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谷 祐子 院長の独自取材記事

もも動物病院

(さいたま市緑区/浦和美園駅)

最終更新日: 2023/01/22

埼玉高速鉄道線・浦和美園駅から徒歩3分。駅前のロータリーを北へ向かうとすぐに目に入るのが、2014年に開院した「もも動物病院」。飼い主さんやペットへの愛情がたっぷり詰まった、温かい雰囲気のクリニックだ。「とにかくリラックスしてもらいたい」と笑顔で語る谷祐子(旧姓:竹内)院長。こだわりの木目調の待合室はまるでカフェ、自宅のようにくつろぐペットたちも多いという。腫瘍専門医であると同時に、一通りの動物の治療に対応できるジェネラリストでもある谷先生。外科手術はもちろん、眼科、皮膚科、歯科など守備範囲が広く、その腕を頼って地元はもちろん、遠くからも通う飼い主さんが多いという。「飼い主さんとペット、両方の思いと向き合い、両者にとってのベストの選択をしていく」がモットーの谷院長に、治療に対する熱い思いを伺った。 (取材日2015年10月26日)

飼い主とペットの限られた貴重な時間を豊かにするお手伝いをしたい

もも動物病院の名前の由来を教えてください。

「もも」は、ドイツの有名な童話作家のミヒャエル・エンデの作品『モモ』からとりました。ご存知の方も多いと思いますが、『モモ』は時間どろぼうから時間を取り返す女の子の物語です。犬や猫は、私たち人間の数倍の早さで時間が流れています。ペットと一緒の時間を過ごしていると思っていても、彼らは私たちよりずっと早く年をとってしまいます。ペットと生きるということは、いずれ彼らを「みとる」ということも覚悟しなくてはいけません。一緒に過ごせる時間は実は限られているんです。そんな飼い主さんとペットたちの限られた貴重な時間を有意義に、豊かにするお手伝いをしたいという思いをこめて、『モモ』をクリニックの名前につけました。

浦和美園で開院した理由はなんでしょうか。

この地域が気に入って5年前に引っ越して来たのですが、この魅力あふれる街で地元の方々やペットたちにとってのかかりつけ医になりたいと思い、開院しました。特に気に入っているのが、都心に近くて便利なのに自然が多いということ。公園が多いのもいいですね。私には5歳と0歳の子どもがいるのですが、環境が良くて子育てもとてもしやすいですし、同時に、ワンちゃんと一緒でも過ごしやすく暮らしやすい地域だと日々実感しています。そんな恵まれた環境の浦和美園の中でも、より皆様の便利を考えて駅からすぐの場所に開院しました。駅から近いので電車の方もいらっしゃいますし、駐車場もありますのでお車の方もいます。飼い主さんは20代から80代まで。若いご夫婦もいれば、子育て中の方、年配の方と、幅広いですね。

待合室のインテリアが素敵ですね。

とにかくリラックスしてもらいたくて、カフェのような空間を目指しました。もともと木が好きだったので、木目調のインテリアで統一したところ、とても安らげる雰囲気になり満足しています。飼い主さんたちもとてもくつろいでくださっています。そして、飼い主さんがくつろいでいると、それが伝わるのか、ワンちゃん・ネコちゃんたちもとてもリラックスしてくれますね。あまり混んでいない時はペットたちをカゴから出される飼い主さんも多いのですが、そうするとペットたちも床で寝そべったりして、皆、まるで自宅にいるように過ごしていますよ。また待ち時間にはカプセル式のコーヒーをお飲みいただけるようにしています。動物病院の特有の臭いも元々ほとんどしないので、コーヒーの香りが広がる院内はゆったりできると好評なんです。

飼い主とペット、その両方の思いと向き合いながらベストの治療を選択

どんな治療が可能ですか?

私は一通りの動物の治療に対応できるジェネラリストをめざして、大学を卒業した後に2年間全科研修医として研鑽を積み、その後10年以上にわたって動物病院で働いてきました。おかげさまでその経験を通じて、一通りの治療には対応できる技術を身につけています。腫瘍専門医でもあるので腫瘍摘出の手術はもちろん行いますし、避妊去勢の手術をはじめとする外科手術も行っています。また、他の病院ではあまり対応していない「目」も診られますので、わざわざ遠くから通われる飼い主さんもいらっしゃいます。そのほか、放射線治療が必要な場合など、当院で出来ない治療に関しては、専門の施設をご紹介出来ますので、身近なかかりつけ医として、「うちの子がおかしい」と思ったらまずは当院に来ていただけると嬉しいですね。

