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押田 英之 院長の独自取材記事

押田動物病院

(ふじみ野市/ふじみ野駅)

最終更新日: 2023/05/16

白を基調にくっきりとした青を配した爽やかな外観の「押田動物病院」は、東武東上線ふじみ野駅から徒歩8分の場所に建つ。犬、猫、うさぎを診療する動物病院だ。窓を大きくとった明るい待合室には青い扉の診察室が3つあり、その内ひとつは猫専用のもの。診察室だけでなく入院用のケージも犬と猫の場所を分けるなど、近年、飼育する人が増えている猫に配慮した造りになっている。外科に力を入れているというクリニックのこだわりから、より良い動物医療についての話まで、穏やかな中にも情熱をもって話す押田院長に幅広く話を訊いた。 (取材日2016年10月24日)

総合病院を濃縮したような動物病院をめざして

開院から8年。どんな方が来院しますか?

ここは慣れ親しんだ地元でして、私が子どもの頃には畑しかないようなのんびりした環境でした。1993年に近くにふじみ野駅というのができて、それから東京のベッドタウンとして区画整理が進められた、比較的新しい街なんです。新しく移り住んでこられた方が徐々に動物を飼い始め、ちょうどそんな頃に当院が開院したので、近隣の多くの方に利用していただいています。このあたりはペットを大切にしている飼い主さんが非常に多い地域ですね。当院では犬と猫を中心に、ときどきうさぎも診療しています。インターネットで調べたりクチコミで遠くは群馬県や神奈川県から来院する方もいらっしゃいます。再生医療の機器を導入したり、CTや外科設備なども充実させているので、紹介の方が来られることもありますね。

院内設備を紹介してください。

診察室は3部屋で、それぞれ待合室から直接入室することができます。電子カルテを採用していて、CTやレントゲン、血液検査などのデータをパソコンサーバー上で一元管理していますので、飼い主さんに分かりやすく説明することもできます。また、処置室と手術室は完全に分けています。処置室では簡単な処置や手術前の洗浄や毛刈り消毒などを行い、手術室は完全にクリーンな状態を保っています。人間を診るレベルの高い総合病院を濃縮したようなものを作りたかったので、衛生面を徹底し、さまざまな治療が行えるようレーザーや動物用内視鏡なども備えています。さらに、手術室は飼い主さんが見学できるように一部ガラス張りにしてあるんです。不安の大きな方には、手術に立ち会っていただくこともできるようにしています。

健康診断をお勧めしているそうですね。

近年では先天的な骨格奇形や心疾患などが増えていますから、元気な子でも1~2歳で1度健康診断を受けておくよう提案しています。4~5歳を過ぎると健康診断で病気が見つかるケースが多いですね。全部の検査をやる前に大きな病気が見つかることもあります。高齢期の動物は老化も病気の進行も早いので、安心のためには半年に1度受診してもらいたいですね。やはり早期発見というのは大切ですから、元気だと思っても定期的に健康診断を受けていただきたい。血液検査とレントゲンと超音波の検査を基本として、あとは何か不安な部分があればそれに応じて他の検査をプラスしています。基本検査はすべて院内で行うので30分くらいで結果が出ます。

動物と飼い主の両方が幸せになれる治療を!

新しい動物医療にも意欲的ですね。

私が注目しているのが、動物の再生医療システムについてです。再生医療とは、自分の細胞から未分化のどの細胞になるか決まっていない赤ちゃんの細胞を取り出して培養し、体に戻す場所によってそこの臓器に分化していってくれるというものです。このシステムによって外科手術が適応できないケースや希望されないケースにも対応できたり、外科手術と併用し損傷した組織を回復したりすることができます。生活の質を落とさずに、より大切なペットが長生きできるための治療の選択肢のひとつになるのではないかと模索しています。

診療にあたって大切にしていることは何ですか?

動物の幸せはもちろんですが、ペットを治療してあげることで飼い主さんやご家族が笑顔になれるということを大切にしています。重篤な病気に罹患したペットに、よかれと思ってさまざまな治療法を勧めても、じつは飼い主さんは望んでいないということもあるかもしれません。そうならないために、飼い主さんが何を考えているのか、どういうことを望んでいるのか、よくお話をして感じとるようにしています。飼い主さんの言いづらい本音を察することができる優しさや心遣い、気遣いも、獣医師として大切な資質だと考えています。

診察も健康診断も予防接種も予約なしでOKなんですね。

忙しい方の多い現代ですから、飼い主さんが気軽に来院できるように考えています。当院では基本的に来院していただいた順番で診察しています。ただし、急患の方は待っていただいている方に了解を得て先に診察することもあります。長く待たせないように診察室は3室あり、獣医師もスタッフも人数を増やし、対応できる体制を整えています。診察室のうち1室は猫専用になっています。また、夜間の急患は21時ごろまで診療を受けつけ、大型犬で来院が難しい子などは往診するということも行っています。

納得いかないのならセカンドオピニオンも大切

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小さい頃は、犬、鶏、アヒル、インコと、いろいろ飼っていました。家が農家だったので、朝は鶏の卵を採るのが日課だったという、動物が身近な環境で育ちました。動物はもともと好きだったんですが、私が特に惹かれたのは、生命そのものです。命が生まれ、病気や事故で亡くなっていく……そこへの興味が根源なんです。自分の手元にきた生命が、いずれ動かなくなってしまうのを、何とかして解明したいと思っていました。ものを言えない動物たちの代弁者になって、痛みや病気を察知して治療して、元気な姿にしてあげたいという気持ちが、根幹にあるのかな、と思います。

勤務医時代のエピソードを聞かせてください。

大学を卒業した後、神奈川県内の動物病院に5年間勤務しましたが、ここでの下積み時代は本当に有意義でした。どんなに動物を治せる高い技術があっても、飼い主さんがどう感じていらっしゃるのか、そこを配慮してあげる心遣いが大切なんだと教わったのも、ここでのことです。当時は技術だけではない、獣医師としての心構えの大切さをかみしめながら働いていました。その経験があったからこそ、今の自分があると思っています。

ドクターズ・ファイル読者にメッセージをお願いします。

ペットを大切に思っていても、いざ動物病院に行こうとすると、忙しかったりどんなことを言われるか不安だったり料金面が心配だったりして、二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。「動物病院でこう言われたから、こうしなければ」という固定観念ではなく、もしも1つの病院で納得が行かなかったら、セカンドオピニオンを快く受け入れてくれるところで再受診することも必要です。今はネット検索でさまざまな情報を得ることができますが、病院の方針や、院長先生の経験で、判断やできることは違います。相性もあると思いますので、ぜひその病院の院長先生と話していただきたい。当院を受診される場合にも、希望があれば私を指名してくださってかまいません。お気軽にお話をしてくださいね。

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