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大川 雄一郎 院長の独自取材記事

さがみ総合どうぶつ医療センター

(相模原市南区/相模大野駅)

最終更新日: 2023/01/22

小田急小田原線相模大野駅北口から徒歩約11分。20台分の駐車場も完備した「さがみ総合どうぶつ医療センター」は、国道16号線沿いに位置するスタイリッシュな4階建ての動物病院だ。1978年に開業し、相模原市で動物診療を行ってきた「オガタ動物病院」が、2018年3月にこの場所に新築移転し、名称も新たにスタートした。電子カルテや医療用画像保存通信システムが導入された5つの診察室、陽圧環境のクリーンルーム手術室、16列マルチスライスCTや外科用エックス線撮影装置などの設備を整えている。獣医師8人を含む26人のスタッフを総括するのは、整形外科を得意とする大川雄一郎院長。「ワンストップの医療を地域に密着して行っていきたい」と語る爽やかな笑顔が印象的な大川院長に話を聞いた。 (取材日2018年4月6日)

大学病院レベルの設備を追求した動物病院

2018年3月に新築移転されたそうですね。

前身の「オガタ動物病院」のときから計画はしていたのですが、以前の場所では建て替えができず新築移転となりました。建て替えるにあたっては、より高度な医療に対応できる設備を整えたいという思いがありました。僕は外科をメインに診療しているので、特に設備は重要視しました。外科にとって診断はとても大事なので、診断設備を充実させることが、より高度な医療につながると考えています。具体的には、超音波診断装置とフラットパネルディテクター装置、16列マルチスライスCT、外科用エックス線撮影装置の導入。設備を整え、病気の早期発見や適切な診断、詳細な手術計画をめざしています。一次診療においては、診察室を従来の2つから5つに増やしています。現在、当院には8人の獣医師が在籍しているのですが、毎日5人ぐらいが診療していますので、それぞれが一室づつ診察室を持つことで、患者さんをお待たせすることも少なくなると思います。

特にこだわった点はどのようなところですか?

一次診療においては、入り口となる診察室に電子カルテを導入したことで、獣医師同士の情報共有がスムーズになりました。どの先生が、どの部屋で診ても同じカルテを見ることができますし、分院の「青葉どうぶつ病院」とも連動していますので、分院の患者さんの情報もオンラインでつながっています。また、医療用画像保存通信システムを導入したことで、超音波検査、レントゲン、CTなどの画像情報を共有し、すべて診察室のパソコンで見ることができます。また、入院室には特大サイズの動物用ICUがあるので、必要にあわせて大型犬も管理できるようになっています。

二次診療における設備も充実していますね。

デバイスを充実させることで適切な診断を行い、必要な医療の提供をめざしています。手術室は陽圧環境のクリーンルームになっているので、術中の感染リスクを低減できます。また、人工呼吸器を備えた麻酔器を2台、生体情報モニターも2台導入しています。手術用証明灯、血液造影装置付きの外科用エックス線撮影装置を活用しているほか、電気メス、超音波メス、半導体レーザーメスなどを各種のメスを使い分けています。設備を整え、近隣の獣医さんからご紹介いただくことが理想ですが、そのためには周辺の獣医さんとの信頼関係も大事だと思っています。

一次診療と二次診療をワンストップでの提供めざす

一次診療と二次診療、二つを兼ね備える貴院のコンセプトはなぜ生まれたのですか?

