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村井 義也 院長の独自取材記事

駅前動物病院

(杉並区/上井草駅)

最終更新日: 2023/01/22

「駅前動物病院」という名前の通り、上井草駅を出てすぐの商店街の中にある新規開院のクリニック。道路に面した部分はガラス張りで院内の様子が見えるため、初めてでも安心して入ることができるのが魅力だ。長く住んでいる高齢者から、孫のように温かく迎え入れてもらったという院長の村井義也先生。「幼い頃から動物が大好きで、今は仕事をしていることが何より楽しい」と話す熱心なドクターだ。週に1度は大学病院に足を運び、海外の学会にも参加するなど、常に先端技術と情報の習得に励む努力家でもある。スタッフは村井院長の妻と姉というアットホームなクリニック。院長のこだわりでもある「見える診療」や患者や動物に対する想いなど、さまざまな話を聞いた。(取材日2015年12月16日)

動物や患者の安心感と治療精度高める「見える治療」

先生が獣医師という職業を選んだきっかけを聞かせてください。

私も家族もみんな動物が大好きで、祖母は猫を10頭ほど飼っていたんです。動物と一緒に暮らすことが当たり前だったので、幼い頃から「獣医になりたい」という気持ちは芽生えていました。小学校の卒業文集にも「将来は獣医になりたい」と書いていましたから。想いが叶って、2015年に開業することができました。開業地に上井草を選んだ理由は、実家が近いので土地勘があり、以前から「良い街だ」と感じていたからです。実際に開業してみると、想像していた以上に大勢の患者さんが来てくださってありがたいです。この街の高齢の方もとてもアクティブで、大きい犬を飼っている方が多いのには驚きました!

開院して3ヵ月、どのような心境ですか?

おかげさまで忙しい日々を過ごしています。当院は4~9月は21時まで、10~3月は20時まで診療しており、夜間救急にも対応しておりますが、負担に感じたことはありません。開業して3ヵ月の間に色々な症例の患者さんを治療しました。以前勤務していたきよの病院(神奈川県藤沢市)は非常に患者数が多い病院で、とても幅広い経験を積むことができたので、戸惑うことなく適切に対処することができています。改めて、さまざまな経験を通じて知識や情報を得ることの大切さを実感しています。今は週に1度の休診日に麻布大学付属動物病院内科専科レジデントとして参加しているのですが、大学病院にはレベルの高い医師がたくさん集まるのでとても良い刺激になっています。

診療のポリシーを教えてください。

開業して以来、「見せる」治療にこだわっています。まずは動物たちを診療する様子を、飼い主さんたちにきちんと見せること。検査をしている様子、治療をしている様子など、常に飼い主さんに見ていただけるようにしています。そのために診察室を広く設け、診察室内に必要な検査機器を全て入れて、検査も一通り見ていただいています。検査には新型のデジタルエコーと蛍光観察可能な高解像度顕微鏡を導入しており、わずかな異変や病原体も見つけ出せるように尽力しています。原因を見つけ出すことはあらゆる治療を成功させる為の大前提ですし、実際にそれを見ることにより、患者さんもより深く状況を理解してくださり、治療のモチベーションにもつながります。動物たちも診療中ずっと飼い主さんと一緒にいられるので、安心して診察を受けることができます。

多くの患者を救うために、良心的な診療料金を実現

先生は「アレルギー・免疫疾患」に力を入れているそうですね。

私自身がアレルギー体質で、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、小児喘息などを経験してきました。 アレルギーの辛さがよく分かるので、同じ悩みを持つ患者さんを救いたいという思いから、免疫疾患を特に学ぶようになりました。学会発表も免疫関連が多く、今年も学会発表と誌面発表を予定しています。免疫疾患は他の病気と比べ、はっきりしない症状が多いという特徴があります。症状がないのに痩せ細ってしまい困って病院に来院したら、実は免疫の病気だったというケースも少なくありません。気づきにくい変化も、発見して助けてあげたいと思い治療に取り組んでいます。免疫疾患は完治が難しい病気が多いですが、飼い主さんたちは動物の体調不良の原因が分かるだけでも不安が和らぐので、精神的な負担を解消してあげることができます。

設備には何かこだわりがありますか?

