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高田和徳 院長の独自取材記事

タカダ動物病院

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日: 2021/10/14

尻手黒川道路沿いの馬絹交差点近くのタカダ動物病院。少し早めに取材に訪ねると、手術の真っ最中で、緊迫した様子が待合室まで伝わって来ていた。手術を終えたばかりの院長の高田先生は笑顔で私たちを迎えてくれた。先生の安堵した表情からも手術の成功が伺えた。緊急手術の疲れをものともせずに、熊本弁の温かみのある言葉で診療に対する熱い思いを語る姿は、まさに「肥後もっこす」そのものだった。 (取材日2007年4月11日)

熊本の大自然が、私にとっての教科書でした

どのような少年時代でしたか?

少し方言の残った私の話し方でわかると思いますが、九州の熊本県の出身で、大学進学のために上京するまで熊本で過ごしました。今でこそ、ようやく高速道路などが整備されて随分と便利になりましたが、私が小さい頃は本当に何もない田舎の町でしたから、大自然や動物たちが私の遊び相手でした。実家で飼っていた犬や猫たちと兄弟のようにして育ち、近くの川で魚を釣ったり、野生の鳥を捕まえて自分で飼育に挑戦してみたり…今思えば、遊びの中から獣医師になるための基礎を学んだ少年時代だったように思います。自然や動物たちからたくさんのことを教わりましたね。

獣医師を志したきっかけをお聞かせください。

はっきりと獣医師という職業を意識するようになったのは、たしか、大学受験を考えるようになった高校2年生の頃じゃないかと思います。将来について考えるようになったときに、自分の潜在意識の中にあった動物たちに対する思いがはっきりと明確になってきて、獣医師か畜産関係の仕事に就きたいと思うようになりました。それまでは、動物たちに囲まれているのが当たり前だったので、動物と接する職業に就きたいと思ったことはありません。まだ子どもでしたから、単純に動物たちといるのが楽しくて仕方がないというだけでした。

大学時代のエピソードはありますか?

今でも覚えているのが、初めて東京駅に着いたときのことですね。夕方の16時50分に熊本駅を発つ夜行列車に乗って、東京駅の15番ホームに着いたのがちょうど朝のラッシュ時でした。希望に胸を膨らませている私の目に映ったのは、人が溢れかえっているホームの光景でした。あまりの人の多さに何か事件でもあったのかと目を丸くしたことを強烈に覚えていますね。私が日本大学に在籍していた頃は、現在のように6年制になる前で、まだ4年制だったのですが、アルバイトに明け暮れた4年間でしたね。もちろんしっかり勉強もしましたが、アルバイトでは授業とは違った意味での多くのことを学ぶことができました。アルバイトでの経験も獣医師の仕事に役に立っていると思うことがあります。

交差点の近くの病院ですね。と言ってもらえるときが嬉しい

開業にあたって、この地を選ばれた理由をお聞かせください。

1988年に開業しましたから、来年で20年目を迎えることになります。開業にあたっては、人通りが多く、人目に付きやすい場所が良いだろうと思い、この近くを中心に自転車でいろいろな場所を探し回った結果、この地での開業となりました。開業したら24時間対応をと考えていましたから、場所には非常にこだわりましたね。電話で急患の問い合わせをいただいたときなどに、大きな交差点の近くにあるため、病院の場所を説明しやすいのですし、迷うことなく来院していただけますからね。

急患に24時間対応しているのは、どのようなお考えからですか?

開業するまでの間に勤務していた動物病院でも、急患の場合は24時間対応していたので、それがごく当たり前のことだと思い、いつでも急患に対応するようにしています。また、そうすることが町で開業する獣医師の役目ではないかと考えています。現在では24時間フォローしている大きな動物病院や医療センターもできましたので、開業当初のような初診の急患の対応はほとんどなくなり、日頃からかかりつけにしてくださっている方の急患対応が多いですね。いつでも対応できるように準備を整えていますので、例え夜中でも、遠慮などせずに来院して欲しいと思っています。遠慮されてしまったがために、病状が悪化してしまうことの方が獣医師として残念ですし、悔しいですから。

いつも動物たちの代弁者でありたい

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

動物は私たち人間のように言葉で病状を伝えることができません。そんな動物たちの代弁者となるようなつもりで診療を行っています。飼い主さんが訴えている以外の症状が隠れている場合もありますから、どんな病気も見逃さないように全身をくまなく診ることを心がけています。全身を診ることが、診断の手がかりになりますし、大きな病気の発見につながることもあります。全身のチェックは2〜3分もあればできますので、予防接種などのために来院された場合でも必ず行うようにしています。それと同時に、動物たちとの関係と同じように、飼い主さんとの信頼関係をとても大事に考えています。互いの信頼関係がなくては、よい診療はできません。飼い主さんが病状を理解できるように、わかりやすく話すように気をつけているのですが、熱中してしまうと、つい熊本弁が出てしまいうのが悩みのタネです。こちらの言葉に比べて、せっかちに話しているように聞こえてしまうようです。耳が悪いせいで声が大きくなってしまうので、怒っていると勘違いされてしまうこともあります。優しく話せるようにするのが私にとっての課題ですね。

得意とされている治療分野はありますか?

町で開業している獣医師ですから、分野にとらわれずに幅広く診療を行っていますし、不得意な分野があってはならないと考えています。ただ、強いて挙げるとするならば腫瘍の摘出手術を得意としています。手術を伴う治療は身体的な負担が多いので、できればやりたくないと考える飼い主さんや、高齢の動物ですと「もう歳だから、そっとしておいてやりたいと」いう場合多いのですが、例え完治が望めなくとも、腫瘍を取り除くことで、痛みが緩和したり、症状が治まりますので、生活の質の向上につながります。手術によって、痛みや苦しみを取り去ることができますから、手術という治療方法も選択肢の中に入れていただきたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

長い間、この地域でやって来られたのも、地域もみなさんのおかげだと感謝しています。これまで接してきた多くの動物たちや飼い主さんによって、自分は育てられたのだと思っています。これからも若い人たちに負けないように、向上していく気持ちを忘れずに、セミナーや勉強会にも積極的に参加して、新しい知識や技術をどんどん自分のものにしていきたいですし、そうすることによって、動物たちや飼い主さんたちに貢献し続けたいですね。心配なことがあるときは、遠慮せずに気軽に来院していただきたいです。

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