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永田 浩之 院長の独自取材記事

のっぽ動物病院

(鎌倉市/大船駅)

最終更新日: 2023/01/22

大船駅から徒歩5分にある「のっぽ動物病院」は、地域のペットのホームドクターでありたいと、永田浩之院長が生まれ育った鎌倉の地に1999年に開院した。ユニークな院名は親しみを持ってもらいたいということに加えて、大柄な永田院長の外見にも由来している。「親しみやすい病院として、ささいなことでも相談に来ていただきたいです」と言う。わかりやすい言葉を選び、時にはユーモアを交えて、優しい口調で語る永田院長。見た目に違わない大きく広い心で、動物にも飼い主にも安心感を与え、頼りにされていることは想像に難くない。実は横浜市役所の職員だったという意外な経歴から、将来の展望まで、さまざまな話を聞いてきた。 (取材日2016年3月8日)

幼い頃から獣医をめざし、生まれ育った鎌倉で開業

先生が獣医になるまでの経緯をお聞かせください。

小さい時から、犬がいる家庭で育ち、自分でも小動物を飼っていました。そのような環境で育ってきたので、必然的に獣医になったという感じです。獣医の存在を知ったのは、小学生くらいだと思います。中学校の卒業文集には、「動物病院をやるのでよろしくね」と書いていましたし、5歳違いの兄が大学受験の資料を取り寄せたときにも、獣医学部がある大学をチェックしていたくらいです。北里大学に進学し、卒業後は横浜市役所に勤めました。

小さい頃から獣医をめざしていたのに、市の職員になったのはなぜですか。

動物園の獣医になりたいと思ったんです。動物園の獣医は募集の枠が非常に少ないのです。横浜市には野毛山動物園や金沢動物園がありますから、市役所の職員になれば獣医として勤務できると考えたんです。ところが、配置されたのは衛生部門。牛肉や豚肉などの食肉が安心して食べられるかどうかという、と畜検査をするのが仕事です。この検査も獣医でなければできない仕事ですが、もともと臨床がしたかったのにそれがかなわない。それで4年ほどたった頃、市役所を辞め、開院を視野に入れて勤務医として経験を積みました。そうして生まれ育ったこの場所で、動物病院を開院したのです。当時は病院の一部を、美容サロンにしていました。

美容サロン併設の動物病院として、開院されたのですね。どういった理由からでしょうか。

僕が勤務医として勤めていた病院でも美容を平行してやっている所が多かったですし、医療と美容を総合的に見ていけるので良いのではないかと思ったからです。現在の美容サロンは3軒隣になり、アトピーなどの治療にも、サロンでの薬浴や温浴を積極的に導入しています。皮膚病にかかる犬や猫は多いので、皮膚に刺激が少ない軟水を使ったグルーミング、トリミングは飼い主さんにも好評です。病院とサロンでカルテを一括管理していることで、飼い主さんも安心していただけるのではないでしょうか。

ホームドクターとして、年中無休で診療

どういった診療方針をお持ちですか。

インフォームドコンセントを大切にしています。これはよくお話することなのですが、僕ら獣医は小児科の医師と同じだと思うのです。小さいお子さんは泣いているだけで、自分の症状を言葉で詳しく説明することはできませんよね。不安になっているお母さんに、今どういう状況で何をしなければいけないのか、なぜこの検査が必要なのか、それをしっかり説明し、納得してケアしていただくということが重要です。動物も同じです。そのためには、飼い主さんとよく話をすること。僕はホームドクターでありたいということに、開院時から非常にこだわってきました。そのために毎日病院を動かして、飼い主さんがいつでも気軽に来られるようにしているのです。

そういえば、休診日がありませんね。

はい。曜日によって午前中だけの日もありますが、基本的に年中無休です。開院当初はドクターが僕だけだったので、休みをとっていましたが、スタッフが増えたときから年末年始も休まずに診療しています。夜間は連携している湘南夜間緊急動物病院に行っていただくことになりますが、治療内容は必ず翌朝メールで来るようにして、データを共有しています。毎日夜9時から朝6時までなので多少対応できない時間帯はありますが、飼い主さんに安心していただきたいと、僕も含めて湘南地区と藤沢地区の獣医師会の医師が出資して作りました。一次治療を担うホームドクターとして、高度医療とは別の部分で、地域に根付いたいろいろなことをしていきたいと思っています。

他に診療で工夫している点はありますか。

往診にも力を入れています。なるべく動物と飼い主さんに負担をかけたくないですから。動物たちの中にはゲージに入るのが嫌いな子もいます。苦労して連れてきても、パニックになってなかなか治療がうまく行かない場合もあります。例えば予防注射ぐらいであれば、ご自宅でも十分できます。連れてくるのが大変だからとためらって病気になってしまうなら、往診で注射をした方が良いと思っています。また、当院は完全予約制にしています。その理由は、お待たせしたくないという思いが第一にあります。動物たちには、待つだけで負担になることも少なくありません。動物たちと飼い主さんに優しい動物病院でありたいという思いで、日々の診療をしています。

安心のため、セカンドオピニオンにも対応したい

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートタイムはどのようにお過ごしですか。

時間があると妻とドライブをしています。1泊で小旅行をすることもあります。自宅に犬がいますので、連れていけるときは一緒に車に乗せて行きます。これまでは、テニスやスキューバーダイビング、ヨットなどしていましたが今は忙しいですし、若い頃ほど無理はきかないので、封印しています(笑)。やはり自分の健康にも留意して、肉体的にも精神的にもいい状態でないと、最良の判断や診療、アドバイスができないと思うのです。飼い主さんに満足していただいて、「来てよかったね」と言っていただきたい。そのためにも心身ともに健康でいることで、余裕をもって診察できるようにしたいと思っています。

今後取り入れたい治療など、将来の展望をお教えください。

セカンドオピニオンの外来を実現したいですね。セカンドオピニオンはどこでも行っていることですが、それは今の治療に不安や不満があるから、動物を連れてきて、そこでもう一度治療を見直すということですよね。そうではなく、当院にペットを連れて来なくても、電話などでも相談に乗れるようにしたいのです。当院で治療をしなくてもいい。迷っている、悩んでいる飼い主さんに、アドバイスだけでもしたいのです。野球で言えば、今は現役プレイヤーとして頑張っていますが、いずれは監督となって、そういったことも行っていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

少しでもわからないことや不安があれば、なんでも相談してもらいたいです。「こんなことくらいで病院に行くなんて」と思わないでください。早く連れてきていただく分には、全然かまいません。悪くなってから来院された場合、取り返しのつかない悲しい結果になることもあります。以前、動物園で勉強したときの話ですが、カンガルーに注射をしようとすれば、蹴飛ばされてできなかったり、ニシキヘビなどは、咬まれてしまう危険性もあるので弱った状態にならないと思うような治療ができないなど、手遅れになってしまうことも多くありました。しかし、身近なペットは決してそのようなことはありません。予防や早期治療ができる存在だからこそ、本当に些細なことでも、遠慮なく相談していただきたいです。

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