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長谷川享史 院長の独自取材記事

わっふる動物病院

(横浜市戸塚区/東戸塚駅)

最終更新日: 2023/01/22

「犬の話になると、もう止まらくなってしまうんです」と笑顔で語るのは「わっふる動物病院」の院長、長谷川享史先生。物心ついた時からずっと犬と暮らしてきたという長谷川先生は、愛犬わっふるとともに“歩いて行ける近所の動物病院”の頼れる獣医師として、しつけに悩む飼い主の相談にも気さくに応じている。身長190cm、元バスケットプレイヤーという長谷川先生だが、優しい物腰と愛犬を見つめる温かいまなざしは飼い主として我が子を思う愛情にあふれている。2012年に開院したという明るく清潔な院内で、「せっかく家族になった以上は、この子がいてよかったと思ってもらえるようサポートしたい」と熱く語る長谷川先生に、獣医師としての真摯な思いをじっくりと伺った。 (取材日2015年10月6日)

“歩いて行ける近所の動物病院”をめざして、駅の近くのマンション内に開院

「わっふる動物病院」というのは珍しい名前ですね。ロゴも可愛くてステキです。

「わっふる」というのは6歳になる私の愛犬の名前です。アメリカン・コッカー・スバニエルのわっふるは、呼べば喜んでとんで来るとにかく人や動物が大好きな犬。そんな人気者のわっふるには、普段は当院の"小さい院長"として活躍してもらっています。誰とでもすぐ仲良くなれてみんなから愛される我が家のわっふるのように、地域のみなさまから親しんでいただけるようにという思いを込めて病院の名前を「わっふる動物病院」としました。わっふるのイラストを使った病院のロゴには、「心ある診療、病気に対する不安など一緒に背負って解決していきます」という気持ちを込めました。2012年の開院から早4年目。わざわざわっふるに会いにきてくださる方もいて、この町で開業できて本当によかったと思っています。

開業にあたってはいろいろと苦労されたと伺いました。

苦労というほどではないのですが、このマンションはペット不可なのでなかなか動物病院が入る許可がおりませんでした。だから駅周辺には動物病院がなくて、みなさん車でわざわざ遠くの動物病院まで通院していらしていたそうです。開院以来、周辺マンションの方たちが散歩がてら歩いて来院され、何人もの方に「家の近くに動物病院ができてよかった」と言っていただけとことをとても嬉しく思っています。私は茅ヶ崎市出身なのですが、横浜市内でずっと代診していたので、開業するなら絶対に横浜市でと思っていました。東戸塚は1号線を使えば茅ヶ崎にも近く、町のみなさんも気さくな方ばかりで、とても住みやすくて便利な町だと思っています。

貴院の特徴について教えてください。

診療対象は犬や猫を中心に、フェレットやうさぎ、ハムスター、はりねずみなどの小動物です。中にはモモンガが爪を切りに来ることもあります。避妊去勢手術や膀胱結石・異物誤飲などの開腹手術からワクチン接種など一般的な治療や検査には一通り対応しています。当院には設備がない内視鏡を使う治療については、私の知り合いの病院で内視鏡をお借りして私自身が責任を持って治療にあたっています。また、飼い主さんの負担を少しでも軽減するため、当院でワクチンをされた犬や猫は爪きりや肛門腺絞り、再診料を無料サービスとさせていただいております。その他ペットホテルやトリミング、トレーニングなどにも対応しておりますので、まずはなんでも気軽にご相談ください。

正しい知識を身につけ、動物たちときちんと向き合うことの大切さ

避妊去勢手術も今はほぼ当たり前になってきたという感がありますね。

たしかに避妊去勢は当たり前になってきましたが、中には「動物は自然のままが1番」という飼い主さんもいらっしゃいます。ただ、ここで考えて頂きたいのは自然のままがいいという理由で避妊去勢をしないのなら、出産もさせてやらなければそれは自然とはいいにくいのではないかということです。そもそも人間と動物では欲求のレベルがちがいます。人間には1次欲求と2次欲求があって、性欲は2次欲求になりますが、動物の場合はすべてが1次欲求です。だから避妊去勢しないまま妊娠もさせないというのは、お腹の空いた子の目の前にご飯を置いておきながらずっと食べさせないでいるようなものなんです。動物にとってそれがどれくらいのストレスになるのかをわかった上でどうするかを考えてみてほしいと思います。

