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宮坂 聡 院長の独自取材記事

学芸大学ペットクリニック

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日: 2023/01/22

学芸大学駅から徒歩5分、青色を基調とした「学芸大学ペットクリニック」がある。これは宮坂聡院長のこだわりで「爽やかに目立ち、清潔感がある」色だからなのだそうだ。ガラス張りになっているため、トリミングをしている姿が覘け、立ち止まる人も。院内に入ると診察室のドアに備えつけられた窓は肉球の形に抜かれていて、かわいらしい。クリニックの周辺ではペットを連れて散歩している人をよく見かけ、宮坂院長は「動物の医療に対して理解のある飼い主さんが多く、医療を提供するわれわれとしてもやりがいがあります」と話す。その他にも誠実な思いを聞かせてもらった。 (取材日2016年7月29日)

獣医師になった後、経験を積み開院

大学時代について教えてください。

在籍していたゼミの教授が、いろいろな体験をさせてくださったんです。いろんな種類の学会に参加させてもらえたり、新宿の国立感染症研究所での勉強会に連れていっていただいたり、学部生という立場や獣医学という分野の垣根にとらわれず、やればいろんなことに挑戦できるんだと身をもって伝えてもらえたのは、貴重な経験になっています。

開院するにあたり、学芸大学という地域を選んだ理由は何ですか?

自分自身が世田谷区の出身だったこともあり、東京の比較的中心部で開業したいと考えていました。世田谷、目黒の近辺で物件を探していて当院の場所に行き当たったということです。姉がこの近辺の高校に通っていたので、前から「良い雰囲気の町だ」と知っていたことも、決断するポイントになりました。開院してみて、ペットを飼っている方が多い地域という印象があり、飼い主の皆さんの意識が高く、必要ならば、時には多少コストがかかる治療法も選択していただきやすいという点では、医療者としてのやりがいを感じています。一軒家が多いという印象があったのですが、一人暮らしでマンション内でワンちゃんや猫ちゃんを飼っている飼い主さんもおられて、それぞれのライフスタイルに合わせた治療の選択肢を提供できるという点でも、やりがいがある地域ですね。

困った時に、気軽に相談してもらえるクリニックに

こちらの院の設備やコンセプトについてお聞かせください。

診察室は2つあります。検査スペース、トリミング室、手術室、入院施設を擁してもいます。入院室は感染予防のために隔離できるものとそうでないものとがあります。トリミングホテルもやっています。トリミングは動物看護師のスタッフがやってくれていますね。ワンちゃんを連れて散歩している人の多い地域で、皆さん、ペットを大切にされているのもあって、クリニックのコンセプトは「困った時に相談していただければ」という点に尽きます。病気になった時だけでなく、困った時には全般的に力になれるような動物病院にしていきたいのです。

ペットを大事にする地域にいらして、近年、増えている状況や症状などは何だとお感じですか?

動物たちは昔に比べて長生きしているので、それに付随して、がんや心臓の病気は増えています。高齢化しているため認知症とまでは行かずとも夜泣きする子も増えてきました。そのような時のためのアドバイスを求められることが増えたかな、とは感じています。当院は皮膚科も扱っており、皮膚の病気というのはすぐに処置をしなければ命に関わる救急疾患はまれです。そのため、今言ったような深刻な状況に向き合うというよりは、少し時間をかけて対応方法を選択していただける余裕があることが多いですね。もちろん、毛が抜けてきているなどといった皮膚の症状に対しても、状況が進行するほど選択肢が狭まるので、早めに相談していただくのに越したことはないのですが。

皮膚科への訴えは、どのようなケースが多いのですか?

「ペットがかゆがっている」といらっしゃる飼い主さんが最も多いですね。毛が抜けてきたという相談も目立ちます。こちらとしては、検査などにより、なぜそういう事態が起きているのかを分析し、対応を相談します。シャンプーだけでも充分に治る症状でも、それぞれの子の性質やライフスタイルなどから、事情によって他の方法を考えていくわけです。例えば、一人暮らしで仕事に忙しいという方に、週に2~3回のシャンプーをお願いすることは現実的ではないかもしれませんので。

インフォームド・コンセントで納得を得ることも、医療

これまでに、獣医師としての転機になった出来事はありますか?

最初に勤めた札幌の動物病院での新人時代の出来事でした。院長が、売られたけれど、病気があって返品されてきた猫を引き取ってきたんです。それで、おそらく新人に勉強させるためだと思いますが、どれだけお金のかかる薬を使ってもいい、と任せてくれたんです。その時の院長にはもちろん、猫ちゃんにも感謝しています。それから、これは獣医師としてある程度の経験を積んだ後のことですが、同じ時期に同じ病気にかかっている猫ちゃんに対して、飼い主さんへのインフォームド・コンセントがうまくいった場合と、そうでなかった場合では結果が雲泥の差だったことも強く印象に残っています。こちらに知識も技術もあっても、飼い主さんに納得していただかなければ、医療は遂行できないのだ、と感じました。このことは今も常に念頭に置くようにしています。

お忙しいと思いますが、趣味や息抜きでされていることはありますか?

少年時代から高校時代までやっていた剣道は、何歳になってもできるスポーツなので、なるべく機会を見つけて稽古をするようにしています。忙しいので、頻度は限られているのですけれども。当院の待合室には僕の似顔絵が額装してあるのですが、あれは、実は高校時代の剣道部の監督が開院のお祝いで描いてくださったものなんです。外見としてはこんな絵を描けるのかというほどコワモテの風貌で、学生時代は叱られてばかりのおそろしい存在だったのですけれども(笑)。イラストがうまい先生なんです。贈っていただいた気持ちがうれしくて、飾らせてもらっています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

今は定期的なお休みもありますが、今後、規模が大きくなれば、理想的には年中無休で心配事に対して「あそこに行けばいつでも何とかなる」と思っていただけるクリニックをめざしています。動物と暮らす読者に対してのメッセージとしては、ペットは喋れなく、病気の症状を隠すことも多いので、異変を感じたらぜひ早めにご相談ください、ということです。例えば、動物にとっては、下痢ひとつとっても、大きな病院のサインである場合もありますので。もちろん、動物病院に出かけるというのには時間的なやりくりも含めてエネルギーも必要でしょうけれども、こちらとしてもホスピタリティを高めて、気軽に寄っていただける環境をさらに作っていきますので、飼い主さんと一緒に動物の健康を守っていけたらいいなと思っています。

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