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兼島 孝 院長、早坂 惇郎 副院長の独自取材記事

みずほ台動物病院

(富士見市/みずほ台駅)

最終更新日: 2023/01/22

みずほ台駅西口より徒歩3分の好立地にある「みずほ台動物病院」は、兼島孝院長が25年前に開院した。兼島先生は埼玉県で3人しかいない小動物外科専門医を持つ獣医師。また、感染症や歯の治療にも力を入れるだけでなく、地域貢献の一環として地元の子どもたちへの体験学習も行っているという。そんな兼島先生と志を共に診療にあたる副院長の早坂惇郎先生。早坂先生をはじめ、同院ではチーム医療を重視した診療を行い、多くのスタッフが情報を共有し、患者に最善の治療ができるよう、万全の体制で日々の診療にあたっている。同院や獣医療に対する取り組みについて、兼島院長と早坂副院長に話を伺った。 (取材日2016年5月12日)

埼玉県で数少ない小動物外科専門医の資格を持つ

こちらへ開院したいきさつを教えてください。

【兼島先生】開業して25年になります。みずほ台の飼い主さんから感じられるのは、動物たちに何かあればとことん治療したい、より良いことをしたいという思いです。実は私は、当初、研究者になりたいと思っていたんですよ。何でも興味を持ち、携わりたいと思ったからです。しかし将来をどうすべきかを考えた時、開業した方が治療と研究が自由にできると思ったので、開業前に1年間勤務医を経験し、こうして自分の動物病院を持つ道を選んだんです。 【早坂先生】私と兼島先生との出会いは、北里大学の3年生の時です。兼島院長が受け持つ感染症の講義を受け、すごい先生だと感じたんです。その後、たまたま私の実家が浦和で近いということ、また兼島先生からも一緒に働かないかと勧められ、こちらで勤務することになりました。

どんな患者さんが来院しますか? また、こちらのクリニックがめざす姿は?

【兼島先生】獣医師会の仲間から紹介を受け、遠方から来院される方もいますね。埼玉県でも現在3人しか持っていない小動物外科専門医の資格を私が持っているため、難しい手術を引き受ける機会が多いんです。また、獣医師が多く在籍する当院では、中核獣医療機関として二次診療を担う病院という側面も持っています。手間がかかる手術や処置を引き受けて治療し、再びその先生へ戻すことを目的としています。そのほか、私がアメリカで3年勉強してきた歯の治療も行っています。たかが歯だと捉える方もいますが、歯を1本抜くだけでもコツがあります。周囲の先生から信頼を持って紹介される、動物たちの総合病院をめざしています。

感染症研究へ注力されているそうですね。

【兼島先生】はい。私は小動物外科専門医ですが、一番得意なのは感染症コントロールです。インフルエンザ・SARS・MARS・ジカ熱など、感染症の半分はヒトと動物の共通感染症だとされています。血液データを収集して大学へ送るなど、研究活動を行っています。日本医師会へ出向いて医師に講習を行ったり、医師向けのラジオ番組に出演して生涯教育活動も行っています。また、子どもが動物から感染症をもらうこともあり、感染症研究をしていく中で小児科とも親しくなるため、小児科の雑誌に執筆を行う機会もあるんですよ。 【早坂先生】私も感染症と外科医療がに力をいれています。まだまだ勉強中の身ですので、今やれる分野に積極的に取り組むようにしていますが、目標は院長のようになることですね。当院の獣医や看護師は、それぞれ力を入れたい分野について、資格取得のため勉強しているんですよ。

同院の知識を故郷・沖縄へ還元したいと開院した分院

地域医療への取り組みを教えてください。

【兼島先生】一次診療・二次診療はもちろん、犬・猫以外のエキゾチックアニマルの治療にも注力しています。埼玉県より委託を受け、野生動物の保護と無料診療も行います。野生動物は、車の事故など人が動物に危害を加えることが多いんです。人がしてしまったことに対し、動物たちへ埋め合わせをする気持ちで取り組んでいます。

子どもたちに体験学習を行っているそうですね。

【兼島先生】小・中・高校生を対象に、体験学習を行うインターンシップというものです。動物病院とはどんな場所か・どんな治療をするのかを知り、できることは体験してもらう。自分と動物の心臓音を比べてもらい、共通点も見つけてもらいます。動物たちは生きているんだよと理解してもらうためです。当院は沖縄に分院がありますが、そちらでも高校生を中心にインターンシップを行い、職業を決める第一歩として引き受けています。

沖縄の分院ではどのような診療を行っていますか? 