他にも動物とともに暮らす上で気を付けた方がいいことはありますか。

犬で意外に多いのが異物誤飲です。500円玉やピアス、櫛や靴下がお腹から出てきた子もいました。時には6カ月以上前に飲みこんでしまったものが突然悪さをすることもあるので、注意が必要です。また、「吠える」「噛みつく」「言うことを聞かない」という相談も多いですね。生後4〜5ヶ月くらいまで親や兄弟犬の中できちんと社会性を身に着けてから迎えた子であればそんなに問題はないと思うのですが、殆どの子はそうした経験を十分に積む前にペットショップに出されてしまいます。だから飼い主が人間とともに暮らすためのルールをきちんと教えてあげなければならないのですが、正しい叱り方を知らない飼い主さんが多いように感じています。可愛いからといって、中途半端に「ダメよ」と言ったのでは犬は問題行動を起こせば飼い主さんにかまってもらえると思ってしまい、余計にひどくなることもあります。当院では、声の大きさや言い方など具体的なレクチャーもしていますので、しつけでお悩みの方はご相談ください。

長谷川先生はわっふる君をはじめ、犬と気持ちが通じ合っているように見えます。

私の母が大の犬好きで、物心ついた頃から常に家に犬がいる生活でした。多い時は10数匹飼っていたこともあります。私も世話する担当の犬が決まっていて、早起きして犬の散歩をしてから学校に行っていたので、子供心にも命を預かる責任感を学びました。中学生の頃、私が世話していた犬の出産が近付いた時、今夜はまだ生れないだろうといつも通り寝たのですが、その犬が夢に出てきたので飛び起きて様子を見に行ったら出産が始まっていました。慌てて家族を起こして出産に立ち会ったのですが、あの時はなんだか犬と心が通じたようで嬉しかったですね。いずれは動物と関わる仕事につきたいと思っていましたが、進路を考えた時に、どうせ挑戦するなら最難関の獣医師をめざしたいと思ったことと、きちんとしつけられた犬が増えたら犬嫌いの人が減るのではないか、犬の健康を守り、しつけや向き合い方についてもきちんと飼い主さんと話せる獣医師をめざそうと獣医学部への進学を決めました。

動物とともに暮らすかけがえのない時を一人でも多くの人に楽しんでもらいたい

診療にあたってはどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

とにかく飼い主さんとよく話すようにしています。どんなにお金がかかっても出来る限りのことをしてあげたいという飼い主さんもいれば、これ以上辛い思いはさせずに穏やかに見守りたいという飼い主さんもいます。看取りも最期まで自分の手でという方もいれば、もう耐えられないので入院させてくださいという方もいらっしゃいます。正解も不正解もありません。飼い主さんがそうしたいと思ったことが、その子にとってのベストの選択で、大切なのはそこに行き着くまでにどれだけその子のために考えたかだと思います。また、家族が集まった時に亡くなる子もいれば、みんなが帰った後にそっと亡くなる子もいます。最期の瞬間に立ち会えなかったことをずっと悔やんでいた飼い主さんにその話をしたら、「先生の言葉に救われました」と言っていただけたこともありました。私はみなさんの何倍も別れも経験しているので、少しでもお役に立てればという思いでいろいろお話させていただいています。

今後取り組みたいことなどはありますか。

犬のしつけや犬同士で仲良くなるパピークラスは他でもやっているので、それ以前の初めて犬を飼う人向けに、犬との付き合い方を1対1でレクチャーする「パピートレーニング」を充実させていきたいと思っています。例えば叱る時の声の大きさやトーンなど本を読んだだけではわかりにくいことを具体的にレクチャーしたり、犬種によっては褒めて良いところを伸ばした方がいい場合もあれば、しっかりしつけた方がその犬の良さを引き出せる場合もあるので、その子にとって一番良いしつけ方を私やトレーナーが具体的にアドバイスしていくものです。いわばどのような言い方をすれば犬に伝わるか、どのように褒めれば犬は学習するか、きちんと犬とコミュニケーションがとれるようになるための手ほどきです。元からダメな犬なんていません。1人でも多くの方が犬とのいい関係を築いていけるようサポートしていければと考えています。

最後に動物病院を探している読者にメッセージをお願いします。

実際に動物を飼う上で大変なこと、せっかく家族になれた犬とうまくやっていく方法、楽しく生活していくコツを飼い主さんに伝えることは獣医師として大切な役目だと思っています。また、飼い主さんには、動物病院は調子が悪くなってから来る所ではなく、散歩の途中に遊びに来て体重を測ったり、おやつをもらったりして楽しいひとときを過ごす場所と考えていただければと思っています。当院は駅に近いアクセス抜群の立地にあるので、日常生活の中で獣医師とちょっとしたコミュニケーションがとれる、歩いて行ける近所の動物病院として気軽にのぞいてみてくださいね。そして何より、飼い主さんには動物との生活を楽しんでほしいと思います。病気になったり具合悪くしているのは動物の一生の中のほんの短い時間です。それよりも圧倒的に長い一緒に暮らす時間を共に楽しみ、この子がいてよかったと思っていただけるよう、一人でも多くの方のお役にたてる地域の動物病院でありたいと思っています。

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