動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 921 人、動物病院 9,795 件掲載中!(2024年04月25日現在)

浜本 岳志 院長の独自取材記事

ガク動物病院

(葛飾区/京成立石駅)

最終更新日: 2023/01/22

まるでログハウスのような内装の「ガク動物病院」は、散歩の途中で気軽に立ち寄れるフリースペースのようなクリニックだ。ガラス張りの待合室は外からも一望でき、初めて足を踏み入れる飼い主にとってもほっとする空間だろう。スタッフ同士の仲の良さや明るさ、院内飼いの猫が出迎えてくれるアットホームな雰囲気も心温まる。「時間がかかっても丁寧に診療を行いたい」と話すのは、院長の浜本岳志先生。温和な物腰で、飼い主や動物とのコミュニケーションを大切にするドクターだ。そんな浜本先生に、クリニックの特徴や診療スタンス、獣医師になったきっかけから趣味の話までじっくり聞いた。(取材日2016年3月8日)

獣医師として物言わぬ動物の代弁者をめざす

なぜ獣医師をめざそうと思われたのですか?

小さい頃から動物が好きだったのですが、大学進学の際には獣医師は考えておらず、生物学科の大学に進みました。しかし、直接生物に関わる仕事がしたいと感じて、獣医学部に入り直したのです。獣医師が魅力的に見えた理由は、小さい頃の記憶が大きく影響しているのだと思います。僕は小児喘息を持っていて、幼い時から病院によく通っていました。言葉が不自由な幼子はなかなか自分の思っていることを表現できないものですが、それでも小児科の先生は気持ちをくみ取り、治療をしてくれていました。その先生の献身的な姿が、物言わぬ動物たちを助ける獣医師と重なる部分があり、先生のようなドクターになりたい、動物を助けるドクターになりたいという気持ちを芽生えさせてくれました。

開業までのご経歴を教えてください。

鹿児島大学を卒業した後は、開業に必要な知識を少しでも早く身につけたかったので大田区の動物病院に勤務し、その3年後に開業しました。僕は獣医学部に入学した時から開業するつもりでしたから、大学3年生の頃から町のクリニックでアルバイトさせていただき、大学の勉強と平行しながら、動物の全身を診られる「総合診療医」のノウハウを学んでいました。師事していた先生方から教えられた、「かかりつけ医として必要なのは、専門的な高度医療を行うことではなく、どんな病気にかかっているのか素早く診断し、しかるべき治療をスムーズに提供すること」という考え方は、今も大切にしています。これからも総合診療医として地域に根ざし、飼い主さんが安心して動物を預けられる病院づくりに努めていきたいです。

では先生の診療モットーは何ですか?

じっくり丁寧に診療を行うことです。動物の病気には難しい症状もたくさんあり、それを早口に説明されても、飼い主さんは不安になるだけだと思うのです。飼い主さんは何に気をつけなければいけないのか、治療していくことで動物はどうなっていくのか、じっくり説明することで、半分でも理解していただけたら治療の効果は大きく変わっていきます。ただ病気を治療するだけでなく、飼い主さんが納得できるまで説明する、これも獣医師の大切な務めです。当院では、初診の方にはお問い合わせの時点で予めお時間をいただく了承を得て、腰を据えてお話させていただきます。時間がないという方には、その方に合わせた診療時間を設けさせていただきますので、お問い合わせの際にご相談いただければと思います。

心がけているのは、末永い健康を見据えたアドバイス

診療の際はどのようなことを心がけていますか?

まず全身を触ること。そして、一つ悪いところを見つけたら、他にも悪くなっている部分があるかもしれない可能性を考えて、もう一度全身のチェックしています。例えば、心臓が悪い動物は、腎臓も悪くなっているかもしれません。常に「もしかしたら」を想定し、場合によっては検査を勧めたりしながら、病気を見落とさない診療を心がけています。見落としをしない治療など当然のことなのですが、それがきちんとできていなかったために、大きな病気にかかる動物がいるのも確かです。診断が間違っていたために、しなくていい治療をして、動物にストレスを与えてしまうこともあるでしょう。飼い主さんと相談しながら、できる限り動物にも飼い主さんにも無理のない診療方針をご提案していきたいと考えています。

動物も高齢化していると言いますが、高齢動物の診療ではどのような面に気をつけていますか?