当院では高解像度顕微鏡と新型の超音波診断装置を導入していますが、これはポリシーである「見える」診療を実現する以外にも、さまざまなメリットがあるのです。まずは「ここにある異常を、治さなければいけない」というように、私自身の責任感が増大するのです。また、見つけたものを『ある』と言うのは簡単ですが、見つからないものを『ない』と判断するのは難しい。性能のよい検査機器はその判断をより確実なものにしてくれます。それが患者さんの安心にもつながります。手術室にはさまざまな手術に対応可能できるよう、人工呼吸器、麻酔モニター、電気メス、アルゴンレーザーメス、血管シーリングマシンなどを完備しております。特に血管シーリングマシンは、糸を使わずに血管を閉鎖できる機器です。体内に異物を残さずに手術ができ、かつ手術時間を短縮できて傷も小さくできるので、手術の体への負担を軽減することができます。

診療料金にもこだわりがあるそうですね。

私が子どもの頃には祖母は年金暮らしでしたが、多くの動物と暮らしていて重い病気になってしまうと、思うような治療を受けさせられないこともありました。本当はこの治療がしたいけど・・・。と思いながら病気の子と過ごすのはとてもつらいことですし、私自身もそれをよしとはできないです。そういった事態を回避するために、当院はなるべく診療費を抑え、より多くの選択肢を提供できるように努めています。再診料・診察料はいただいておりません。最近では動物用のジェネリック薬もありますので、費用を抑えつつ効果の高い治療を提供できるようにしています。

海外で得た先端技術や情報も治療に反映

海外留学のご経験もあるのですね。

2008年にワシントン州立大学研修を修了しています。以前からアメリカの大学の教育水準は非常に高いと聞いていたので、学んでみたいという願望がありました。実際にワシントン州立大学はとてもレベルが高く、大変勉強になりました。「実際にやってみなくてはわからない」というスタンスなので、授業を終えるとすぐに実習をして、体でも覚えるというシステムになっていました。新しいもの好きというのもありますが、海外の学会にも積極的に参加してきました。海外の先生に質問して、教科書では得られない情報を入手することもできるので、そういった情報を当院の診療にも生かしたいと考えています。

獣医師として働く中で、思い出に残っているエピソードはありますか?

糖尿病の猫を治療していたのですが、その猫が急性膵炎と腹膜炎を併発してしまい、意識がなくなってしまったのです。意識が数日たっても戻らず、他のスタッフも「もうどうにもならない」と諦めていたのですが、私はどうしても諦められなくて、寝泊りして治療を続けていました。予断を許さない状況だったので、5日ほど徹夜状態でした。しかしある日私が仮眠から目を覚ますと、目の前にいるはずの猫の姿が見えないのです。慌てて探すと、なんとその猫が診察室を歩いていたんです。それを見た瞬間は、本当にうれしかったです。その子には諦めない大切さを身をもって教えられました。

先生のストレス解消法やリラックス法を教えてください。

悩み事は患者さんのことだけと決めています。他に悩み事を作ると判断が鈍るので、患者さんの病気の事以外は悩まないようにしています。診察日は遅くまで診療していますし、休診日は大学病院に行っています。診療が趣味なので全く苦になりませんが、私が仕事に没頭できるのは、家族のサポートのおかげです。妻が家も仕事も支えてくれているので、診療に集中できています。あとは、現在猫を3頭とラブラドール・レトリバーを1頭飼っているので、彼らと遊ぶこともよい息抜きになっています。猫はちょっと迷惑そうですが。

読者にメッセーをお願いします。

診療の際には、動物たちを「怖がらせないこと」を心懸けています。犬は積極的に声をかけ、コミュニケーションをとることで、恐怖心が和らぎます。猫はタイプが違って、小さな声でずっと話しかけていた方が安心します。「ここに来れば、大丈夫!」と思っていただける病院にしたいと思っております。何か不安なことがあればお気軽に足を運んでみてください。

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