動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 920 人、動物病院 9,832 件掲載中!(2024年03月29日現在)

寺田 勝 院長の独自取材記事

てらだ動物病院

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日: 2023/01/22

東急東横線の都立大学駅から徒歩8分。目黒区八雲という、閑静な住宅地に、2003年に開業した「てらだ動物病院」。病院兼自宅である一戸建てには、奥様が大好きな花やグリーンがたくさん植えられ、動物たちも安心して入って行けるような柔らかい雰囲気だ。「緑と動物が好き」と話す、寺田 勝院長は、銀行員を辞めてから獣医師を目指したという、ちょっと珍しい経歴を持っている。「順風満帆と思えるキャリアを捨て、獣医師になったのはなぜか」。その質問の答えから、寺田院長の動物に対する考え方が見えてくる。さらに、この地域に住む飼い主への思い、今後注力していきたい点を伺うと、寺田院長が目指す動物病院作りの答えが見えてきた。 (取材日2012年8月8日)

飼い主には治療を行った場合の見通しを説明。動物には優しく接することが基本

開業場所をここに決めた理由は何ですか?

開業したのは2003年の4月ですので、早いものでもう9年目になりました。3人子どもがいるのですが、長女が生まれた年でしたので、とてもよく覚えています。以前勤務していた病院が世田谷区なので、開業する場所は、目黒区か世田谷区がいいと思っていました。緑が多い、環境のいい場所を探していましたので、ここに決めました。春になると隣の桜並木がきれいなんですよ。家内も植物が大好きなので、気に入ってくれています。病院の入口にたくさん植えられているバラやグリーンはすべて家内が手入れしているんですよ。

どのような飼い主さんがいらっしゃっていますか?

ご近所にお住まいの方がほとんどです。40〜50代が中心で、このエリアに長く住んでいらっしゃる高齢の方もいらっしゃっています。駐車場も完備しているのですが、皆さん歩いて来られたり、自転車の方が多いですね。ここは住宅地ですので、犬を飼っている人が多く、私が診ている動物は犬が6割、猫が4割です。一戸建てでゴールデンリトリバーやラブラドールリトリバーといった大型犬を飼っている人が多いのが特徴ですね。まれにグレートデンのようなとても大きい犬も来るんですよ。みなさん、動物を家族として大切にされている方ばかりですので、毎日よく観察されています。ちょっとした皮膚病にもすぐに気づいて、連れてきてくれます。治療に関しても熱心ですので、私の責任も重いと感じています。

飼い主、動物に接する際に気をつけていることはどういったことですか?

基本は、常に飼い主さんの立場に立つことです。きちんと診断して治療をすることは当たり前のことですが、どういう治療を行うかを決める時は、その治療はどういったものか、それを行うとどうなっていくか、見通しをしっかりと説明することが大事だと思っています。動物に接する際は、とにかく優しく接することですね。動物はここに来ること自体緊張していますので、その緊張を解いてあげないと病気を見つけにくくなります。動物は緊張すると病気を隠してしまいますから。犬の場合は、診察室に入って来てすぐに診察台に載せないで、フロアで少し遊んであげたり、看護師が話しかけたりしています。猫の場合は、診察台に乗せて、ちょっと緊張している間に診てしまった方がいい時もありますけどね。

どうしてもやりたい仕事に就きたいという気持ちが強くなり、銀行員から獣医師に

獣医師になる前は銀行員だったと聞きました。

はい、そうなんです。小さい頃から動物が大好きで、獣医師になりたいと思っていたのですが、私が大学を受験する時は、獣医学部は狭き門でしたのであきらめて、文系に進みました。大学を卒業してから銀行に入り、7年間勤務したのですが、「自分のやりたいことをやっぱりやりたい」と思い、社会人編入で獣医学部に入りました。銀行で働きながら、休みの日は自宅の近くにある動物病院で雑用をさせてもらっていたのですが、その時「やっぱり獣医師になりたい」という気持ちが固まったんです。当時、すでに結婚していましたので、バイトをしながら大学に通っていました。親には大反対されましたし、家内にはずいぶん迷惑をかけましたね。家内も動物が好きなので、獣医師になれて良かったと言っていますし、私も自分のなりたかった職業に就くことができて良かったと思っています。

小さい頃、獣医師になりたいと思ったきっかけはありますか?