二次診療施設は高度医療を提供するため、どうしても高額な費用をいただかないと成り立たないということが起きてきます。でも、それはある意味しょうがないことなんですね。一次診療も行うことで、患者さんに大きな負担をかけずに済むというメリットがあると思います。動物病院の形態はさまざまですが、最近多いのは、外資系を含む大手企業が展開する動物病院のチェーン店化です。一次診療だけを幅広く扱っていくというコンセプトですが、当院はその間逆で、一箇所でそこにいる患者さんの最初の予防接種から、病気になったときの対応までワンストップの医療を地域に密着して行っていければいいかなと思っています。浅く広くではなく、深く広い医療を提供していきたいですね。

セミナー室やトリミング室、ペットホテルなどの施設も充実していますね。

トリミングは、基本的に当院の患者さんがプラスアルファで行います。ペットホテルは、猫と犬の部屋が分かれているので、猫ちゃんにとってはストレスがかからなくなり良かったと思いますね。当院には現在25名のスタッフがいるのですが、以前はセミナーをするとき、診察室の狭いスペースで行っていました。テレビも設置したセミナー室を設けたことで、多目的に使用でき、休憩室としてランチにも利用できます。電動で降りてくるスクリーンがあり、セミナーのときはプロジェクターも使えます。そういう設備があることで、スタッフが積極的にセミナーの機会をつくり、自らスキルアップしてくれたらいいなと思いますね。スタッフの働く環境を整えることで長く働き続けてほしいと思いますし、それが患者さんの安心にもつながるのではないかと思います。

他の動物病院での診療もされていますが、そのモチベーションはどこから?

自分が先頭に立ってそういうことをしていけば、獣医師たちもついてきてくれますので、体を張ることは大事ですね(笑)。もちろん、動物たちに対する気持ちが根底にありますが、モチベーションを支えているのは向上心だと思います。獣医師であっても、どうしても年齢と共に老眼になったり、指先が動かなくなったりということはありますので、20代、30代の若いうちに、どれだけ経験を積めたかが、そこから先の40代、50代の技術に影響してくると思います。ですから、他院でも必要とされ、体力が持つ限り続けていきたいですね。

動物の生涯に寄り添い飼い主との絆も大切にする医療を

獣医師になったきっかけをお聞かせください。

3歳の頃から犬を飼っていて、テレビ番組でも「動物もの」が好きでした。共働き家庭のいわゆる鍵っ子として育ち、両親のことを夜まで一緒に待ってくれる犬は、本当に心の支えでした。そういった環境の中で、自然と獣医師になりたいと思うようになりました。高度医療に対応する設備を整えながら、あくまでも町の獣医師として診療に従事したいと考えているのは、そうした初心からきているのだと思います。大学卒業後、都内の動物病院に勤める中で、だんだん外科の分野をより専門的に深めたいと感じるようになりました。その一方で、自分の知らない病気がたくさんあることを知りました。獣医療の世界の奥深さを改めて知ったことで、整形外科の分野を磨きながら、総合的な診療に関わりたいと思うようになりました。

お忙しいと思いますが、趣味や息抜きを教えてください。

趣味はフットサルとバックカントリースノーボードです。毎年、バックカントリースノーボードをするため北海道の旭岳と十勝岳に行きます。スノーボードを背負って山岳ガイドさんと一緒に雪山に入り、登った所からスノーボードを履いて一気に滑り降りるスポーツです。現地は気温マイナス20度で、風速は20メートルありますから、体感気温はマイナス40度ぐらい。体の感覚がないような状態で、誰もいない雪の中を自分たちだけで降りて行くという達成感があります。技術も必要ですし、けがなどの危険も伴うスポーツですが、高揚感が癖になりますね(笑)。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

当院のスタンスとして、予防から高度医療までの提供をめざしていることから、飼い主さんはさまざまな目的で来院されます。飼い主さんが何を求めて来ているのか、それぞれよく話をして、相談しながら治療方針を決めていきたいと思っています。僕らは動物を治したいという思いから、検査をはじめいろいろ手を尽くしたいと思いますが、飼い主さんはそこまで望んでいないこともあります。飼い主さんとのやり取りがとても大切になるので、獣医師は、人とも動物とも仲良くしていかなくてはいけない職業なのだと思いますね。子犬の頃に予防接種を受けて、毎年健康診断をして、病気にも対応するというように、そのワンちゃん、猫ちゃんの生涯に寄り添っていける病院でありたいと思っています。

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