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村谷親男 院長の独自取材記事

アニーマどうぶつ病院

(中央区/月島駅)

最終更新日: 2023/01/22

取材中も犬の散歩中の飼い主が訪れるなど、月島で信頼を集めている「アニーマどうぶつ病院」の院長、村谷親男先生は「言葉を話せない動物の気持ちをわかってあげたい」と、専門性を活かした苦痛の少ない治療を実践している。明るい笑顔ととことん飼い主の気持ちに寄り添おうとする真摯な姿勢に、「この先生になら何でも話せそう」という信頼感を抱く飼い主は多い。犬や猫の診療をするだけでなく、パピークラスなど飼い主同士も交流できるようなイベントも随時行っており、こんなかかりつけ医ならペットとの暮らしがより豊かで楽しいものになること請け合いだ。「獣医師はお金を払ってもらって“ありがとう”と言ってもらえる希少な職業だということを真摯に受け止め、仕事に励んでいきたい」と語る村谷先生の横顔に迫った。 (取材日2015年7月24日)

一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、オーダーメイドの治療を

とてもお洒落でまるでカフェのような動物病院ですね。小物類もとってもステキです。

ありがとうございます。2013年にこのビルが建つと同時に念願の月島で開業することが出来ました。関西出身なので兵庫の動物病院に勤務していましたが、学会など名だたる先生方が集まるのは東京だったので、生涯勉強を続けていくためにも開業するなら絶対に東京でと決めていました。そしてたまたま月島を下見に訪れた日が3年に1度の祭りの日だったんですね。もう、町のパワーに圧倒されてしまって、「開業するならここだ!」と殆ど一目惚れで決めました。ところがなかなか物件が出なくて、結局5年以上待ちました。再開発でこのビルが新築されることになり、オーナーさんに入居の許可をいただけた時は本当にうれしかったですね。思い入れのあるこの町のみなさんにふらっと気軽に立ち寄っていただけるよう、街角のカフェのような、ちょっとお洒落で開放的な空間を意識しました。

散歩中の飼い主が気軽に立ち寄れるどうぶつ病院として地元で評判ですね。

飼い主さんに散歩の途中に気軽に立ち寄っていただけるよう、待合室の床に自由に使える体重計を置いてあるんです。診察だとどうしても身構えてしまうところがあると思うのですが、散歩ついでにふらっと立ち寄っていただいて、飼い主さん同士で世間話をしたり、私も時間があれば話に加わったりと楽しくご利用いただいています。ダイエット中のワンちゃんには正確な体重がわかると好評ですし、ざっくばらんに「最近、うちの子食欲がないんです」「尿の色が変わった気がする」なんてお聞きできれば気になる症状の目星もつけられます。なにより飼い主さんや動物たちと日頃からのコミュニケーションを大切にしたいと思っているので、病院は悪くなったら行くところではなく、散歩のついでに気軽に立ち寄るところと思っていただけたら嬉しいですね。

一人ひとりに合わせたオーダイメイドの治療で評判のクリニックだと伺いました。

私は獣医師の役割はペットと楽しく暮らす時間をどれだけ長く出来るかにあると思っています。価値観は飼い主さん一人ひとり違いますし、今は同じ病気に対してさまざまな治療方法があるので正解は必ずしも一つではありません。また、避妊手術や去勢手術は、一見同じことをするようでも病院によって内容はさまざまです。例えば当院では吸収糸(溶ける糸)は現存する中で最高級の糸を使用していますが、中にはコストを下げるため体に吸収されずに異物反応を起こすリスクの高い糸を使用したり、当院では使い捨てにしている気管チューブを使い捨てにせず何度も使ったりしている病院もあります。医療は常に進歩しているので最新の情報も取り入れながら、メリットデメリットや費用についてもきちんと説明し、一番納得していただける方法を選んでいただくようにしています。飼い主さんの気持ちに寄り添いながら最善の方法に行き着くこと、それが当院のオーダーメイドの治療です。

動物にとっても、飼い主にとっても心身の苦痛の少ないケアを

そもそも先生はどのような経緯で獣医師になろうと思われたのでしょうか。

高校時代に進学について考えた頃は料理の鉄人やカリスマ美容師が話題になった時代で、せっかく大学に進学するなら自分も何か手に職をつけたいなと思ったのです。で、自分に何が向いているかと考えたら、やはり幼い頃から慣れ親しんだ生き物に携わる仕事、つまり獣医師しかないだろうと。なにせ小さい頃から生き物が大好きで、縁日で捕まえた亀や金魚に始まり、ハムスターや猫、そして犬と、物心ついた時から常に生き物と一緒の生活を送っていたので、私の中では自然な流れでした。大学は東京で一人暮らしをしながら通っていたので、生活費を稼ぐために家庭教師から交通整理まで、ありとあらゆるアルバイトをしました。また、友人を招いてたこ焼きを作ったり、海外のセミナーに参加したり、我ながら本当に充実していたと思います。

