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梶村 拓矢 院長の独自取材記事

Amateru 動物病院

(茅ヶ崎市/茅ケ崎駅)

最終更新日: 2023/01/22

院名の「Amateru」は神話の神・天照大神から。あまねく生命に光をそそぐ女神のように、地域に暮らす動物たちを支えているのが、茅ヶ崎市今宿の動物病院「Amateru」だ。天然木をふんだんに使った温かみのある内外観、動物病院というよりはむしろカフェやサロンを思わせる空間で、ジャズミュージックをバックに迎えてくれたのは梶村拓矢院長。凛とした誠実な姿勢の裏に動物たちへのたっぷりの愛情が隠れた若き獣医師だ。一般的な検査、処置から専門的な手術まで院内で対応しており、選択肢の幅は広い。犬猫からエギゾチックアニマル、鳥類まで範囲広く診療しており、「安心して来院してほしい」と語る院長に、医院のなりたちや診療スタイル、ポリシーなど、話を聞いた。 (取材日2016年10月25日)

犬猫に限らず、小動物、鳥類も診る隠れ家風動物病院

隠れ家風の少し変わった動物病院ですが、医院のなりたちは?

もともと小島先生という女性の獣医師が運営する動物病院があった場所なのです。長く診療を続けていらして、ご引退されるという折に、縁あって同じ場所に新装開業させていただくこととなりました。今も小島先生には週に一度診療を担当していただき、長く付き合いのあるペットや飼い主さんの対応をお願いしたりもしています。開業にあたり、大きな看板を出して迎える大規模院はめざすものと違うという思いがあり、「ちょっと変わった動物病院だ」ということがひと目でお判りいただける、このような内外装にしてみました。小さな病院で、数組のペットと飼い主さんがいらしたらいっぱいになりますが、そのぶん一組一組に合った丁寧な診察を心がけております。

診療はもちろん、受付などもすべて院長がされているのですか?

特にスタッフは用意しておらず、時々妻に手伝ってもらう程度です。飼い主さんとの関係を築くうえで、できるだけ対応を人に任せたくないというのが私の信条なのです。不測の事態にも対応できるよう、予約制も採用しておらず、いらした順に診るという形でやっています。当院にいらっしゃる飼い主さんはそのあたりご理解いただいている方が多く、来院前にお電話をいただいて状況を聞いて時間をずらすなど柔軟な対応をしていただいているようで、大変ありがたく思っています。

犬猫に限らず、小動物、小鳥なども診ていただけるそうですね?

鳥では猛禽類や大型のもの以外ヨウムくらいまで、小動物ではうさぎ、ハムスターやフェレットからフクロモモンガ、ハリネズミ、デグーなどまで診療しています。爬虫類とカエル、魚は診ていませんが、種に関わらず命は命。診療できる動物の種類を限定することなく、広く診ていきたいと思っています。これまで多種多様な動物を診てきたというのもありますが、いろいろな動物を診るのが純粋に楽しいから診ているという感じです。また「わからないので診られません」と言いたくないという思いも強くあり、常に勉強を続けています。今後も処置の選択範囲をさらに広めていき、より多くの飼い主さんとペットを支えたいと考えています。

同じ動物、病気でも、状況で変わるベストな選択を探る

診療に際して大切にしていらっしゃることは?

病気を治すことはもちろん第一なのですが、それと同じくらい飼い主さんとペットの関係が一番良くなるポジションを探るということを大切にしています。治療はあくまで手段のひとつ。同じ病気のペットとの関わりでも、選択肢は多岐にわたります。それぞれの飼い主さんとペットにとってベストな選択を行うサポートをするように心がけています。性格的なこと、時間的な制約、家族の状態や経済的な問題など、ペットと飼い主さんをめぐる環境はさまざまです。飼い主さんのほうから直接は言い出しづらいこともあると思いますので、こちらのほうから状況を探って、できるだけご要望に近い選択肢を提示するということにも力を入れています。

状況によって、同じ病気でも違う選択肢を提示されることもあるということでしょうか?

