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山口 優 院長の独自取材記事

いけぶくろ動物病院

(豊島区/池袋駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR池袋駅北口から徒歩10分のところにある「いけぶくろ動物病院」。ガラス張りのドアのむこうには、すっきりとした待合室が広がり、診察室ではエコーやレントゲンなどの画像を見ながら飼い主さんとじっくり話せるような配慮がなされている。池袋で生まれ育った山口優院長は「地元で開業して、地域の皆さんに恩返しがしたい」と、2015年4月に開業。「検査結果や治療方法などについて飼い主さんにじっくり時間をかけてお話する」ということをモットーに、犬・猫の診療を行う。動物へのやさしい目線と共に、言葉のはしばしから「地元愛」が伝わってくる山口院長に、開業までの経緯や今後の診療のモットー、今後の展望などについて伺った。 (取材日2015年4月9日)

飼い主さんにわかりやすく説明し、治療方法などをしっかり理解してもらう

広々とした院内ですね。医院内の設備を教えてください。

開業にあたり、犬・猫専門の動物病院としてさまざまな診療科目に対応できるよう設備を整えました。獣医師としてずっと外科畑を歩んできたので、できるだけ多くの症例の手術に対応できるよう広いスペースの手術室を確保し、血球計算機や血液生化学検査機などの検査機器は手術室に隣接する検査室に配置しました。診療室ではエコーとレントゲンを同時に見ることができるようにし、飼い主さんに画像をお見せしながらペットの状態についてよりわかりやすくお話できるような設計を意識しました。また、当院にはペットホテルもあります。ワンちゃんと猫ちゃんを一緒のスペースで休ませると猫ちゃんがストレスを感じてしまうことがあるので、あえてペットホテルを犬猫別々のスペースにするなど、動物たちにとっての環境にも配慮しました。

池袋の地に開業した理由を教えてください。

実は僕の実家がすぐ近くにありまして。日本大学生物資源科学部獣医学科卒業後、横浜市内や都内の動物病院に勤務していたのですが、「ゆくゆくは自分が生まれ育った街で開業したい」という思いがずっとあったので迷わずこの地に決めました。池袋は東口側と西口側で雰囲気がだいぶ違うのですが、実家がある西口側のこの辺りは、実は江戸時代くらいからある街で、雑多に見える中に下町っぽい雰囲気が残っています。交通の便も良く、僕も含めて親子3代で住み、犬や猫を飼っていらっしゃるような方も多く、「生まれ育った地に開業して恩返しがしたい」という気持ちがありました。

診療の際のポリシーは何ですか?

これは僕自身の印象なのですが、自分がどこか体に不調があって病院に足を運んだとき、医師からの話を「何となく理解して何となく帰宅する」、そういった患者さんがとても多いと思うのです。「病院の先生が言っているのだからきっとそうなんだろう」という、中途半端な納得の仕方というのでしょうか。僕たち医療従事者は専門用語をついついたくさん使って説明してしまうことが多いので、聞く側もそのような受け止め方になってしまうのではないかと思います。それをできる限り避け、飼い主さんがわかりやすいように飼い主さんの立場に立ってお話しをし、ペットの状態や治療方法についてしっかり理解していただきたいと思っています。当院は開業して間もないので、大半が初診のペットと飼い主さんになります。ですので「その子が今までどのように育ってきたのか」「家庭環境はどのような感じなのか」なども把握させていただいた上で診療にあたりたいと思っています。一匹一匹の診療時間は長めになると思いますが、誠意を持って診療していきたいと思います。

動物と飼い主さんのためにセカンドオピニオンを推奨

動物を診療する時にはどのような事を心がけていらっしゃいますか?

基本的に、動物と同じ目線に立って診療するようにしています。診療の際、動物たちは診察台の上か飼い主さんの腕の中にいるので、僕のほうから腰を落として物理的に同じ目線に立つことで、威圧感を与えないようにすることを心がけています。動物も人間と同じでいろいろな性格の子がいますので、なるべくその子に合わせ、誠実に向き合っています。注射など、どうしても嫌がるときは時間を少しおいてまた後日来てもらうなど、その子のことを一番よく知っている飼い主さんとその都度相談しながら診療しています。病院というのは動物たちにとって痛いことやつらいこと、嫌なことをする場所にどうしてもなってしまいます。その中でも、少しでも楽しく、気持ちをやわらげて診療に来てもらえるよう常に意識しています。

