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佐藤征典 院長の独自取材記事

ポー・リー動物病院

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日: 2023/01/22

晴れた日は病院の横で大きな陸ガメが甲羅干しをしていることもあるという、川崎市宮前区馬絹にあるポー・リー動物病院を訪ねた。病院名は愛猫のポーちゃんとリーちゃんから命名したという。可愛らしいロゴマークは、イラストが得意な院長自らがデザインし、院内の掲示スペースにも先生のイラストをそこかしこに見ることができる。院長の佐藤先生にお話を伺った。(取材日2007年4月3日)

やっぱり動物が大好きだから獣医師になった

獣医師を志したのはいつ頃ですか?

小さな頃から、ヘビやカエル、クモなどが大好きで、動物たちが遊び相手になってくれていましたから、中学生になる頃には、将来なりたい職業の中のひとつに獣医師が入っていました。獣医師のほかには、手塚治虫さんの漫画「ブラック・ジャック」に影響を受けて、医師になりたいと思ったり、イラストを描くのが得意だったので、イラストレーターかデザインをする仕事にも憧れていて、中学・高校時代はその3つで迷っていました。3つの中で、獣医師を選んだ理由は、「やっぱり、動物が大好きだから」という一言に尽きますね。

開業にあたり、この地を選ばれた理由をお聞かせください。

私の両親が田園都市線沿線に住んでいるため、身近に感じていたこともあって、2000年10月にこの地での開業を決めました。田園都市エリアは、私と同年代の若い世代が多いという印象を持っていたのですが、開業してからの実感としては、私の両親と同年代の方が多いように思います。若い世代と比較すると、動物たちに対して、ゆとりを持っておおらかに接しているように感じますね。ただ、たまにおおらか過ぎて、ワクチン接種やフィラリアの予防を忘れてしまったりする飼い主さんもいますので、獣医師として、予防の考えをしっかりと啓蒙していきたいと考えています。

診療日記をつけているそうですね。

獣医師になったばかりの頃から続いている習慣で、その日に診察した動物のことを日記に書くようにしています。初心を忘れたくないという思いから、新人時代にカルテの他に自分の記録用として手帳に書き留めたことがきっかけで、かれこれ14年も続いている習慣です。勤務していた頃は、私が代診すると、思わず笑ってしまうような症例から、一刻を争う深刻な症例まで、とにかく特殊な症例が多かったために「特殊手術を呼ぶ男」とあだ名をつけられるほどでした。今となっては、貴重な症例に立ち会えたことは、自分にとって代え難い経験です。そのような特殊な症例から、日常的な症例まで、忘れることのないように細かに記すようにしています。手帳をめくれば、そのときのことが鮮明に思い出されますから、この手帳は自分にとっての財産とも呼べるもので、診療にも大変に役に立っています。

ストレスを抱えていては、動物に優しくすることはできない

休みの日はどのように過ごされていますか?

入院している動物の世話もありますから、なかなか休みを取るというのも難しいのですが、時間が取れれば、家族と一緒に過ごすようにしています。二人の子どもを連れて、話題のスポットから、海や山などの自然に触れることができる場所へ連れて行くことが多いですね。家族だけでなく、スタッフも一緒になって、キャンピングカーを出してキャンプをすることもあります。ストレスを溜めていては、動物たちに優しく接することができませんから、休みの日を利用してストレス発散するようにしています。特に自然の中に足を踏み入れると、自然がストレスを吸い取ってくれるような気がしますね。家族やスタッフとの時間を大切にする一方で、自分だけの時間も持てるように時間を有効に使うようにしています。

これから子犬を迎えようと考えている方にアドバイスをお願いします。

人間の子どもと同じで、子犬は何でも口に入れてしまいます。排泄されるようなものなら良いのですが、毒性のあるものや、内臓を傷つけてしまうものを誤飲しないように十分に注意してください。どうしてこの大きさのものが飲み込めるのかと思うものまで、飲み込んでしまうようで、目を疑うようなものがレントゲンに映ることもしばしばです。ですから、子犬の行動範囲にはものを置いておかないようにすると良いでしょうね。万が一、飲み込んで欲しくないものを口にくわえているのを見つけたときは、慌てて無理に出させようとすると、飲み込んでしまうことが多いようです。そんなときは、大好物のオヤツや散歩のリードなどで気を引くようにすると、ポロッと吐き出してくれます。

動物と飼い主さんの関係をより良くするために、サポートしていきたい

どのような心がけを持って、診療されていますか?

動物を最優先した診療を行うようにして、無駄に苦痛を与えないよう心がけています。私からも動物たちに愛情を持って診療をしていますが、動物たちから好かれるような診療でありたいと考えています。そのような思いが高じた結果、動物の気持ちを考えない飼い主さんを叱ってしまったこともありますね。実際の診療では、飼い主さんの考え方やライフスタイル、経済的な面を尊重しなくてはなりません。無理なくできる治療法でなくては続きませんから、飼い主さんの話や訴えをよく聞き、相談した上でできる限り希望に添えるような治療を選択するようにしています。例え同じ病気でも、飼い主さんや動物の数だけ治療法はあるのですから、それぞれのケースにマッチした治療法を提案しています。

力を注いでいる疾病分野はありますか?

寄生虫の研究を専門にしているのですが、それに加えて、アレルギー性の皮膚疾患を持つ動物が増えていることから、皮膚疾患にも力を注ぐようになりました。たまたま身近な人のアレルギー性皮膚炎に治療効果があったことから、動物の治療にも天然のサプリメントや漢方薬などの副作用が少ないものを選び、免疫力を上げることで完治を目指しています。処方食を含めて、食生活のアドバイスから、ライフスタイルの見直しなど、あらゆる角度から治療を行うことで、治療効果を上げています。

今後の展望をお聞かせください。

飼い主さんと動物たちに安心して診療を受けていただけるように、これからも無事故で診療を行っていくことを目標に、ヒューマンエラーなどをなくすように徹底した努力を重ねていくことが、獣医師として当然の務めだと思っています。動物が大好きだから獣医師を選んだのですから、いつでも動物たちの味方でいたいと思っています。動物たちのためにも飼い主さんに予防という考え方を広く深くを啓蒙していきたいですね。飼い主さんと動物たちの関係がより良いものになるように、獣医師として明るく楽しくサポートしていければと考えています。

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