大学卒業後はアメリカで研修されたそうですね。

アメリカは家庭医と専門医の線引きが明確で、各分野の専門医の数も多いし、この症状にはこの先生ということがシステムとして成り立っています。家庭医に求められるのは、日頃から健康状態を把握して小さな変化を見逃さないことと、ジェネラリストだからといって何でも自分1人で抱え込むのではなく、必要があれば速やかに然るべき専門機関へ橋渡しすること。そのためには、「的確な診断」と自分に出来ることと出来ないことをしっかり見極める「判断力」がとても大切だということを痛感しました。驚いたのは、アメリカでは安楽死を選択する飼い主がとても多いということ。ペットとは「可愛がる動物」という意味の言葉ですが、たっぷりと愛情を注いで可愛がったペットが治る見込みのない状態になったら、今まで楽しい時間を共にできたことに感謝して、苦しませることなく安楽死をさせてあげるのが飼い主の務めだという考えが一般的です。もちろん日本とは宗教や文化が違うので一概にどちらがいいとは言えませんが、命に携わる者としていろいろと考えさせられました。

医院のモットーである「痛みとストレスの少ないやさしいケア」について教えてください。

今は鎮痛剤も麻酔薬も昔と比べて飛躍的によくなってきています。的確に使用すれば、リスクを低く抑え、痛みや苦しみを確実に軽減させることができます。昔は手術が終わって麻酔が覚めたとたん痛みでキャンキャンなく子が多くいましたが、今はそんなことはなくなりました。犬や猫は本能的に痛みに耐え、隠そうとします。当院では薬剤の知識や経験豊富なスタッフのもと、より早く苦痛を取り除き適切な治療を行なうことが可能です。動物は言葉を話せない分、痛みや気持ちをきちんとわかってあげたいなと思います。当院では動物にとっても飼い主さんにとっても心身の苦痛の少ない治療を心がけています。

地域に根差した活動でみんなを笑顔に

先生は背が高くてきびきびと動かれますが、何かスポーツでもされているのですか?プライベートの過ごし方と併せて教えていただけますか。

今は特に何もしていませんが、高校生まではずっとバスケット部でした。身長は184cmです。休みの日は子どもと遊んで過ごすことが多いですね。まだ小さいのでさすがに一緒にバスケットは出来ませんが、子どもが保育園の日は子どもを預けた後、近くの公園で一人で汗だくになってバスケットをやったりしています。もう少し時間に余裕ができたらチームにでも入って思いっきりバスケットをしたいですね。また、月島の町内会にも入れていただいたので、祭りで神輿を担ぐなど古き良き伝統行事にも参加していきたいと思っています。

これから取り組んでみたいことについてお聞かせください。

今、当院では生後6か月以内の子犬を対象にパピークラスを行なっています。今月22日で39回目を迎えたのですが、おかげさまで月島はもちろん、佃、勝どき、銀座、入船、晴海、江東区豊洲方面からも大勢の方にご参加いただいています。小さい頃から動物病院に慣れておくこと、そして集団に慣れておくことはとても大切です。特に柴犬などの日本犬はシャイな子が多いので、病院慣れしておくだけでも何かあった時の安心感が違います。また、飼い主さん同士も親交を深められるので、犬と一緒の生活がより楽しくなったという方もいらっしゃいます。この春にはパピークラスのメンバーでお花見もやりましたが大好評だったので、ゆくゆくは屋形船でも借り切ってパピークラスの同窓会をやってみたいですね。ペット同士だけでなく飼い主さん同志もつながっていけるような企画やイベントは考えるだけでワクワクします。みんなの笑顔が輝くような楽しい企画をこれからも考えていきたいですね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

最近はネットで情報収集する方が多いからか、そこに書かれている情報を鵜呑みにしてしまう方がいらっしゃいます。例えば犬のシャンプーは人間と同じ物を使っても大丈夫だという意見もあるそうですが、犬の皮膚は弱アルカリ性、人間の皮膚は弱酸性なので同じシャンプーでいいわけがありません。合わないものを使うことで皮膚が荒れてしまうこともあります。最近はアトピーやアレルギーの子も増えてきているので、少しでも不安や疑問に感じたら遠慮なく気軽にお尋ねください。診察の時には「こんなこと聞いていいの?」と躊躇してしまうようなことでも、体重を測りに来て頂いた時など打ち解けた雰囲気の中で「そういえば先生……」とポロッと話してくださる方も多いんですよ。私も機会を見つけて、もっと町の中へ飛び出してみなさんと触れ合う機会を増やしていこうと思っています。私自身がこの月島で開業できたことが奇跡的だったように、患者さんとの出会いもまた奇跡的なものだと思っています。一人ひとりの患者さんとの出会いを大切にしながら、ここが飼い主さんの心のよりどころになれるよう、これからもスタッフ一同頑張っていきたいと思います。

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