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会川 茂樹 院長の独自取材記事

アーニー動物病院

(流山市/平和台駅)

最終更新日: 2023/01/22

のんびりとした雰囲気が漂う流鉄流山線。平和台駅からメイン通りを歩くとすぐに見えてくるのが、「アーニー動物病院」だ。まるで置き物のように大人しく受付台に座って迎えてくれたのは、看板猫の「小鉄ちゃん」。院長の会川茂樹先生が飼っている猫で、他にも待合室にはカメやメダカなどの水槽が置かれており、さまざまな生き物と触れ合える場所になっている。「動物が病気のとき以外にも入りやすいようにしたかった」という会川先生の願いどおり、散歩の途中に立ち寄る人や犬猫を飼う前のアドバイスを求めて来院するケースも多いという。普段から飼い主とのコミュニケーションを大切にしている会川先生に、動物を家族として迎え入れるためのポイントや、診療で心がけていることについて聞いた。(取材日2016年3月1日)

病気のとき以外にも気軽に寄ってもらえる医院をめざす

かわいい看板猫が出迎えてくれました。

穏やかな性格の猫なので、待合室にいてもいたずらせずにいい子にしています。他にも猫5匹と犬を1匹飼っていて、いつもは奥にいるのですが休憩時間には待合室で日向ぼっこをしているんですよ。患者さんの中には、診療よりも猫に話しかけたり触ったりしている時間の方が長い方もいらっしゃいます(笑)。待合室には、カメやメダカ、エンゼルフィッシュの水槽も置いていますが、私の趣味で育てているんです。メダカはほしいという方がいたので、繁殖させているところ。いきなり犬猫は飼えないという方でもメダカや熱帯魚を飼ってみて、そこから動物にも興味を持ってもらえたらうれしいなと思います。

診療で心がけていらっしゃることを教えてください。

病気やけがの治療をすることは当たり前ですが、飼い主さんとのコミュニケーションは特に大切にしたいと思っています。ペットが病気のときだけでなく、何でもないときにも来てもらえるような場所にしたいですね。実際にふらっと寄ってくれる方も増えていて、「猫に触りたくて……」「カメが見てくて……」と来てくださるんです。そうやってお話をするうちに、何か気になることの相談を受けたり、病気が見つかることもあります。動物病院は治療だけの場所ではありませんので、つらい気持ちで行く場所ではなく、楽しい場所として気軽に来ていただければうれしいですね。動物にとっても、普段から医院に行くことに慣れていると恐怖も薄らぎますからね。

犬猫に多い病気はありますか?

犬は皮膚病が一番多いですね。特にアレルギー症状が多いのが特徴です。アレルギーに関しては検査や治療法が確立されてきていますので、以前に比べて治療による改善がみられます。ひどい場合ですと全身が赤くただれてしまうことがありますので、早い段階で治療をすることが大切です。当院では薬用シャンプーでの治療も行っています。猫には加齢による腎臓の病気が多くみられます。腎臓は年を取るとどうしても働きが悪くなってきてしまうので、早めに検査を受けることで病気の進行をゆるやかにしてあげてほしいですね。7~10歳を越えたら年に一度は動物病院を受診されるとよいと思います。飼い主さんには、おしっこの量や水を飲む頻度などをチェックしておいてもらい、その時の症状や状態を診て検査が必要かどうかを判断していきます。

動物とともに暮らすことを楽しんでほしい

先生は小さい頃はどんなお子さんでしたか?

動物たちに囲まれて暮らしていたので、自然と生き物に興味を持ちました。犬、猫はもちろん、インコや文鳥、ジュウシマツ、ニワトリ、熱帯魚、鯉など、飼えるものはほとんど家にいましたよ(笑)。動物がいるのが当たり前の環境でしたね。最初はただ飼っているだけでしたが、小学生くらいの時から「動物の病気を治してあげたい」と思うようになったんです。動物への興味の延長で、大学進学の際にはバイオテクノロジー分野や水産関係などの選択肢も浮かびました。ただ、ちょうどその頃に飼っていた犬が病気になったこともあって、やはり獣医師の道を進もうと決めたのです。

大学時代で印象に残っていることはありますか?

