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田村 通夫 院長、田村 裕美 副院長の独自取材記事

わたりだ動物病院

(川崎市川崎区/川崎駅)

最終更新日: 2023/01/22

川崎市川崎区の「わたりだ動物病院」を訪ねた。院長の田村通夫先生は犬と猫を中心に、副院長の田村裕美先生は小鳥やハムスターなど小動物を専門に診ているドクター。開業して34年という時間を振り返り、「病院も、私たち家族も、地域の皆さんに育てていただいたようなもの」と話してくれた。診察室には飼い主から贈られたという動物たちの写真や絵が飾られ、人や動物への愛情を感じた。治療においては一次診療以上の医療をめざしており、ドクターとしてベテランの領域に達してもなお、勉強を欠かさないという。検査機器などもそろっており、大切な動物を安心して任せられる。今回は、院長、副院長の診療に対する思いや、印象に残っている出来事などさまざまな話を聞いた。 (取材日2016年12月2日)

地域で34年。理想の動物病院を実現

開業して34年を振り返ってみていかがですか?

【田村院長】開業時と今とでは、飼い主さんの意識も、私たちの技術も次元が変わりましたね。昔は動物が病気をしても、病気だと気づけない飼い主さんが多かったと思います。フィラリアの予防にしても、知識がある方は少なかった。ワンちゃんや猫ちゃんの食事にしても、人が食べた残りをあげている人も多かったですからね。今は飼い主さんの意識が高くなり、私たちが伝えるべきことも変わってきました。 【裕美副院長】動物の、家庭での価値が変わってきたことがうれしいですね。昔は小鳥を連れてきて、「いくらで治せる? 買ったときより高いなら、新しい小鳥を買う」ということもありました。今は小動物に対しても質のいい診療を求めている飼い主さんがたくさんいます。「世界にこの子しかいない」という意識でいらっしゃるので、私たちも力を存分に発揮できます。

病院内はゆったりしていますね。どんな施設があるのですか?

【田村院長】3年半前に新築して、病院としては現在が4ヵ所目になります。まず、診察室が犬、猫と小動物で分かれており、入院室もそれぞれ設けています。設備面では、小動物にも使用できるマイクロCTをはじめ、いろいろそろえていますので、飼い主さんにも安心していただけると思います。ドクターは、私が犬と猫、副院長が小鳥やハムスターなどの小動物、さらに長男が腫瘍科を専門としていますので、それぞれの得意分野を生かして質のいい診療を提供したいと考えています。 【裕美副院長】各部屋に空気循環装置や太陽灯を設置したりと、見えないところにもこだわりが詰まっています。自家発電装置も備えているので、突然停電しても安心です。手術中に電気が止まったり、エアコンが止まると入院している動物が危ないので。災害などいざというときは、当院が地域の人も動物も守れると思っています。あらゆる面で理想を詰め込んだ病院になりました。

予約診療も特徴ですね。

【裕美副院長】予約制にすると、私たちと飼い主さんと、双方にとっていいことが多いのです。以前は特定の時間帯に人が集中し、場合によっては3時間くらいお待たせしてしまうことがありました。お忙しい飼い主さんにとって、時間が読めないのは困ると思いますし、待ち時間が長いと動物たちにも負担がかかりますよね。現在は予約制が定着しましたので、時間が大きくずれることはないですし、お一人ずつ十分な時間をとっていますので、落ち着いて相談していただけます。私たちも次にどんな子が来るかわかっているので準備ができますし、病気を診るだけでなく飼育指導まで丁寧に行うことができます。

豊富な飼育経験が確かな診療につながる

どんな動物を診ていただけるのですか?

【田村院長】犬が一番多くて、次が猫とうさぎ、ハムスターと小鳥が同じくらいでしょうか。当院は、副院長が小動物を専門としていまして、遠方から足を運んでくださる飼い主さんが多いのも特徴ですね。フェレットにしてもハムスターにしても、育てたことがないと、しぐさひとつとっても、病気なのか、正常の行動なのかわからないことが多いんです。その点、副院長は経験豊富で、動物への思いも好きを通り越していますから。

これまでどんな動物を育ててきたのですか?

