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藤川 雅也 院長の独自取材記事

りほの動物病院

(藤沢市/辻堂駅)

最終更新日: 2023/01/22

木の素材感を生かしたマリンテイストの内外観に、錨とも、犬猫の口元とも見える不思議なロゴマークが目を引く「りほの動物病院」。自らが塗装を手がけるというドアを開けて迎えてくれたのは、精悍な印象で頼もしい藤川雅也院長と白いシェパードのフェリーだ。2013年の開院以来、ペットと一緒の笑顔が絶えない時間をサポートする役割を果たしてきた同医院。一般診療はもちろん、眼科分野での専門性も高め、ニーズに応える医療を提供している。「大切な家族の一員である動物と飼い主の、健康で充実した生活を支えたい」と語る院長に、そのめざす医療や医院のこだわり、アイドル犬フェリーとの物語など、幅広いテーマで話を聞いた。その瞳には「ひとつ先」の医療をめざす、尽きせぬ情熱がうかがえた。(取材日2015年12月2日)

居心地の良い設計と長い診療時間で、通いやすさを重視

スタイリッシュで居心地のよい空間が印象的な動物病院ですね?

どうせなら心地よく通っていただきたいという思いから、内外観には私なりのこだわりを随所に配しました。入った瞬間にケモノ臭が漂うような、不快感を抑えて仕方なく通ってもらうような場所にはしたくなかったのです。藤沢は海の街ということもあり、マリンをメインテーマに、クリーンな白とブルーで統一してみました。診療の透明性を保つという意味でも、ガラスを多用して、院内のどこにいても飼い主さんから処置の様子やペットの状態が伺える設計です。「カフェみたい」といったお声をいただくことも多いのですが、居心地の良さを感じていただいているとしたら、うれしいことです。

インテリア、外観、へのこだわりだけでなく、衛生面にも力を入れていらっしゃいますね?

汚れや臭いとは切っても切れない関係にある動物病院ですが、できる限り清潔に保つよう努めています。感染予防の意味でも、快適に過ごしていただくという意味でも、清潔感はとても重要です。スタッフにもその思いを共有してもらえるよう、徹底して伝える努力をしています。

藤沢での開業を経験して、この街にどのような印象をお持ちですか?

私は静岡の出身ですが、獣医学は藤沢の日本大学で学びました。また、妻が辻堂出身で、現在も辻堂在住ということもあり、藤沢にはとてもなじみがあるのです。子どもを育てるにも暮らすにも最適の環境ということもあり、開業に至ってはすぐに藤沢でと決めました。この街の住人は休日を大切にする人が多いという印象ですね。開業前に勤務していた都内の病院では、平日の診療には余裕があっても、土日は大忙しということが多かったのです。それで当院も日曜祝日の診療を行うことにしたのですが、平日に比べて意外に来院数が少ないことに驚いています。

こちらは木曜の休診日以外、日祝も診療。診療時間も長いのですね?

お困りの際にいつでもご相談いただけるようにと、できるだけ開院時間を長くとるように設定しました。お勤めの方にもご利用いただけるよう、夜も20時までの診療です。それでも、当院では予約制を採用していないこともあり、患者さんが集中する時間帯にはお待たせすることも多く、心苦しく思っています。3年目となる来年は、この辺りの問題解消をめざしていきたいですね。

見落とされることの多い目の症状に確定診断を下す

―母校日本大学で眼科の無給研修医をされているのはなぜですか?

