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五十嵐眞一 院長の独自取材記事

三ッ池動物病院

(横浜市鶴見区/綱島駅)

最終更新日: 2023/01/22

小さい頃から研究者になりたいという夢を叶え、新薬開発のために製薬会社に勤められていた院長・五十嵐眞一先生。「人の健康を考える仕事から、ペットの健康を考え飼い主に寄り添う仕事がしたい」と思い20年勤められた会社を辞め、小さい頃から慣れ親しんだ鶴見に動物病院を開院。地域のボランティアの協力で里親探しにも熱心な先生は、開院5年で地域との連携を築きあげている。それは温かく包み込むような先生の人柄に因るところも大きいのではないだろうか。 (取材日2010年12月2日)

研究者に憧れ製薬会社で研究を

先生は長年、製薬会社で研究職に就かれていたそうですね。

小さい頃から理系の研究者に憧れていたので、獣医大学を卒業してから大手の製薬企業に勤めました。私の仕事は新薬開発の中で、新薬の副作用について研究し、多くの画期的新薬を世に出す一翼を担ってきました。後年になってから、創薬研究の分野も担当するようになり、ミニブタを用いて、胃内視鏡による胃がん摘出手術に用いる組織膨隆剤の開発を東京大学医学部内科学教室と共同研究したり、移植腎の長期生着率の向上のための研究を大阪大学医学部外科学教室と行ったりしました。

その後、獣医師に転向されたきっかけは?

製薬会社で働いていた20年間は、小さい頃の夢だった研究の仕事に携わることができて充実していました。しかし人の健康を考える仕事から、ペットの健康を考え飼い主に寄り添う仕事がしたいという思いが強くなったため、50歳になったのをきっかけに20年勤めた会社を辞め、1年間友人の動物病院で勤務医として経験を積み、その後開院しました。

動物病院にはどのような思いが込められているのですか?

私は生まれも育ちも鶴見なので、地元のコミュニティーの中で何ができるのかと考えたときに、獣医としてペットの健康管理をする役割を果たしていきたいと思いここ鶴見に開院しました。気楽に動物病院にいらして頂けるように、院内は明るい雰囲気のする太陽のオレンジと緑の木々のグリーンを基調にして湘南をイメージしてみました。

人と動物の懸け橋になりたい

里親さん探しや野良猫の手術にも積極的ですね。

里親さん探しはボランティアの方が何人かいらして、一生懸命里親さんを見つけてくださるのですぐに見つかることが多いんです。それは地域の方との連携が取れているのかなと思い嬉しくなります。野良猫に関しては、横浜市から野良猫の避妊手術や去勢手術には補助金がでています。手術は多い日に1日4頭、年間では150頭くらいはしていると思います。避妊手術や去勢手術をすることで、野良猫も少しずつ減ってきて、野良猫に関する苦情も少しずつ減ってきていると思いますよ。

里親さんとのエピソードはございますか?

大型の老齢犬だったのですが、外でよく吠えるから近所迷惑になり飼い主さんも困っていたんですね。私のところで預かって欲しいと連れて来られました。2・3日後、今度はその犬を処分して欲しいと頼まれました。よくよくお話を聞いてみるとご近所から苦情がきて嫌がらせをされて、飼い主さんは悩んだ末の結論だったようです。その犬はクリニックに来たときは歩いて来れたのですが、急に様態が悪くなってどんどん弱っていき、最後には寝たきりの状態になってしまいました。それでも処分するのは可哀そうなので、ボランティアの方に相談したら、ホームページで里親さんを募集してくださいました。高齢の寝たきりの大型犬にも関わらず、里親さんがすぐに見つかりました。里親さんと対面した時、その犬は分かっていたのか今まで横になっていたのに起き上り、すぐに里親さんになついたのです。その後その犬は歩けるようになりお散歩にも連れて行ってもらい、1年くらい元気に幸せに暮らしたそうです。以前は夜中に吠えて近所迷惑だったのに、引き取られてからは吠えることはなかったそうです。里親さんに引き取られてから、前の飼い主さんが話して下さったのですが、以前は家の中で飼われていたのが、途中からわけあって外で飼われていたようです。1度家の中で生活した犬は「寂しいから家の中に入れて欲しい」と訴えていたんだと思います。この出来事で飼い主さんの愛情と接し方1つで、犬も元気になるんだなということを教えてもらいました。そして、病気で老いた犬でも引き取ってくれる方がいることに感動しました。これからも里親さん探しの活動を通して、人と動物との架け橋になりたいし、なによりも人も動物も幸せになれることを願います。

飼い主さんの予防で未然に防げる病気

ペットのしつけやペットの問題行動にも力を入れて相談を受けていらっしゃいますね。

ペットとして飼われてきた犬は、飼い主の家族以外の人や犬同士のコミュニケーションを取ることが難しくなっています。犬の場合、生後6ヵ月までの経験がとても大切だといわれています。できれば6ヵ月までに犬や人との接し方やしつけを学んでおくと外交的で明るい子に育ちますよ。現在うちのクリニックでは、TVチャンピョンで優勝された白川真二トレーナーに、犬や人の接し方やしつけをなどお願しています。子犬だけに限らず犬に関することでお困りなことがあればなんでもご相談をお受けしています。

犬や猫の掛かりやすい病気で予防が大切な病気はなんですか?

フィラリアはかかりやすい病気の1つですが予防は簡単です。フィラリア予防薬を毎月確実に飲ませて頂ければかかりません。感染したばかりのフィラリアは小さくて体の中を動き回っているので、そのあいだに薬で殺してしまえば心配はありません。しかし成長したフィラリアが血管に入って心臓にいってしまうとやっかいなんです。心臓に入ったフィラリアは5年くらい心臓の中で生きるので、そのフィラリアが死ぬまで待つか、手術するかのどちらかの選択になります。しかし、フィラリアが死ぬのを待つと肺塞栓を起こし犬自体が死んでしまう危険性もあるので、フィラリアが小さいうちに駆除することが望ましいです。猫の場合フィラリアは突然死の原因といわれていて、5〜10%の確率でフィラリアにかかります。今は犬にも猫にもノミとフィラリアとダニに効果がある薬が開発されています。薬の副作用が心配かもしれませんが、毎月薬を飲ませても薬は2日くらいで代謝され体の外に出てしまうので心配はありません。それよりも薬を与えずフィラリアになる方が怖いですし、簡単に予防ができますのでかならず与えて欲しいです。

ペットを飼われている方やこれから飼う方にアドバイスをお願いします。

うちの動物病院にいらっしゃる飼い主さんには、まずどのような環境で育てているのかお聞きしています。よい環境、よい食事、よい散歩の仕方など日常生活の行動は病気の予防にとても大切なので、飼い主さんから詳しくお話を聞いてアドバイスをしています。毎日の生活では愛情を持って、ペットにたくさん声を掛けてあげることが大事です。これから飼われる方は、一生その子の面倒を見ていくのですから家族構成や住宅事情など踏まえ、今犬を飼う環境にあるかを考えて欲しいです。そしてそれぞれのご家庭にあったペットを選ばれるといいと思います。たとえば大型犬の散歩は重要で、犬の散歩ができない環境は犬もストレスが溜まってしまうので、1日2回1時間を目安にして散歩をして頂きたいです。また毛の長い犬は毎日のブラッシングが大切です。プードルなどは月に1度はトリミングが必要になり、毛が絡まり毛玉になると皮膚炎になりやすく、ひどくなると毛がごっそり抜けてしまうこともあります。ここに挙げたのは1例ですが、犬種により注意の仕方が違うので、飼う前にご相談にのりますので気軽に来て下さい。

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