【裕美副院長】そもそも両親が動物好きで、子どもの頃から動物に囲まれて育ちました。ハムスターが30匹以上、犬猫合わせて10匹以上もいる家庭でしたから、ハムスターやうさぎの触り方は得意ですよ。現在も、わが家ではいろんな動物を育てています。フェレット、インコ、ハムスター、ハリネズミ、ラット、ステップレミング、金魚、メダカ、カメ、犬が2匹、猫が9匹。全部合わせると44匹です。動物たちと暮らしていると、私自身がとても癒やされるんです。よく初めての飼い主さんから、「先生、うちの子ってどんな性格だと思いますか?」って聞かれるのですが、「この子はこういう行動をとるでしょう?」って答えると、「どうしてわかるんですか?」って驚かれます。それで初めて、飼い主さんは心を許してくださるんですよね。

診療について、大事にしていることを教えてください。

【裕美副院長】優しい治療で早く治すということを大事にしています。検査も行いますが、あくまでも最終確認として。まずは触診を大事にして、丁寧に動物を診るようにしているんです。また、支える手が多いほうがいいと思うので、西洋医学以外の方法も目を向けています。例えば漢方は動物用の漢方薬ができて取り入れやすくなったので、毎年、北京に行って勉強に力を入れています。飼い主さんのなかには、中医学の診察を受けたいということで相談に来る方もいますよ。 【田村院長】衣食住がその子に合っていないため、病気になるケースも多いです。時間をかけて飼育指導することも当院の特徴です。その子のための食事、ゲージの中身など、飼い主さんからは「目からうろこです」と言われることも多いです。

人も動物も、丸ごとのお付き合い

思い出に残るエピソードはありますか?

【裕美副院長】何か一つを挙げることは難しいですね。昔通っていただいた方、今現在、通院されている方と、本当に多くの飼い主さんから支えられてここまで来たと感じております。また差し入れをいただくことも多く、大変感謝しております。お菓子、ペットの絵や写真、また医院で使用するタオルや新聞紙まで。多くの飼い主さんから助けていただいて日々診療しているんですよ。本当にありがたいことです。

これからやってみたいと思っていることはありますか?

【田村院長】人も動物も高齢になると、いろんな問題が出てきます。動物を飼っている高齢者から「ひざが痛くて連れていけない」といったご相談をよく受けます。これは何とかしてあげたいと思いますね。また、老犬介護の問題もあります。犬も認知症になるので、夜中に鳴きやまなくて、飼い主さんが疲れてしまうのです。2~3日お預かりすると飼い主さんもリフレッシュできますので、デイケアのような施設も必要になってくるのかなと、そんな実感もありますね。その他、ご自分の年齢を考えて飼うことを諦めてる方と飼い主がいなくなった動物をうまく結び付けたいとも考えています。以前、私の親が定年退職したときに、飼い主がいなくなった犬を贈ったところ、夫婦の会話が増えたというんです。犬が一匹加わっただけで、まったく生活が変わったようで。地域への恩返しもこめて、そういう結びつきをつくっていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

【裕美副院長】どんなに大切に育てていても、動物と暮らしている以上、死は免れないものです。ですが、体の小さな動物たちも、すごく生命力は強いですし、生きようという力がありますから、いただいた天寿をまっとうさせてあげたいと私は思います。たとえ重い病気になっても、緩和ケアによって痛みを取り除くことでごはんも食べられるようになるし、飼い主さんと過ごす時間を増やすことができます。緩和ケアは、痛みだけでなく恐怖や不安も取り除きたい。その子の心のケアまで行っていきたいと思っています。飼い主さんも悔いなく送ることができたとおっしゃってくれ、動物が亡くなった悲しみから早く立ち上がれるのです。そして、その子の思い出話を笑顔でできるようになります。それが私の理想です。どんなことでも、ご相談いただければと思います。

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