もともと小動物を診たいという気持ちはあったのですが、他のことも経験しておきたいと思い、実習では北海道の牧場に行き、大動物の診察についても学びました。専任の獣医師と一緒に馬や牛などを診て回っていると、体格がいいこともあって「ぜひ来てほしい」と言われましたね。トラクターで立てない牛を引っ張るのですが、「おまえがいれば引っ張れるだろう」と(笑)。そう言っていただけるのはありがたかったのですが、やはり小動物と大動物では診療スタンスも変わってきます。馬や牛は産業動物ですから、たとえば乳が出なくなった乳牛を治療してずっと面倒をみていくことはできません。それは仕方のないことですが、私としては最期まで治療をしてあげたいという気持ちが強かったので小動物を診ていくことにしました。

飼い方のアドバイスもされているそうですね。

今の飼い主さんたちはとても真面目な方が多くて、少し厳密すぎるかなと感じることもあります。ペットフードの袋に書いてある通りにごはんをあげていてガリガリに痩せてしまって子がいたり、もちろん肥満になるほどあげてはいけませんが、たくさん食べる子もいれば食が細い子もいるということを理解してほしいです。また、人が食べるものを絶対にあげてはいけないというのも、厳しすぎてしまうと楽しくなくなってしまいます。うちには犬がいますが、ごはんのときには誰よりも先にテーブルに行って待っているのですが、そんな子に何もあげないのでは動物との暮らしが楽しめませんよね。少しくらいでしたら体調を崩すということもありませんので大丈夫ですよ。

まずは動物との暮らしを楽しんでほしいということなんですね。

ええ。当院には動物を飼う前に相談に来られる方もいらっしゃいますが、実は動物を飼うときには相性が非常に重要になってきます。犬や猫も種類によって気性や飼いやすさなどが違うからです。ご高齢の方には雨の日に散歩に行かなくても済むようなチワワやヨークシャテリアなどの小型犬や、長毛でおっとりした猫が飼いやすいと思います。10年15年と一緒に暮らす動物ですから、選ぶ段階で失敗をしてほしくありません。小さいお子さんがいる、庭があるなどの条件によって、抜け毛や匂いなど気になるポイントも変わりますよね。それぞれの特徴を分かった上で飼うことが大切なのです。

老齢ペットと飼い主のサポートにも注力

飼い主が気をつけた方がよいことはありますか?

ペットに何かあったときに慌ててしまうのは当然ですが、少し落ち着いて様子を見てから、緊急かどうかの判断をしてもらえるとよいと思います。特に夜間などは、朝になってから来ていただいても間に合うケースがよくあります。症状が軽いときに慌てて動いてしまうと、動物の体にも負担になりますし、夜間診療では飼い主さんに金銭的な負担もかかります。例えば、嘔吐した後でぐったりしているようでしたら注意が必要ですが、ケロッとしてご飯を食べていたりすれば問題はありません。飼い主さんの判断がとても大切になるのです。もちろん、分からずに心配なときにはご連絡くださいね。

ところで先生はお休みの日はどのようにお過ごしですか?

以前は実家の長野に頻繁に帰っていて、春には山菜採り、夏は鮎釣り、秋はきのこ採りによく行きましたね。子どもができてからはなかなかそうした時間もとれないのですが、休みが合ったときにはできるだけ家族と一緒に過ごしたいと思っています。同じ獣医師の先生たちとお酒を飲むこともリフレッシュ法の一つですね。悩んだときに相談ができる人がいることが心強いですし、飼い主さんとスムーズにコミュニケーションをとるためにも、医院の外でいろいろな話をすることが大事なのではないでしょうか。

最後に今後の展望をお聞かせください。

老齢の動物が増えていますので、これからそうした動物と飼い主さんたちにどのように関わっていくかということは考えなければならないと思っています。飼い主さんは最後まで一生懸命頑張ってくれていますから、それが無理にならないように手を差し伸べてあげる必要があるのです。動けない動物の介護を頑張りすぎて体を壊してしまったり、仕事が手に着かなくなってしまうケースも少なくありませんが、人が動物の犠牲になってしまってはいけないと思います。もちろんやれるだけのことをやってあげることは大切ですが、飼い主さんが疲れすぎてしまわないように、当院では数日お預かりするなどのサポートもできるようにしています。

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