以前の勤務先で眼科医療の専門知識を得たことをきっかけに、さらに専門性を高めたいとの思いからです。動物の眼科医療についてはまだまだ発展途上であり、知識面、機材面の両面の難しさから、専門的な眼科診療を行っているところは非常に限定的です。正しい眼科治療を行える施設こそ地域に必要であると考え、当院では個人動物病院としてはこの地域でいち早く細隙灯顕微鏡や眼底カメラを導入。まぶたの構造から角膜、水晶体、網膜、視神経など眼底の状態を的確に記録することができるので、他院では難しい診断も下すことができています。機材を用いないと確定診断をするのは難しいので、なんとなくの診断を受けながらも、大きな病院へかかることをためらううちに、病態が悪化するケースもあります。白内障、緑内障などであっという間に失明してしまうといったことも。気になる症状は見逃さず、病気を早期に発見することで深刻な事態を避けることができるのです。

犬猫の目のトラブルにはどんなものがありますか?

人と同じように、白内障や緑内障など、また結膜炎や角膜に傷がついたりとさまざまな症状があります。とはいえ、目には命に関わる全身症状が現れることも。高血圧や腫瘍、脳のトラブルなどで、目に異常が出ることもあります。一般診療の際に、症状に気づかなければなかなか目を細かく観察されることがないのが現状ですが、当院では必ず目の状態をチェックし、必要があれば検査を行い、データを時系列で収集しています。これにより、状態を以前と比較することが可能となるのです。また、飼い主さんにも日常的にペットの目の状態を確認する習慣をつけていただくよう、お話ししています。

どんな症状に気をつけて、犬猫の目を確認すると良いですか?

目をしょぼしょぼしたり、目やにが出たり、涙がこぼれているなど、いつもと違う状態に気づかれ、それが続くようなら早めにご相談いただきたいと思います。かかりつけで治療を続けても症状が治まらない場合は、当院にはさまざまな眼科疾患に対応するため検査機器をそろえておりますので、ご相談いただければと思います。緊張や興奮でも充血することがありますが、原因が思い当たらない、少し様子を見ても落ち着かないときは、受診をお勧めしますね。

飼い主重視の診療で、頼られるクリニックをめざして

診療の際に一番大切にしていらっしゃることは?

やはり飼い主さんとのコミュニケーションですね。飼い主さんからペットの様子を伺うことが、診断において重要となることが多いです。できるだけ多くの情報を飼い主さんからお話ししていただけすよう努力しています。治療に際してもできるだけ多く、常に3~4つの選択肢をご用意するように心がけています。納得した上で治療に取り組んでいただきたいので、その中から飼い主さんに決めていただきます。さらに、アフターフォローにも力を入れています。気になる症状の子は診療後に電話を入れて状態を伺うことも。また、当院では受診の際にお写真を撮って後日お礼状として送っており、とても喜んでいただけています。

院内に大きな犬がいますが、院長の愛犬ですか?

フェリーは開院後すぐに処分前の状態のところを引き取り、当院で飼っている看板犬です。白いシェパードは珍しいということもあり、皆さんにも可愛がっていただいています。動物病院では輸血が必要となることもあり、その時のために大型犬を飼うというケースが多いのです。行先がなかったフェリーも輸血犬として働いたこともあります。実は現在悪性腫瘍に侵され、闘病中です。今はもう輸血犬として働くことはできませんが、毎日おやつをいっぱいもらって元気に過ごしています。これからも一緒にワンちゃんとネコちゃんを一緒に診ていきたいと思います。

今後の医院展開についてどのようにお考えですか?

眼科診療をもっと充実させていきたいですね。現状は内科治療が中心で、顕微鏡を必要とする手術は大学や専門病院に紹介する形となっています。私自身ももっとトレーニングを積み、設備も整えて眼科の外科手術を当院で対応していけるようになれば、ここで治療を完結することができます。今はまだ一次診療と二次診療の間を受け持つ形ですが、いずれ二次診療を行えるようにすることが目標です。

読者の皆さんにメッセージをひと言お願いします。

ペットの目について、日頃からもっと関心を持っていただきたいと思います。難しいことではなく、ただ普段から白目を覗いたり、異常がないか確認するだけで良いのです。愛する犬猫を失明の危機から守るためにも、家でもっと彼らの目を見て暮らすよう、心がけてほしいと思います。

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