で、とても安心したのを覚えています。その時に、「これが飼い主さんの気持ちなのだな」と初めて実感しました。そのような経験があったからこそ、今まで以上に飼い主さんの気持ちを大切に考えるようになりました。病院にその子を連れて来るということは「何かしてあげたい」と思っていらっしゃるわけですから、飼い主さんの気持ちに極力応え、一番いい方向を見つけられるように努力したいと思っています。

診察方針にも変化がありましたか?

獣医師になりたての頃は、自分ですべて行わなければならないと考えていましたし、そうなりたいと思っていました。実際にその頃はまだ大学病院もなかなか予約が取れず、当時の院長は自分たちで解決しなければならなかったものです。今は環境にも恵まれている事もありいくつかの選択肢を提示して、一緒に考えていくというスタイルに変わりました。例えば、「大学病院なら完治できる可能性があるけれども、通院に時間がかかったり、多少費用もかかるかもしれない。」「当院では完治は難しくても、家で治療できるのでずっと一緒にいられる」など、飼い主さんの希望により治療方法をある程度選べるようなご提案を心掛けています。動物の治療は獣医師だけで行うものではありません。獣医師は動物が持つ自然治癒力を高める手助けをする存在に過ぎないのです。一番大切なのはやはり病気の動物達の看護であり、ペットにとっての最良の看護師は飼い主さんに他なりません。高度な医療を施すだけが獣医師の仕事ではありません。僕は動物たちにとっても飼い主さんにとっても納得のいく治療法を、一緒に考えていける獣医師でありたいと思っています。

土・日も診療、いつでも気軽に相談に来てください

先生が獣医師を目指したきっかけは?

祖父が動物好きで、インコや文鳥、十姉妹など鳥をいっぱい飼っていたので、僕も小さい頃から生き物好きでした。昔、動物の生態を特集する『野生の王国』というテレビ番組があり、毎週夢中になって見ていたのを覚えています。それでも小学生の頃は家を造るのがかっこ良く思えて、建築士になりたいと思ったり、やりたいことはその時々で変わったものです。結局、ずっと興味が続いたのが生物で、生き物の体の仕組みや行動にとても興味があり獣医師を目指して日本大学農獣医学部(現在は生物資源科学部)に進学しました。大学卒業後は2つのクリニックで7年間勤務医として経験を積み、2002年の開業に至りました。

お忙しい毎日ですが、休みの日はどのように過ごされていますか?

休みは木曜だけですが、とにかく私は一日家にいるのが苦手で、子供たちが小さい頃は、三浦や、湘南の海沿いに出かけたり、箱根の温泉に行ったりしました。昔から海が好きで、一緒に釣りに出かけるのが今でも楽しみです。今は子どもも大きくなり、一緒に過ごせる時間が減ってきましたが、15時に学校から戻ってくるのを待って、箱根の温泉に行ったり、ディズニーランドに出かけたりと、最近はかなりハードな休日を過ごしています。とにかく3人の子どもたちが僕の元気の源なのです。子どもたちは母親が絶対的な1番で、僕はずっと離れた2番という感じなのですが……。一緒にいると僕に性格がそっくりで驚くことがあります。みんな何事にも慎重で、間違ったことが嫌い。僕自身、「もう少しいい加減なぐらいがちょうど良いのかな?」と悩むこともあるのですが、持って生まれた性格は変えられないと、子どもから教わりました。

読者にメッセージをお願いします。

今はネットで検索すれば多くの情報を手に入れることができます。だからこそ、情報に惑わされない目が必要だと思うのです。世の中に溢れる情報をうまく取捨選択して、その情報が本当に信頼できるのか自分で見極める力を養わなければなりません。何か心配事がある時に、ネットで検索するのはとても手軽で便利ですが、その情報がすべてではありません。ペットのことで不安に感じることがあるなら、かかりつけの獣医師に直接聞いてみることをお勧めします。何でも気軽に相談できる病院を見つけることが、ペットのためにもなるのです。獣医師との相性も重要なポイントですから、「話しやすい」「信頼できそう」などのフィーリングも大切にしてください。当院は犬、猫、を中心に土日も治療を行っていますので、どんな些細なことでも気軽に相談していただければと思います。

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