犬や猫がかかりやすい疾患というのはあるのでしょうか。また、セカンドオピニオンについてのお考えをお聞かせください。

動物も、人間と同様医療技術の進歩などによって寿命がのび、高齢化してきています。その影響もあってか、がんや心臓病などの疾患が増えてきているように感じます。がんや心臓病も、当院で対応できる場合には手術などを行いますが、設備的な問題で対応できない場合には大学病院などに随時紹介させていただいています。セカンドオピニオンは、僕は飼い主さんの当たり前の権利だと思っています。何か大きな病気を患い、当院で検査結果が出た時に、その結果と今後の治療方法についてお話しするのと同時に別の先生の意見を聞いていただくことも大切だと思っていますから、飼い主さんにもそれをお勧めしています。皆さん、金銭的なものだったり時間的なものだったり、あるいは価値観だったりと、治療に対する考え方はさまざまです。そういった所も含めて、最適な治療方法はひとつだとは思いません。その方に見合った治療をなんとか見つけだしてあげたい。だからこそ、「僕ひとりだけの意見だけではなく、他の先生の意見も聞いてみたらどうですか?」とお勧めしているのです。がんや心臓病に加え皮膚の疾患も増えてきているように感じますが、これは、飼い主さんが「ちょっと心配だから病院で診てもらおう」という予防的な意識が高まってきていることも影響していると思います。皮膚の疾患の場合、当院では塗り薬や飲み薬、ドッグバスによるシャンプーでの治療を行っています。

夜間診療も行っていらっしゃるのですね。

そうです。僕自身が病院の近くに住んでいますし、動物が体調を崩した時の万が一の怖さというものも重々承知しています。この地域に大きな夜間救急動物病院というのはありませんので、僕にできる範囲で対応させていただければと思い、開業と同時に始めました。お電話をいただいた時、学会や他の病院の手術に出向いている場合もありますので「100%対応できます」と断言はできないのですが、他の病院を紹介するなどはできます。いずれにしても何か心配なことが起きた場合、電話をいただければ何らかの対応はさせていただきたいと思っています。

地元の動物病院として、地域を盛り上げるお手伝いをしていきたい

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小さい頃、実家で犬を飼っていたのですが、犬が病気になったとき診療してくれた家の近くの動物病院先生の姿を見て「獣医さんってかっこいいな」と思ったのが最初です。その気持ちをずっと持ち続け、高校生くらいになって将来の話になったとき、両親が「自分でやりたいと思ったことをやりなさい。頑張りなさい」と言ってくれました。その言葉を受けて獣医学を学べる大学を受験し、今に至っています。父も母も医師や獣医師ではないのですが、僕の思いを受け止め背中を押して応援してくれたことに感謝しています。

診療以外の時間はどのようにお過ごしですか?

開業に向けてずっと突っ走ってきたので、「趣味の時間を楽しむ」という余裕はほとんどありませんでしたね。大阪生まれで野球ファンの父の影響を受け、僕も野球観戦が好きで、昨年までは年間10試合くらい試合を見に行っていました。今は時間がないのでしばらくはテレビ観戦で我慢し、少し落ち着いて時間ができたら球場に足を運んで試合を観たいですね。プライベートでは、2人の子どもの父親でもあります。実は上の子の小学校の入学式と開業日が重なってしまったのですが、小学校がすぐ近くなので、診療の合間をぬって何とか子どもと一緒に記念写真が撮れて良かったです。動物は、自宅でアイリッシュ・セターを飼っています。子どもたちも犬が大好きなのですが、特に下の子が警戒心なく犬にどんどん近づいていくので、親としてはちょっとヒヤヒヤすることもありますね(笑)。

今後の展望と飼い主さんへのメッセージをお願いします。

地元の動物病院として、地域にお住まいの飼い主さんと手を取り合いながら、動物たちの健康を見守っていきたいと思っています。この町の商店街にも加盟し、イベントなどにも積極的に参加して、微力ながら地元を盛り上げるお手伝いもしていきたいですね。動物はもともと野生の本能が強く、自分が病気になったことを隠そうとする習性があります。そのため、言葉を話すことができない動物は、僕たち人間と比べるとどうしても病気の発見や治療がワンテンポ遅れてしまうケースが多くなりがちです。やはり早期発見、早期治療が一番なので、いつも一緒にいらっしゃる飼い主さんが「うちの子、ちょっと変だな」と思ったときには、どんなに小さなことでもかまいませんので気軽にご相談ください。

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