動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 918 人、動物病院 9,832 件掲載中!(2024年03月28日現在)

岩崎 隆 院長の独自取材記事

動物病院 川越

(川越市/本川越駅)

最終更新日: 2023/01/22

一歩駅を降り、にぎやかな繁華街を抜けると、「小江戸」とも呼ばれる歴史ある街並みが広がる川越駅東口。駅から3分ほど歩くと、埼玉県道39号沿いにオレンジ色の外観が目を引く「動物病院 川越」がある。岩崎隆院長が2006年に開院した医院は来年で10周年を迎えるというが、毎日丁寧に清掃・除菌された院内は、動物特有の臭いに配慮し完全換気システムを設置されており清潔感にあふれている。岩崎院長は、日本獣医がん研究会2種認定医を取得し、がん研究に特化した研究を積む一方、数多くの診療を行ってきた実績を有する。診断では、飼い主の立場により添い、「普段の生活など、話を聞くことでも病気や症状の原因が分かることがある」と語る。大学時代にラグビーに汗を流したというスポーツマンの一面もある岩崎院長は、まさに医院を訪れる飼い主や患者にとって、頼もしい存在と言えるだろう。 (取材日2015年7月31日)

患者目線の病院をめざして、川越での開業を決意

先生が、獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小学校の頃に犬を飼い始めて、獣医の仕事を知りました。当時は、魚から始まりカブトムシや蛇など、いろいろな動物を近くの山に行って捕まえてきて、家で飼っていたんです。毎日診療していますが、今でも動物を飼いたいと思うくらい、昔より根っからの動物好きです。小学生くらいだと、大人の仕事を見る機会はあまりないと思うのですが、地元静岡の病院に飼い犬を連れていったときに、獣医の本間尚己先生という方が、子どもだった私に対してもしっかり説明してくださいました。本当に気さくな先生で、診察室だけではなく、当時はまだフィラリアが多い時代。顕微鏡でフィラリアの血液検査の様子を見せてくれたことが印象的で、獣医の仕事に憧れをもったことがきっかけです。

どんな大学時代を過ごされたのでしょうか。

大学在学中から動物病院を開業したいと決めていたので、実際に現場に入って症例を見るために各地の動物病院を見学してまわりました。大学の夏休み中には、獣医になるきっかけになった本間先生の病院で働かせてもらったこともあります。当時から、この仕事についたら体力勝負だと言われていたので、体力をつけるためにラグビー部に所属。僕はバックスで走り回っていたので、腰や首を打ったりと何回も危ない思いもしましたが、体を動かすのは面白かったですよ。そのおかげで、体力もついたと思います。

川越で開業することに決めたのはなぜでしょうか?

大学卒業後は、福岡、愛媛、茨城で獣医をしてきたので、埼玉県に限らず色々な地域を探しました。一番重視したことは、レベルの高い医療をするために、緊急時にも対応可能な環境が近隣にあることでしょうか。実際に住めば分かりますが、川越はとても住みやすいし、京都のような風情がある街並みもいいですよ。患者さんは県外からも来ますし、近隣の方もいます。もともと動物が好きなので、患者さんを大事にしたいということは常々考えていましたし、治療だけではなく、できる限り気持ちをこめた対応をしたいと考えていました。患者さんにとっても飼い主さんにとってもどちらのケアもしたいという思いがあって、治療では患者さん目線で考えることを大切にしています。