【兼島先生】沖縄の分院は、高度医療が受けられないと患者さんからメールで相談を受け、9年前から始めました。私も月曜と火曜は沖縄に行き、診療にあたっています。私は中学1年生まで沖縄で育ちました。そのため、ここでの知識を沖縄へ還元したいという思いがあったんですね。分院では、沖縄での治療にあたりながら、CTを導入している大きな病院として機能しています。埼玉と沖縄の両方を行き来していますが、苦労に感じたことはありません。「治してあげたい!」という思いが私の原動力となっているのかもしれませんね。それに、私がいない間、ほかの先生たちにしっかりサポートしてもらっていますから。

こちらではチーム医療を行っているということですが、詳しくお聞かせください。

【早坂先生】当院で行っているのは、1つの病気に対し全員で相談し、最善の治療を提案できるチーム医療です。どうしても難しい症例は兼島先生に相談し、場合により大学病院へ紹介するなどします。診察は1人の獣医師が担当しますが、日々話し合って治療を決めています。人には限界があり、頑張り過ぎないことも大切です。動物医療では監視といって徹夜で診ることもありますし、医療には終わりがありません。私たちが倒れたら大変ですので、自分自身の健康にも配慮しています。全力を尽くして結果を出すこと。これは、兼島先生から日々教えられていることです。 【兼島先生】人の病気はチーム医療が基本です。動物病院はチーム医療が遅れていると思っています。一人で抱え込む負担や診療にムラが出るのを防ぐため、人の医療に近づけるために取り組んでいます。当院では、獣医療の質を保つために定期的にせミナー室で勉強会の開催し、情報共有を行っています。

歩み寄りをモットーに患者が望む獣医療の提供をめざす

印象深い患者さんとのエピソードはありますか? 

【兼島先生】今から10年ほど前に高齢者施設で内緒に猫を飼っていた方が来院されました。鼻のがんが疑われ、最期はどうしても自室で看取りたいとのこと。最初は猫のケージを風呂敷に包んで隠して来院されてましたが、症状が悪化し往診を依頼されました。「往診する際は白衣を着用せず、治療器具もわからないようにして、孫と名乗ってくれませんか?」と。結果的に数日後に亡くなったのですが、飼い主さんはしっかりした方で、涙一つ流さずにお礼を言われました。その際、施設での動物飼育について考えさせられましたね。共通感染症の観点から難しいと思われがちですが、高齢社会が進むにつれて、施設でも動物を飼いたいという要望は増えてきます。しかし、実際にコントロールされた方もいる。このことも伝えていきたいですね。

休日はどのように過ごされていますか? 

【早坂先生】私は最近太ってきたので、気にしてスポーツジムに通っています。地元が浦和ということもあり、サッカーも楽しんでやっています。研修医の時には、東京大学主催のフルマラソンに参加したこともありますよ。 【兼島先生】私がリラックスできるのは、沖縄で釣りをする時間です。何も考えず、釣り竿の先だけを見つめているんです。健康管理の一環として、沖縄では自転車で移動するようにしています。自転車に乗っていると、匂いで季節を感じられるんです。また、最近ピアノを習いはじめたので、7年後に私が還暦を迎える際は、コンサートをやりたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

【兼島先生】患者さんの中には、遠慮してなかなか気持ちを伝えられない方もいますが、遠慮せず、思ったことはどんどん言ってほしいと思います。私が一番好きな言葉は「歩み寄り」です。お互い歩み寄って、一番良い治療をしていこうと取り組んでいます。患者さんが望む病院づくりをしていきたいですね。 【早坂先生】私たちは積極的に学会に参加してできることを一つ一つ増やしていき、獣医療のレベルアップと動物医療を通した地域貢献をめざしています。気軽に相談できる雰囲気づくりも大切にしていきたいと思います。

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