診察する上で、心がけていることは何ですか。

飼い主さんの思いと、ペットの思い、その両方ときちんと向き合って、両者にとってのベストの治療をする、ということですね。たとえばペットが苦しんでいると、飼い主さんの中には「かわいそうだから検査をしないで」「見ているのがつらいから治療をやめて」という方もいらっしゃいます。でもそれをそのまま受け入れるとペットの苦しみは取り除けませんので、大切なペットがもっとかわいそうなことになってしまいますよね。かといってペットの苦しみを取り除きたいという思いはありながらも、ペットにたくさんお金をかけられないという飼い主さんもいらっしゃいます。ですので、そのためにも飼い主さんとペット、それぞれにしっかり寄り添い、飼い主さんの思いもくみつつ、ペットの苦しみも和らげられる選択肢をご提案できるように努めています。

飼い主さんに気をつけて欲しいことはありますか?

飼い主さんに頻繁にお伝えしているのは「ペットの健康管理は飼い主さんにかかっている」ということです。よく言われることですが、ペットと小さいお子さんの健康管理はとても似ています。小さいお子さんの場合、具合が悪くてもそれを自分では説明ができませんから、親御さんがきちんと目配りをして健康管理をしてあげる必要がありますよね。また、三食バランスのいい食事を取らせるためにおやつを控えるよう厳しくしつける方も多いはずです。ところが、これがお子さんでなくペットになると、途端に甘やかしてしまう飼い主さんが多いんです。おやつを食べている姿はとても愛くるしいので、食べてくれると嬉しいという気持ちはよくわかります。でもお子さんと同じようにペットも栄養のバランスがとても大事です。太り過ぎのワンちゃん、ネコちゃんはやはり短命になりがちなので、カロリー制限は必要なんですよ。またお子さんの場合はやがて大きくなり、親の手を離れて自分で自分の健康管理ができるようになりますが、ペットの健康管理は飼い主さんにしかできないんです。大切なペットに健康で長生きしてもらうためにも、子育てと同じように、甘やかさず、しっかり管理していただきたいですね。

動物たちが生きようとする力を後押しするのが獣医師の仕事

獣医師になったきっかけを教えてください。

物心ついた時からわが家では犬と猫を両方飼っていまして、小さい頃から動物は身近な存在でした。獣医師を志したのは高校2年生の夏です。ちょうどその頃飼っていた犬が、拾い食いがきっかけで病気になって死んでしまったんです。何もできなかったことが、犬にも申し訳なくて。そして「もし自分が獣医師だったら、ベストの治療ができたのでは……」と思い、獣医学科を目指すことにしました。獣医学科で学ぶようになってからしみじみ実感したのは、ペットは飼い主さんたちにとって「子ども」「兄弟」のような大切な存在だということ。たくさんの人にとっての家族同様大切なペットたちの「痛い」「苦しい」をなんとかしたい、という思いは、勉強すればするほど増していきましたね。

獣医師生活の中で特に印象深い思い出はありますか?

以前、腎不全になってしまい、自分でおしっこを作れなくなったネコちゃんがいました。数値も悪く、正直なところいつ死んでしまってもおかしくない、かなり厳しい状況でした。このまま治療を続けるか、どうするか。メリット・デメリットも含めて飼い主さんと話し合いをした結果、「納得いくまで治療を続けたい」ということになりました。そして命も危ういと思われていたネコちゃんでしたが、治療を続けてしばらくたった頃、嬉しいことに自分でおしっこが作れるようになったんです。結局、それからそのネコちゃんは4年ぐらいがんばって生きてくれました。このとき、このネコちゃんから教えられたのが「獣医師は絶対に諦めちゃダメ」ということです。「ネコちゃんが生きようとしている生命力を見逃さず後押しする、それが獣医師の仕事なんだ」としみじみ思いました。この飼い主さんからは「先生のおかげでうちの子は長生き出来た」というお手紙を今もいただくのですが、いつも「がんばったのはネコちゃんです」とお答えしています。同時に、飼い主さんが諦めずに治療を続けさせてくださったのもありがたかったですね。

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

この浦和美園という地域に密着して、ペットの一生を支えられるかかりつけ医を目指しています。「まずは、もも動物病院に行ってみよう」という存在になりたいですね。100人来ていただいて100人に満足してもらうのは難しいかもしれませんが、「ここに来て良かった」と言っていただけるような、飼い主さんやペットに寄り添った治療が出来るよう、スタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。

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