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大塚 明 院長の独自取材記事

フォレスタ動物病院

(世田谷区/祐天寺駅)

最終更新日: 2021/10/12

緑豊かな世田谷公園近くに2008年オープンした『フォレスタ動物病院』。「フォレスタはイタリア語で"森"の意味。森のなかにあるような、あたたかな病院にしたいと思って名づけたんです」と、大塚院長は微笑む。病気の治療はもちろんのこと、シャンプーやリンス、自然食、健康診断など、日々の健康を見守るためのメニューも豊富。「治療の数をこなすのではなく、患者さんとの深い結びつきを築いていきたい」と語る院長の一言一言には、動物への愛情が滲み出ていた。(取材日2010年1月18日)

動物が教えてくれた、愛情と死

小さな頃はどのようなお子さんでしたか?

東京の大学に入るまでずっと愛知県で育ったんですけれど、水泳、サッカー、テニスなど、スポーツに一生懸命な子供でした。とくにテニスは中高の部活でやっていたんですけど、朝から晩まで練習していました。ところが大学に入ると、友達の影響でブラスバンド部に入部。ずっと興味はあったんですけれど、やるのはまったくはじめてでしたので、譜面を読むところからのスタートでした。楽器はサックス。在学中の6年間続けていたので、ちょっとは上達したのではないかなと思います。その影響で今でもジャズなんかはよく聴きますよ。

先生と動物の出会いというと?

小さな頃からいつも家には犬や猫など何かしらの動物がいましたし、テレビでやっていた『ムツゴロウ王国』のような生活はあこがれでしたね。動物から得るものってすごくたくさんありますよね。たとえば、愛情をかけるとその何倍もの愛情を返してくれますし、生き物として避けられない"死"と向き合わなければならなかったり。幼いときからいろいろな経験をさせてもらいました。「将来、獣医師になりたい」と思ったのは、小学6年生のとき。動物の具合が悪くなったときに、心の叫びをちゃんと理解して、正しい知識に基づいて自分の手で治してあげられるようになりたいと思ったんです。それ以来、そうした気持ちはずっと変わらず続いています。

それから獣医師の大学へ入られて、何か専門的に勉強された分野はありますか?

ちょっとマニアックなんですけど、2年半ほど寄生虫の免疫学を研究していました。当時は横浜市立大学の医学部に通い、そちらでも研究させてもらっていました。卒業論文テーマは「マウスにおける日本住血吸虫感染時の肝腺維化におけるIL−4(インターロイキン−4)の役割」です。(笑)英語論文を書いたりして、それなりに頑張っていたのではないかなと思います。

「人間にいいものは動物にもいい」と考えていませんか?

卒業後、開業に至るまでの経緯を教えてください。

はじめは名古屋の病院に勤務し、そのあと府中の病院に勤めて副院長になりまして、2008年11月この世田谷に開業したという流れです。この世田谷の地は、勤務医の頃に住んでいたことがあり、「とてもいい雰囲気だな」と思っていました。駅よりも何よりも「公園のそばで開業したい。」という想いが強かったので、世田谷公園の近くを選びました。公園はペットを飼う人たちが集う場所ですし、お散歩の途中に気軽に寄っていただけたらいいなと思っています。

患者さんにとってどんな病院にしたいとお考えですか?

今は高度医療が進んでいて、それをどんどん取り入れているような病院もあるかと思うんですけれど、僕は地域に根付いたホームドクターとしてやっていきたいと考えています。ペットの立場、飼い主さんの立場、獣医師の立場、この3つを考え合わせた上で、患者さんを不安にさせることのない、よりよい治療を目指していきたいですね。もちろん専門的な治療や検査が必要なケースもありますから、そうした場合は、高度医療センター(JARMeC)との密な連携をとりつつ治療を進めていきます。

診療時間は一回につきどのくらいかけているのですか?

状況に応じてまちまちなんですけど、動物の様子をしっかり診て、飼い主さんの話をよく聞くことを心がけていますので、おそらくその分時間がかかっているのではないかと思います。都内にはたくさんの動物病院がありますよね。病院の数が足りていない状況ではありませんので、数多く診療するというよりも、一件一件を丁寧に診ていきたいと思っています。

この地域の患者さんの特徴はありますか?

ペットに対してすごく熱心なので、いい意味でも悪い意味でも、たくさんの情報を持っていらっしゃいます。その中に、もし間違った情報があるとしたら、それを正していくことも獣医師の大切な役割だと思います。たとえば近年アロマセラピーが流行っていますよね。「人間にもいいから、ペットにもいいはず」と思い込んでしまう人が実はとても多いんです。しかし実際はアロマオイルをうまく使わないと、ネコちゃんなんかですと、肝臓の大きな負担になり、やがて中毒の症状が出てしまう場合もあるんですよ。そうした正しい知識もできる限りお伝えしていきたいと思っています。

食事、シャンプー、定期健診。やさしい治療にも注目

動物の"食"にも注目されているそうですが……

そうですね。耳がかゆい、外耳炎がなかなか治らないなどの場合、突き詰めていくと、食事が原因となってアレルギー反応を起こしていることも多いんです。そうしたとき、食事を変えるだけで、辛い症状からパッと開放されたりするんですね。まさに医食同源です。必ずしも高級ペットフードが体に優しいとは限りませんし、その子に合った食事を選ぶことが何よりも大事です。診療ではそうしたアドバイスもさせて頂いています。最近は手づくり食が注目されていますが、ご家庭でつくると、どうしても栄養が偏りますし、手間もかかりますから。当院でも扱っているマンマリゾ(レトルトタイプの100%国産無添加の自然食)はそうしたマイナス面をカバーするのに最適な、体にやさしい食事のひとつです。

予約制シャンプーも行われているそうですが、その内容は?

シャンプー前には皮膚、被毛、耳の状態などをチェックし、そのときの皮膚の状態に合わせた7〜8種類のシャンプーやコンディショナーを選択して施しています。これは単に体をきれいにするだけでなく、治療の一貫になる場合もあるんですよ。たとえばアレルギーや皮膚病のときは薬浴のシャンプー自体が治療になりますし、薬の服用だと体の負担になってしまうようなケースでは、とても効果的です。シャンプーを予約された方は、爪切りや耳そうじ、肛門腺しぼり、お尻まわり等の毛のカット、肉球ケアなどもセットで行います。初回は必ず診療もしますので、ちょっとした悩みを相談していただいたり、病気の芽に気づくことも多々あります。こうした診療メニューを通して、"病院=治療のみを行う場所"というイメージを払拭し、気軽に顔を出していただける場所になれたら嬉しいなと思います。

さらに、定期健診にも力を入れていらっしゃいますよね?

人間と同じように、ペットの病気も早期発見が重要です。健康診断の内容としては、一般身体検査にはじまり血液検査、レントゲン、超音波、尿検査などを通して体の様子を徹底的に見ていくのですが、実際これまでに、ネコちゃんだと腎臓病、ワンちゃんだと心疾患や肝臓病などが見つかっています。症状が軽いうちであれば、治療はもちろん、大事に至る前に生活スタイルを見直すことができますよね。とくに目立った異常がなければ、6〜7歳くらいから年に1度、余裕があれば年に2度受けていただけると、とても安心だと思います。今後はこうした予防や、体にやさしい治療にもますます力を入れていきたいですね。

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