問診で飼い主の話をしっかり聞き、「臭い」をチェックすることも症状を見分けるポイント

五感を大事にした診察をしていらっしゃると伺いました。

診察では、聞いてみて触るというのは当然ですが、臭いでも気づけることがあると思うのです。たとえば膀胱炎になると、その特有の臭いに「おしっこのにおいがちょっとおかしい」と飼い主さんが気づいて受診するケースもあります。これまで数多くの症例を見てきましたが、病気特有の臭いがある場合もあるので、詳しい検査などをする前にとりあえず臭いを嗅いで確認しています。それから、診察で飼い主さんのお話を聞くことも非常に重要です。お話の中に病気や症状の答えが隠されていることがあるので、問診をしっかりするように心がけています。以前、皮膚病が長い間治らない中型犬の患者さんがいたのですが、前々から“米”のアレルギーがあることは分かって居ました。飼い主さんは米は食べさせていなかったそうですが、よくよく話を聞くと、その家のお婆さんがおせんべいを与えていたそうで、それをやめたら症状が治まったそうです。そのように、飼い主さんのお話の中に治療の鍵が隠されていることも実際には多いのです。

先生は、日本獣医がん研究会の認定も取得されたそうですが、がんの患者さんも多いのですか。

増えていますね。犬でいえばフィラリアの予防が進み長生きできるようになったことで、結果的にがんが増えています。犬は人間の4倍の早さで年を取るといいますが、がんの場合も、人と比べて進行するのがはるかに早いので、早く見つけるというのが治療の第一歩になります。厳しい症例だと1日遅れが命取りです。進行状態は一概には言えないと思いますが、体の表面とか口の中などにおできができる段階で気付く飼い主さんもいます。ですが、お腹や肺の中などは、なかなか見つけられないので、あとは診察で見つけるしかありません。当院では、通常の検査以外に「わんにゃんドック」として、1時間半くらいかけて、レントゲンや超音波、血液検査しますのでそれでわかることも多いと思います。年に1回受診される方が多いですが、高齢になってくると年に2回という方もいますね。最近では、抗がん剤などの薬の種類が増えた、放射線治療もありますので、早く気づくことが大事ですよ。

がんの他に、多く見る症状はありますか?

以前から皮膚病は多いのですが、最近は犬の骨折が増えてきている印象がありますね。飼い主の方の話を聞くと、骨折はほとんどの場合、抱っこしている状態から犬を下ろす時に起きています。それから、ソファーの背もたれなどから、ジャンプするときにも折れてしまう。小さくて足が細い子がくると折れやすいという話をして、下に柔らかいものをひいたり、スロープを使ってくださいねというアドバイスをしています。早いうちからそれくらいのことで折れてしまうとことは、飼い主さんに説明して気をつけてくださいねと伝えています。万が一折れてしまった場合は、当院では新型のロッキングプレートを使用して治療しています。

清掃・消毒が徹底された清潔な医院を保ち、安心して長く通える医院に

院内ではどんなところにこだわっていますか。

患者さんや飼い主さんが過ごしやすいように、病院全体の広さに対して待合室を広くしました。それから1日40から50くらいの患者さんを見ているので、清潔な院内を保つために、スタッフ一同清掃・消毒を徹底することと臭いにも配慮しています。近隣に配慮するというのはもちろんですが、ここにいらっしゃる患者さんが快適に過ごしていただくためにも、動物病院特有の臭いを防ぐために、完全換気システムを設置し院内環境の整備に努めています。また、飼い主さんもあちこち行くのは大変ですから、当院では入院患者の場合はペットホテルで預かることもできますし、病気の子でもトリミングしなければいけない子には、トリマーが対応します。

飼い主さんへご自宅で注意してみてほしいことはありますか。

飼い主さんには、普段からよく触って、よく見てほしいですね。触るといってもただ撫でるだけではなくて、何かないかなと思いながら触ってください。見るというのは、いつもよりも少しだけ注意して、口の中に歯石できてないかなとか、体を一通りみていただければそれだけでも病気が見つかる場合がありますよ。もし、違和感があれば医療機関に相談してください。

今後の展望を教えてください。

仕事の質を落とさずに、長く続けていくことが目標です。獣医の仕事はやりがいがあり、私自身仕事が趣味のような状況ですが、開業してから9年間経つので、これからのことは考えています。私もいつかは引退するときがくるので、そこで病院も終わりにするのではなくて、継続していける体制を整えたいと思っています。患者さんが安心して長く通える医院づくりを行うことも大切だと考えています。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP