動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 920 人、動物病院 9,859 件掲載中!(2024年03月19日現在)

林津 陽平 院長の独自取材記事

リン動物病院

(さいたま市桜区/南与野駅)

最終更新日: 2023/01/22

大型マンションの1階にあり、スーパーや歯科医院の並びにある「リン動物病院」は、ガラス張りのエントランスが明るく清潔なイメージの、まるでカフェのような外観の動物病院だ。林津陽平院長は、動物のホームドクターとして幅広い診療分野を高いレベルで提供することをめざし、個々の症状に即した丁寧な説明を心がけ、常日頃から動物が病院嫌いにならないよう細心の配慮をしている。日々の診療に真摯な態度で向き合う林津院長は、時には時間外に家族に対する説明・相談の時間を設けるなど、家族が納得して治療を受けられるよう心を砕いてくれる温かな人物。そんな林津院長に診療にかける思いや飼い主へのメッセージなど、さまざまな話を聞いた。(取材日2016年9月8日)

飼い主の思いに沿う治療、独自資料で詳しく丁寧に説明

日々の診察において気をつけていらっしゃることはありますか?

動物のことはもちろんですが、ご家族のことも一生懸命考えるようにしています。ご家族ごとにお考えや動物に対する思いはさまざまで、正解はありませんので、それぞれのお考えをできる限り尊重したいと思っています。また、思っていてもなかなか口に出せないこともあるかと思います。そういったことも、お話の中から察することができるように努めています。重い疾患や動物が高齢である場合などに、どこまで治療をするかというのも大きな問題です。高度医療を施して1秒でも長生きして欲しいというご家族もいらっしゃれば、穏やかな最期をとお考えになる場合もあります。できる限りご家族の思いに沿った医療を提供できるよう体制を整えています。

飼い主さんへの丁寧なご説明も心がけていらっしゃいますね?

特に重要な治療内容を検討するときや、今後の見通しが良くない疾患の場合など、丁寧なご説明とご相談が必要だと思われるときは、昼休みや診察時間後などにお時間を取っていただいてご説明することもあります。やはり次の方がお待ちの時などは、ご家族の方も落ち着かないでしょうし、わだかまりや疑問点を残したまま治療をすることは、誰にとっても良くないことです。ご説明するときはその都度、個々の疾患と病状に合わせた資料をお作りしています。説明を受けられた方が、ご自宅でほかのご家族に説明なさる時にも便利ですし、後でご説明の内容を思い出していただく時にも役に立つかと思います。

病気だけでなく、日常生活上の相談も積極的に受けていらっしゃいます。

はい。病気だけでなく、食事やしつけなど生活面でのご相談も大歓迎です。日常生活のちょっとしたことであっても、気をつけていただいた方がご家族も動物も幸せに暮らせることがたくさんあります。しつけというと、教えて何かをさせる、と考える方も多いかもしれませんが、それよりももっと日常的な声のかけ方やご飯を食べる順番、困ったことをした時の対処の仕方、などご家族の皆さんが無意識にやっていらっしゃることのほうが、重要なことは多いんです。ご家族と動物の絆をより良いものにすることも、動物病院の使命だと考えていますので、何でもご相談ください。私はご相談内容の背景を考えることも大切にしています。生活態度や関わり方などから、アドバイスできることもたくさんあるんですよ。

日頃からの工夫で実現する独自の動物に優しい治療

動物を飼う上で気をつけたほうがいい点はなんでしょうか?

人間と同様にペットも高齢化が進んでいる現代ですが、当院の周辺は比較的新しい住宅やマンションが多く、比較的若い動物が多く来ている印象がありますね。一般的に高齢の動物の疾患は、腫瘍や心臓病、腎臓病が多いのですが、初めて動物を飼い始めたという時期に多いのが、誤食や怪我です。ご家族も動物も、人間と動物が一緒に暮らす環境に慣れていなく、おもちゃを誤食してしまったり、お子さんがお世話をしようとして怪我をさせてしまったり、ということがよく起こります。またウイルスや寄生虫などを、ペットショップやブリーダーさんの所から持ってきてしまうケースも見受けられます。できれば、家に動物を迎えたら、どんなことに気をつければいいか一度、健康診断をかねて見せていただければと思います。

動物に優しい治療とはどのようなものでしょうか?

当院では、他院の先生やスタッフの方々から見ると驚かれるくらい、処置の際に動物を押さえません。もちろん診察している時点から大暴れしているような場合にはきちんと保定しますが、おとなしく診察を受けているようなら、注射などの処置の時にも押さえません。気が付かれないようなことも多いですが、初めて当院に来た時から嫌な印象がつかないよう細心の注意を払っています。「ここは嫌なことをする所じゃない」という経験を植え付けていくんです。ですから当院をかかりつけにしているワンちゃんがお散歩などで当院の前を通る時には、自分から挨拶をしに来てくれることも多いんですよ。なかなか帰りたがらない子もいます。診察時のちょっとした触り方だったり、抱え方を工夫することで、お互いストレスのない治療を心がけています。

印象に残っている動物や飼い主さんとのエピソードはありますか?

全ての診療・相談に対して一生懸命に取り組むので、特に特別なエピソードはないのですが、残念ながら亡くなってしまった後に、ご自宅で看取った時の様子などを写真とともに「先生のおかげで、こうした最後を迎えることができました」と教えていただくことがあります。私を信頼して大切な家族の治療をお任せくださって、治療にもご満足はいただけたのかな、と思うと精一杯やってよかった、と心から安堵しますしとても励みになります。そして次の動物をお迎えになられる時に、また見せに来ていただけるとうれしいですね。

治療だけでなく相談場所として動物病院は役立つところ

どうして獣医師の道へ進まれたのですか?

子どもの頃にはシマリスを飼っていたことはありましたが、いつも動物と一緒に生活していたというわけではありませんでした。野鳥の観察もやっている科学クラブのようなものから始まって中学生くらいまでバードウォッチングをしたり、釣りもよくやっていました。ペットが好きというよりは、生き物全体に興味がありました。将来の職業を考える頃になって、命や生き物に係わる仕事の中でも獣医師の仕事にやりがいがあるのでは、と思うようになりこの道に進みました。大学在学時には、研究か臨床かどちらの道に進むか迷いましたが、飼い主ご家族に直接接することのできる現場仕事的な臨床の方が自分に向いているのではないかと思って臨床に進み今に至ります。

獣医師として、日頃から難しいと感じることはありますか?

この仕事は、技術面でも知識面でも一生勉強をし続けなくてはなりません。またシビアな判断を求められる場面も多い仕事ですから、正直言うと全てが難しいですね。動物を看取ったとき、ご家族に看取っていただいたとき、これで本当に自分のすべきことができたかどうか、考えてしまうことも多いです。しかし、動物の最後の瞬間までご家族と動物が幸せに過ごせたんだな、と思えた時などは、獣医師としてお役に立てて良かったと思えることもあります。何か悲しいことやモチベーションが下がってしまうようなことがあっても、なるべく普段通り仕事に取り組み動物たちと接して、ご家族とお話させていただいているうちに、自然と回復してきていることが多いように感じます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

動物病院はいろいろな面でとても役に立つ場所です。こんなことを話したら怒られるかな、ということは一切ありませんので、ちょっとした疑問や不安などがあれば、予防接種や具合の悪い時だけでなくいつでも何でも気軽にお話いただければと思います。実はふとした雑談から重要な疾患の兆候を見つけることはよくあるんです。動物が高齢化してくると、年齢による変化だと思い込んで疾患の兆候を見過ごしてしまうことがあります。そういったことを防ぐためにもぜひおしゃべりに来ていただければと思います。日常生活上の相談から、健康管理、疾患治療まで、トータルで診させていただけるように体制を整えておりますので、気軽に病院に足を運んでいただきたいと思っています。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP