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森田明彦 院長の独自取材記事

木曽呂の森どうぶつ病院

(川口市/東浦和駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR武蔵野線東浦和駅から徒歩20分、東浦和と東川口の中間地点の103号沿いに「木曽呂の森どうぶつ病院」はある。自然が多く残る地域にあって、森をイメージするような緑の中に明るい黄色の外壁と、可愛らしい三角屋根の外観が通りから目を引く。川口で生まれた院長の森田明彦先生は、思い出ある地にお返しがしたいとこの地に開業。動物を通して地域や社会に貢献したいとの思いを熱く語る姿にも優しさとユーモアがあふれている。現在の姿からは想像できないが、子どもの頃は近所の工場に入り込んでよく怒られていたいたずらっ子だったという森田院長に、開業の経緯から、飼い主や動物との関わり方、休日の過ごし方までたっぷり話してもらった。 (取材日2015年8月18日)

気軽に立ち寄れる、地域の役に立つ医院をめざして

開業までの経緯をお聞かせください。

大学時代の同期生の開業を手伝う機会があったこと、動物のリハビリテーションを専門にした施設の立ち上げに関わったことなどから触発されて、開業しました。私は川口の出身で、この近所に生家があったことからこの地に開業しました。もともと川口は鋳物の町で、実家もその関連の事業をしていましたので、お世話になった川口に何かをお返ししたいという気持ちがありました。医院名につけた「森」は、ここ「木曽呂」という地名の「木がそろう」と、私の名字の「森田」をかけ合わせてつけました。当院のイメージカラーは緑です。外壁のゴーヤとヘチマのグリーンカーテンからも森を連想していただけるのではないかと思います。このグリーンカーテンは、2014年に行った際に飼い主さんから反響をいただきましたので、引き続き2015年も行いました。

病院の診療方針や得意な治療について教えてください。

地域の皆さんに気軽に寄っていただける医院でありたいですね。飼い主さんときちんと話をして、納得、安心してもらうことが一番大切だと考えています。パートナーであるペットの病気で悩んでいたり、不安を抱いている飼い主さんと一緒に問題を解決していく病院、診療のみを行う病院ではなく、相談に乗ってアドバイスをする場所と考えています。ですから、診療方針は、飼い主さんを含めた治療というイメージを常にもっています。私はジェネラリストであって、専門医、認定医ではありませんので、ある分野に特化して得意というものはありません。あえて言うなら、相談に乗るのが得意といったところでしょうか。

開業されて1年半ほどですが、気持ちの変化などありましたか?

開業するまでは、最高の治療が一番の選択肢だと考えていましたが、開業後は、その選択肢が必ずしもベストな結果につながらないような気がして、選択の仕方や視点がだいぶ変わりました。獣医師としての技術に加えて、相手をおもんばかることの大切さをより一層感じるようになりましたね。変わらないことは、飼い主さんが笑っているときが一番うれしいということです。動物の病気やケガが良くなって飼い主さんに喜んでいただくのはもちろんうれしいのですが、そうならなかったとき、やはり命があるものですから生死があります。残念ながら亡くなってしまったときに、泣いて出て行かれた飼い主さんが、また戻ってきて「ありがとう」という言葉をくださったり、ちょっとでも前向きになってくださったりする姿を見るととてもうれしくなりますね。

動物の「よろず相談診療所」として、できるかぎりのことをしたい

思い出深い出来事などありますか?

以前、ある飼い主さんから「一週間前に犬がいなくなりました」と電話がかかってきたことがありました。「どうしたらいいのでしょうか」と聞かれたときに、警察署と保健所に行くようにお話をしたのですが、気になって保健所のホームページをチェックしたら、やはり収容されていました。当日中しか収容しないということだったので、大慌てで保健所まで出向いたら、まだ殺処分にはなっていなくて、数日後に飼い主さんのもとに戻ることができました。このように一緒に生活する動物がいなくなったときは、すぐに行動を起こすことが重要です。警察や保健所などに保護された場合は保護期間が限定されている場合が多いですから、迅速に行動を起して、ペットが帰ってくるのを待っていることのないようにしてください。当院でも、迷子の犬や猫を探すポスターなども貼らせていただいておりますのでご相談いただければと思います。

いろいろな相談に乗っていらっしゃるのですね。

当院はボランティアさんとも協力し、もらい手がつかない犬や猫の里親が見つかるまでポスターを貼ったりするなど、できる限りのことをする方針です。迷い犬や猫に対しては、先ほどのようなアドバイスをしますし、散歩の途中に当院に寄っていただき、体重を測るついでに触診したり、ノミやダニの予防の話をしたりなど、飼い主さんとは身近なことから細かくお話ししています。治療については、飼い主さんの気持ちに寄り添った治療が基本ですが、獣医師としてこうした方がいいと判断するときは飼い主さんにはっきりとお伝えします。例えば、命をつなげるために、難治性の病気で苦しんでいる子の治療を続けて、その苦しみを延ばすのが最良でないと判断する場合などがそうです。なおかつ、費用面で飼い主さんに負担がかかることが良いことなのかも含め、ドライなようですがちゃんとお話しさせていただきます。

獣医師をめざしたきっかけはなんですか?

子どもの頃から生き物が好きで、ミニチュアダックスフンドを18年ほど飼っていましたが、獣医師をめざしていたわけではありませんでした。勉強はあまり好きではなかったのですが、生き物の病気を知りたいという興味を持っていました。その後、重い病気を患った家族がいたことから、病気というものへの興味が強まり、それが生き物好きと合わさって獣医師をめざしたというわけです。麻布大学を卒業後は、勤務医としていくつかの病院に勤務しました。最近、動物医療の世界は、専門医と一般医に分かれつつあるのですが、私はジェネラリストの一般医として、病気の入り口でいろいろな仕分けをし、専門医とうまく連携を取っていきたいと考えています。

動物と一緒に過ごすための地域密着型アドバイザー

お休みはどのように過ごされていますか?

入院している犬や猫の状態が良くないときには病院に来ています。仕事をしていると日常生活が滞るので、その滞ったものを片付けて休みが終わってしまうことが多いですね。お恥ずかしながら掃除や洗濯、今は役所の手続きや書類仕事も多いです。あえて気分転換と言うなら、車の運転ですね。本来は旅行が好きなのですが、今はその時間がとれませんので、ドライブに行ったりしています。東北道をちょっと行って折り返して来たりするぐらいなのですが、食べるのも好きなので、帰り道のサービスエリアで好きな東北のお菓子を買ってきたりします。往復1〜2時間くらいの気分転換ですからプチ旅行とも言えませんが、私にとってはちょっとしたリフレッシュの時間になっています。

どのような医院でありたいとお考えですか?

ちょっとした相談でも気軽に立ち寄れる、地域に親しまれる町の診療所をめざしています。当院は、病院としての治療方針にのっとって診療を行うというより、皆さんの要望に応じて診療を行うスタイルでありたいと思っていますから、飼い主さんにいろいろなお話をしていただくためにも、どうしたらリラックスしてもらえるのかを常に考えています。また、次の世代を担う子どもたちに、動物病院をきっかけとして生き物に興味をもってもらえるような場所にしたいですね。動物と生活をすると悲しいこともあるけれど、それ以上に楽しいことが多かったと言ってもらえるように、当院がお手伝いできればといいなと思っています。子どもたちには、生き物から環境、食育や農業にまで興味をもってもらえるといいですね。これは、獣医業の世界とはかけ離れた話かもしれませんが、地域貢献や社会貢献という意味合いではそう遠くない話だと思います。

今後の展望をお聞かせください。

来院される方がいつも利用しやすい体制でいて、提供できるサービスを増やすことですね。例えば、トリミングを行うなら、そこから病気を見つけて、早期の治療につなげたいという思いがあります。より高次の治療が必要な場合は、専門医につなげますので、さまざまな分野の専門医との連携をさらに円滑にしていきたいと考えています。そのためには、私自身がその領域に詳しくある必要がありますので、常にスキルアップをしたいと思っています。また今後は、志を同じくする後進を育て、その若い人たちが集まってお互い切磋琢磨しながら、さらに地域に貢献できる動物病院にしていきたいですね。

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