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中畑嗣也 院長の独自取材記事

なかはた動物病院

(横浜市緑区/中山駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR横浜線中山駅から歩いて5分ほど。真っ白な壁面に淡いエメラルドグリーンのロゴマークが、太陽の光を受けてまぶしく見える。ガラス張りの待合室は太陽が燦燦と差し込んで、日向ぼっこをしているかのよう。先代のお父様から引き継ぐにあたり、心地のよい病院にしたいと思ったと語る院長の中畑先生。真っ直ぐ目を見て話す姿に、若々しさの中にも一本筋が通った印象を受けた。(取材日2007年3月20日)

父と同じ獣医師になることに戸惑ったこともあった

どのような少年時代でしたか?

僕が育ったのは、この近くの緑区三保町です。生まれてから、ずっと地元ですね。緑区と名が付くくらいですから、周囲は今よりももっと緑が多くて、よくクワガタやカブトムシを採ったりしたものです。犬や猫の小動物だけでなく、昆虫なども含めて生き物が好きな少年でした。あとは友達と野球や釣りをして遊んだり、ごく普通の少年だったと思います。

獣医師になったのはお父様の影響でしょうか?

僕の父が約30年間、この近くで動物病院を開業していましたから、小さい頃から働く父の姿を見て育って来ました。中学校の卒業アルバムでは獣医師になることを宣言していましたが、獣医師の仕事の大変さをわかっていたので、父と同じように獣医師になることには迷いがありました。その上、理系科目があまり得意ではなかったので、獣医師になるのは難しいのではないかと考えていた時期もありました。しかし、高校時代の恩師に「学校の成績やテストの点数なんかよりも、将来何になりたいかだ。もし、獣医師になる気があるなら、そっちに進め。親のあとを継ぐことが、一番の親孝行だと思うぞ。」と言われたことが、ためらっていた自分の気持ちに踏ん切りをつけてくれたように思います。

獣医学部時代のエピソードをお聞かせください。

そのような質問に、解剖実習を挙げる方が多いだろうと思いますが、僕も同じように解剖実習が印象に強く残っています。現在では、動物愛護の観点から、解剖実習を廃止しようという動きもあるようですが、解剖実習を通じて、僕のなろうとしている獣医師は、解剖された動物たちの命の犠牲の上に成り立っているのだと実感できましたし、その犠牲を無駄にしないように立派な獣医師にならなくてはと身が引き締まったものです。このほかには、外科実習の授業が今でも忘れられません。手術前の手洗いの実習では、全員が完璧にできるまでに何度もやり直しされて、昼過ぎに開始された授業が夜中になってやっと終了しました。そのおかげで、衛生管理がしっかりと身につきましたね。今でも手術前に手を洗うたびに、厳しかった担当の先生の顔が思い浮かんできます。

野球チームの監督兼外野手。

休みの日はどのように過ごされていますか?

子どもの頃から変わっていないのですが、休みとなれば仲間と集まって野球をしていますね。大学の野球部の仲間が集まって12年前に「横浜ホワイトソックス」を結成して、現在では地元の幼ななじみも加わり、選手兼監督として練習に励んでいます。自分で言うのも何ですが、けっこう強いチームなんですよ。日曜は試合になることが多いのですが、日曜の午前中は診療をしていますので、最近出席できないことも多く運動不足気味です(笑)。

心地の良い院内ですが、どのような点にこだわったのでしょうか?

4年前の2003年の父の引退と共に、僕が新たに少し場所を変えて開業することになりました。一番にこだわった点は、飼い主さんや動物たちが怖がらないようにすることと、リラックスできることです。待合室にいる間は何かと不安があるでしょうから、少しでも気持ちよく待っていただきたいという思いから、日差しを取り込み、できるだけ広いスペースを確保するようにしました。冬場や春先は暖かくて心地良いと飼い主さんからも評判なのですが、逆に夏場は、サウナ状態になってしまうので日差し対策が大変です。

獣医師としてみんなの幸せを願う。動物も飼い主さんも、そして自分も

力を入れている治療分野はありますか?

皮膚科系の疾病が増えてきたこともあり、皮膚科に興味を持って勉強しています。東京都調布市で皮膚科の専門病院を開業されている永田雅彦先生のセミナーを半年ほど受講しました。そのセミナーでは、行動学と皮膚科の関係を学ぶことができ、とても有意義でした。一見、皮膚に症状が現れるので、皮膚科の疾病だと思ってしまうものも、よく観察してみると動物に過度のストレスがかかることで、そのストレスを回避するために必要以上に毛を舐めてしまったり、掻きむしることで、脱毛や炎症が現れることがあります。そのストレスの原因となるのが、人間との関係性、強い言い方をすれば飼い主さんに原因があることも多いのです。この様な疾患は人間と動物の関係が密接になることによる、いわば現代病といえるかもしれません。。

思い出に残っている動物とのエピソードを教えてください。

交通事故に遭った野生のタヌキを手術したことがあります。タヌキは人に懐くことはありませんから、タヌキに威嚇されながら、手術後の世話を行っていました。幸いなことに無事に怪我も回復したので、タヌキを保護してくださった方と相談して、山に返すことになりました。人に懐かないタヌキですからケージの扉を開けた瞬間に一目散に山に帰ってしまうだろうと予想していました。しかし、保護した方の話によると、ケージから出てしばらく走って森の入口で立ち止まり、タヌキは森に入る寸前に一瞬、足を止めて振り返り、ゆっくりと森の中に帰っていきました。振り返った時のタヌキに目は「ありがとう」と言っていた様な気がして、保護した方は感激して涙を流していました。そのような経験から、動物と人間はどこかで繋がる部分があるのではないかと強く実感しました。

今後の展望をお聞かせください。

社会貢献の気持ちを忘れずに、今後もインフォームドコンセントを大切に地域に根ざしたホームドクターとしてやっていきたいと思っています。獣医師として広い知識と数多くの引き出しを持っていたいと思っていますので、専門的な勉強会やセミナーなどにも積極的に参加して行きたいですね。動物を治療するだけでなく、飼い主さんの心も豊かにできるような診療を行って、大学病院や専門病院と連携し、より良い獣医療を提供していきたいと思っています。

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