予防を大前提とし、病気の早期発見・早期治療です。これは高齢の動物に限ったことではないのですが、高齢化するほど病気になりやすくなるのは人間も動物も同じ。若いうちから動物にとって健康的な生活をするためのアドバイスをしたり、小さな病気も早め治療するよう呼びかけています。また、できるだけ元気な時に一度は病院に顔を出していただけるよう、飼い主さんにはよくお話します。元気な時の様子を知っておくと、来院した時に、本当に病気なのかどうか診断がしやすくなるためです。できるだけ若く健康な時の検査データを残しておくのも大切。高齢化した時に治療の大きな助けとなりますから、少しでも多くの飼い主さんたちにその重要性を知っていただきたいと思っています。

動物を飼う時、飼い主さんに注意してほしいことはありますか?

子どもが必要でない場合は、去勢手術や避妊治療を早めに行うことが大切。動物には、高齢化するにつれてかかりやすくなる生殖器の病気があります。その病気が発症してしまうと、麻酔をかけて生殖器を取り出す手術をしなければいけないのですが、高齢になるほどその手術のリスクは上昇。若い時に行えば命に関わるリスクを減らすことができます。当院でも15~6歳になってその病気になり、手術した例がありますが、それがとても難しい決断だということを飼い主さんにはご理解いただきたいです。もちろん、若いうちに去勢手術や避妊治療を行うことにデメリットもなくはないのです。しっかりご説明させていただきますので、きちんと納得した上で治療に臨んでいただけたらと思います。

動物のためを思うからこそ大切にしたい飼い主の気持ち

先生のご趣味を教えてください。

父の影響で始めた「海釣り」が趣味です。千葉の外房に小学生の頃から行きつけの船宿さんがあり、月に1回は顔を見せがてら釣りに行っています。乗り合いの船に乗って沖に出て、そこに乗り合わせた人たちと交流できるのも、海釣りの楽しみの一つ。でも釣りの醍醐味は、何と言っても大自然の偉大さを感じられることではないでしょうか。もちろん大漁の時もあれば、まったく釣れない時もあるのが釣りですが、魚がどれだけ釣れたかは問題ではありません。大自然と向き合うことで人間の小ささを感じ、自然の壮大さに圧倒される。その感動が「また釣りをしたい」という気持ちにつながるんです。小さい頃から、釣った魚を食べることで命に感謝するよう教えられてきたので、獣医師になるルーツはここでも培われたかなと思います。

クリニックや先生ご自身の今後の展望を教えてください。

まだ企画段階ではあるのですが、当院は猫ちゃんの外来がとても多いため、いずれは猫専門の外来時間を設けたいと考えています。猫ちゃんは外に出るだけでストレスになったり、ワンちゃんがいると気持ちが休まらなかったりと、とても繊細な動物です。完全予約制の専門外来を作ることで、猫ちゃんの飼い主さんが通院しやすくなればうれしいですね。僕自身の展望は、これから大学院に通い、腎臓の勉強をしていければと思っています。というのも、猫ちゃんは腎臓の病気にかかりやすいので、専門外来を設けるなら腎臓の知識は必須だと考えたため。今は一人で診療を行っているためすぐに始めることはできませんが、地域の力になれるよう、僕自身も精進していきたいです。

頼もしいです。では最後に、飼い主さんへメッセージをお願いします。

飼い主さんには、動物とスキンシップをよく取り、体の異常に敏感になっていただきたいです。そして、何となく違和感があると思ったら、動物病院に足を運び、その違和感が「異常」か「正常」か専門家の目で判断してもらってください。当院は、動物同伴ではなくても飼い主さんのご相談を受付けています。まずはお気軽にお電話で結構ですので。また、当院の受付スタッフはみんな、「飼い主さんには、笑顔でお帰りいただきたい」というポリシーを持っています。ドクターに話しづらいことがあればぜひスタッフに声をかけていただき、今の気持ちをお聞かせください。飼い主さんの元気は、動物にも伝わります。「大切な家族」を当院と一緒に守っていきましょう。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP