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西森 照平 院長の独自取材記事

自由が丘アニマルクリニック

(世田谷区/自由が丘駅)

最終更新日: 2023/01/22

2016年3月に開院した、目黒通り沿いにある「自由が丘アニマルクリニック」。犬用と猫用で待合室が分かれており、動物がストレスなく過ごせるようにさまざまな配慮がなされている。入口ではスタッフが明るく出迎えてくれるため、終始笑顔の絶えない和やかな雰囲気が院内に漂っている。そういった院長の西森照平先生を含めたスタッフ全員の取り組みが信頼を呼び、開院して間もないながら早くも動物と飼い主から慕われているという。その証拠に散歩帰りにふらりと立ち寄ろうとするペットも多いようだ。診療ではコミュニケーションを大切にしている西森院長。そんな西森院長に医師をめざした経緯からこの地での開業に至るまでたっぷりと話してもらった。 (取材日2016年8月5日)

動物と飼い主が気軽に立ち寄れる動物病院

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

私は三重県の自然の中で育ち、家では小さい頃から、犬、猫、レース鳩、カモ、リス、ハムスターなど昆虫、魚などさまざまな生き物を飼っていました。そんな幼少期を過ごしたあと、生き物についてもっと深く学びたいと思ったのがきっかけです。その夢は両親も応援してくれましたし、中学生になる頃には獣医師になりたいと周りに公言していました。大学では獣医高度医療学教室に在籍し、主に肝臓病や循環器について学びました。そこでは素晴らしい恩師に出会うことや、獣医師としての基礎を作り上げることが出来ました。

開業する場所はどのように決めましたか?

自分の住みたいと思う場所に動物病院を開きたいと思っていました。この辺りは心地良い緑と水辺に囲まれ、散歩をされている飼い主さんとワンちゃんも非常に優しい表情をされています。その雰囲気に「自分もここに住めたらいいな」と、魅力を感じました。そして、縁あって現在の場所を見つけ、開業となりました。いざ開業してみると、飼い主さんは本当に親切な方たちばかりだということをより実感しました。動物も飼い主さんに似てとても穏やかなので、飼い主さんと動物たちに恵まれているなと日々感謝しながら診療をしています。

どのような病院にしようと思いましたか?

動物にとって、病院は嫌なことをされることが多い場所だと思います。そこでできるだけそのイメージを払拭し、診察室に慣れてもらうために、気軽に立ち寄れる病院にしたいと思いました。飼い主さんには、体重を測るだけでも、散歩のついでにおやつをもらいに来るだけでもいいので、普段からできるだけ寄っていただくようにお願いしています。また、当院では8のつく日は無料で歯磨きをするなど、こちらからも来てもらいやすいきっかけをつくっています。今では、病院の前を通ると、離れたがらない子もいるほどです。

動物からできるだけストレスを取り除いて治療にあたる

治療の方針はありますか?

気軽に来院していただき、慣れてもらうようにしているのもその一つなのです。しかし一番は動物からストレスを少しでも取り除いた上で、治療に臨むことです。診療では、飼い主さんに極力一緒にいてもらうようにお願いしています。診療の様子を直接ご覧いただけることはもちろん、動物たちも安心します。採血や保定では、本来の姿勢に近い状態で支えるなど、看護師と協力しながら行っています。手術では、鎮痛薬を積極的に使用することで、麻酔薬の使用量だけでなく、併発する副作用も軽減し、術後はストレスが少なく過ごすことが可能です。そういったことを考えて、最適な方法での鎮痛薬使用は今後も力を入れていきたいと思っております。

診察で心がけていることは何ですか?

飼い主さんとよくコミュニケーションをとり、よく話を聞くことを心がけています。動物を任せていただく上で、飼い主さんと信頼関係を築くことはとても大切です。しかも動物は話せないので、どこに病気のヒントがあるかわかりません。だからこそ動物たちをよく見て触ったり、聞いたり、匂いを嗅いだりという五感を使った診療を重視しています。飼い主さんと接する上でも、病気や治療方針などについては極力わかりやすい言葉を使って噛み砕いてお伝えしています。また病気に対するスタンダードな治療法はありますが、動物達の性格や飼い主さんの状況などによって、スタンダードな治療がその子にとってベストでないこともあります。その際には飼い主さんとよく話し合って、その子その子にあった最適な医療を提供するようにしています。

どのような理由での来院が多いですか?

動物たちも高齢化が進んでいることもあり、加齢に伴う疾患が増えたと感じます。たとえば、腫瘍や関節炎、腎臓病などです。いずれも早期発見・早期治療と定期健診が非常に重要です。他には皮膚病での来院も多いです。中でもアレルギー性皮膚炎が増えていると感じます。アレルギーはハウスダスト、排気ガス、季節の花粉、食事など、さまざまな要因が重なって起こるといわれています。院内では薬浴も行っておりますが、ご自宅で出来る簡単な日常ケアも必要ですのでお気軽にご相談ください。当院では、年に1回、高齢の動物だったら年に2回の健康診断の受診をおすすめしております。健康である時に健康な状態を把握しておくと、体調を崩した時に比較することができ、より正確な診断や治療につながるのが理由です。

動物と飼い主の架け橋の存在でありたい

印象に残っている患者さんはいますか?

手術をするのが難しいタイプの腫瘍ができた高齢の猫ちゃんがいました。ご飯は食べられていたので、腫瘍を上手にコントロールできれば、生活の質を保ちながら長く一緒に過ごすことができると考え、飼い主さんにも協力をお願いしながら、猫ちゃんの状態に合わせてできるケアをさせてもらいました。最終的に亡くなってしまったのですが、その時に飼い主さんに「ありがとう」と感謝していただいたことが今もすごく心に残っています。病気が治せなくなると、何もしてあげられないと思って無力感にさいなまれる方が多いと思います。しかし実際は、どんな状態でもしてあげられることは必ずあります、病院でできることに加え、飼い主さんが自宅でもできることをお伝えする。そして動物と飼い主さんの双方にとって身体的、精神的な負担を減らし、その子がその子らしく最後まで生きられるようにサポートすることが、緩和治療であり、ターミナルケアだと思っています。

休みの日はどのように過ごしていますか?

病院のすぐ近くに住んでいるので、休みの日も、預かっている動物に急変があれば対応しています。また、万が一に備えて、スタッフルームは宿泊できる設備を整えています。学生の時に陸上部の部長を務めていたのもあり、今もジョギングが好きで、駒沢公園を走っています。また妻もお互いに動物が好きなので、飼っている犬と猫と戯れたり、一緒に水族館へ行ったりしています。犬と猫は毎日一緒に出勤しているので、ぜひ会いに来てほしいです。

最後に、来院される患者さんへメッセージをお願いします。

現在は、僕と、トリマーの資格を保有している看護師を含めた計3人のスタッフがおります。3人とも同じ大学の出身で、障害を持った子どもたちや自閉症の子どもたちに乗馬を通してアニマルセラピーを行う、障害者乗馬というサークルにいた仲間なんです。なので、昔から同じ志を持った、気心の知れた仲なので、クリニックの和やかな雰囲気は誇れることです。地域の住民の方々にとって、普段は気軽に来やすく、いざという時は頼りになる病院づくりをめざしています。だからこそ「自由が丘アニマルクリニックがあってよかった」と思ってもらえるよう、この先も精進したいと思います。そして飼い主さんの求めることは何か、そして動物に必要なことは何かを擦り合わせて丁寧に診療し、両者の架け橋のような存在でありたいです。

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