同じ種類の動物で、同じ疾患を抱えている場合でも、選択肢はひとつではありません。ベストな道を探るために、どんなささいなことでもお話しいただければと思います。飼い主さんにとっては病気に関わらないささいな情報でも、そこから意外な方向に解決の道が開けるということは多くあります。そのために、日頃から獣医師である私と飼い主さんとの間の関係づくりを意識するようにしています。さまざまな飼い主さんとコミュニケーションをとるなかで、面白いなと感じるのは、飼い主さんを見るとなんとなくどんなペットと暮らしていらっしゃるか予想できるということ。「うさぎを飼ってそうだな」と思うとその通りだったり、鳥の飼い主さんなどもなんとなくわかるような気がします。ちょっとした特技といえるでしょうか(笑)。

これまでの獣医師人生で、心に残るエピソードはありますか?

病気を完治させて飼い主さんとペットに喜んでいただくことは、もちろん私にとっても大きな喜びです。しかし、長く心に残るのは、どちらかというと自分の失敗だったり、悔い、反省のほうだったりする気がします。あとにして思うともっと早く気づけていたという疾患や、飼い主さんとのコミュニケーションでの反省などです。ただ、こうしたネガティブな経験が、自分にとっては前進の原動力を担っているのも事実。失敗があるからこそ今の自分があり、反省がこれからの自分をつくるものだと肝に命じています。

「獣医師以外の道を考えられなかった」生粋の獣医師

獣医師を志されたきっかけは?

母は実家のある香川県で小動物向けに開業しており、父は大動物専門と、両親ともに獣医師の家庭に生まれました。小さい頃から動物の存在はもちろん、獣医療も身近に感じる環境でしたので、むしろ「獣医になる」以外の道を考えられませんでした。家には常に犬が2〜3頭、猫は最大12匹ほどがいたことも。飼い猫が病気になり、母と一緒に必死に治療しましたが、亡くなってしまったという経験が強く心に残っています。その子の命を救ってやることができなかった後悔は、今も獣医師としての力の源になっている気がします。

茅ヶ崎、湘南エリアのペットと飼い主さんについて、どのような印象をお持ちですか?

この辺りの方の気質と、ペットとの関わり方が好きで、この地での開業を決めました。近年、過保護にしたり、一線を超えて溺愛してしまったり、動物との付き合いが極端になってしまった飼い主さんが残念ながら多いように思います。その点、この辺りの飼い主さんはペットをきちんと「動物」と認識しつつ、上手な距離感を保って付き合っていらっしゃる方が多い印象です。当院に通っていただいている方も、ペットの飼い主としてのご自身の意思はしっかりと持ち、意識高く動物と接する理想的な飼い主さんが多いですね。このようなスタイルの医院なので、お待たせすることもあるのですが、皆さん気持ち良く受け入れていただけてありがたい限りです。

プライベートな時間はどのように過ごされることが多いですか?

まだ未就園の男児が2人家にいますので、オフタイムはほぼかかりっきりになっています。以前サーフィンをしていたこともあり、もう少し息子たちが大きくなったら、そろそろ一緒に海遊びもいいかなと考えています。妻は獣医療ではなく人間のほうの医療職にあったのですが、当院開院の際には内装など建築士さんとコンセプトを形にする作業など一緒に取り組んでくれ、現在も運営を手伝ってくれています。これもまたありがたく思っています。

ドクターズ・ファイルの読者に向けて、ひと言メッセージをお願いします。

最近、食生活の変化による犬猫の内臓疾患や、うさぎなど小動物の歯科疾患、鳥類の多動や感染症などが増えているように感じます。ペットとの生活や性格についての相談など、「獣医師に聞いていいの?」と遠慮される飼い主さんが多いようですが、どんなことでも聞いていただき、お答えするのがプロとしての獣医師の役割です。ご遠慮なく相談いただきたいと思います。また、この辺りでも野生動物はまだ多く生息していて、時々保護動物を連れて来ていただくことも。もちろん、そうした対応も喜んでお受けしていますが、野生の動物には感染症など大きなリスクが伴います。時には人体に影響することもあるので、野生動物に触れる際には手袋をして直接触らない、抱かずに箱などに入れて運ぶなど、感染予防に努めるようにしてください。

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