先ほどお話しした通り、小さい頃から動物が本当に好きで、昆虫から始まり、爬虫類や亀、リス、うさぎ、鳥、犬などさまざまな動物を飼いました。私が中学生の時にうさぎを飼っていまして、様子がおかしいので動物病院に連れて行ったんです。そこではきちんと治療してもらえなくて、結局死んでしまいました。その時に子どもながらに、「獣医さんは何やっているんだ!」と思い、「自分で治せたらいいのに」と思ったのがきっかけです。それから獣医師という仕事を意識するようになりました。この前、中学時代の友だちに会った時、「部活を一回も休んだことがなかったのに、飼っていたうさぎが死んだ翌日だけは休んだよね」と言われたんです。自分では部活を休んだことはすっかり忘れていたのですが、私にとって、うさぎが死んでしまったことは本当にショックな出来事だったんだとあらためて感じました(笑)。

開業前、勤務医をしていた時に印象的だったことはありますか?

銀行に勤務していた時に、休みの日は動物病院で雑用をしていたとお話しましたが、大学卒業後はその動物病院で3年働きました。今度は獣医師として(笑)。その病院の先生には「年を取ってから獣医師になったんだから、人の何十倍もがんばらないといけないぞ」と言われました。実際、ほかの勤務医より厳しくされたことが印象に残っています(笑)。私のために厳しく指導してくださった先生に、とても感謝をしています。今は飼い主さんに「先生がお休みの時に何かあったらどうしよう」と言われたりすると、自分が頼りにされていることが励みになりますね。人に出会って、いろいろなことを話しながら人として成長していくのはどんな仕事をしていても一緒です。銀行員でも、獣医師でも、勤務医でも、開業医でも同じ。今は来院してくださる飼い主さんに毎日感謝をしています。

高齢化したペットとどう過ごしていくかを、飼い主と一緒に考えていきたい

今後、さらに力を入れていきたい診療、治療はどういったものですか?

ご年配の方が飼っている犬や猫は、年齢が高いことが多いんです。高齢化したペットをどうケアしていけばいいのか、動けなくなってしまったらどうすればいいのか、飼い主さんが不安を抱えています。そういったことを飼い主さんと一緒に考えていきたいと思っています。残念ながら治らない病気は、調子のいい時もあれば、悪い時もあります。元気がある時は家に戻ってみんなで楽しく過ごしてもらい、悪い時は入院して治療を行う必要がありますね。でも最期はできるだけ自宅で家族の見守る中で迎えられるようにしてあげたいですね。高齢化の問題だけでなく、話しができない動物たちの毎日の診察、治療を通じて、飼い主さんのケアをすることも大切だと思います。

大切なペットと長く付き合うためのアドバイスをお願いします。

ペットが高齢化しているということもありますが、やはり大切なのは検診ですね。以前、猫を飼っていた時に、半年に2回血液検査をしていたにも関わらず、急に腎不全になってしまったことがありました。進行が早い場合もなかにはありますが、最低でも半年に1回、検査をすることをお勧めします。そして6〜7歳をこえたら、画像診断も必要ですね。検診でなんらかの疾患を早期に発見できれば、食事療法のような簡単なことから始められますので負担も少なくなります。疾患を治療することは当然ですが、今は「予防する」ことを重視するようになってきていますよ。

毎日忙しくされていますが、お休みの日はどのようにお過ごしですか?

小学6年生と3年生と幼稚園に通う子どもがいますので、休みの日は家族で山の方に遊びに行くことが多いですね。両親に似たせいか、3人とも動物が好きなので、自然が多い場所で過ごすことが楽しみになっています。毎日、動物の健康に携わっていますので、私もスタッフも常に元気でいて、パワーを与えてあげられればと思っています。自分自身が元気であるために、散歩やジョギングもしていますが、家族仲良しなことが一番の元気のもとです。元気さや明るさがないと、飼い主さんへの気遣いも十分じゃなくなりますし、動物に対しても優しく接する余裕がなくなってしまいますから。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP