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貝原 剛規 院長の独自取材記事

厚木ひまわり動物病院

(厚木市/愛甲石田駅)

最終更新日: 2023/01/22

丹沢の山々が目の前に広がる自然豊かな厚木市に開院して17年。「厚木ひまわり動物病院」は、丁寧で質の高い診療体制で長きにわたって地元の信頼を集めてきた。「前の子が亡くなった後、飼い主さんに次の子もまたお願いしますと来ていただいた時は本当にうれしいですね」と穏やかな笑顔で語るのは、院長の貝原剛規先生。明るい自然光が降りそそぐ広々とした院内は自然をモチーフにした装飾が施され、まるでカフェにいるような居心地のいい空間となっている。休診日にもスタッフを待機させるなど飼い主へのきめ細かい配慮や獣医療への熱い思いを聞きながら、貝原先生の魅力に迫ってみた。 (取材日2017年1月12日)

人が動物を癒やすことができてこそ、動物に癒やされる

開院までの経緯を教えてください。

私がそもそも動物が好きだったことが大きいと思います。その中で動物に癒やされるためには、まず人間が動物を癒やしてあげなければならない、そして、それができるのは動物病院しかないということに気づき、2002年、「動物を癒やし、動物に癒やされる」を基本理念に「厚木ひまわり動物病院」を開院するに至りました。

いい意味で動物病院らしくない、とてもお洒落な建物ですね。

でかでかと看板を掲げるより、建物そのものがランドマークになるような、そんな存在になりたくて設計にはかなりこだわりました。土地の広さは決まってしまっているので、まず気持ちよく過ごしていただけるよう広々とした待合室のスペースを確保して、それから診察室を確保して、残りがスタッフのスペースというように、普通の動物病院とは逆の発想で作られています。吹き抜けや、自然光をたっぷり取り込める開口部を設け、外も待合室の一部という考えで、院外でも快適にお待ちいただけるよう工夫しました。また、お預かりした動物たちに快適に過ごしてもらえるようケージはすべて通常の2倍の広さのものを用意して、治療用入院室とペットホテルを完全に分けて衛生管理を徹底している他、驚いた動物が院内から外へ飛び出すのを防ぐために病院の出入り口を二重扉にするなど安全対策にも力を入れています。

得意とする治療や力を入れている治療について教えてください。

1匹1匹みんな違いますし、同じ子でも毎回同じ状態ではないので、診療は毎回が真剣勝負です。1次診療の場として一通りのことに対応していますが、私自身の専門が外科なので、そこには力を入れています。また、私が子どもの頃に飼っていたマルチーズがある日突然激しい発作を起こし、苦しみながら死んでしまったつらい経験があります。後から末期の心臓病だったとわかったのですが、発作が起きるまで家族の誰も病気に気づいてやれませんでした。そんなこともあり、当院では飼い主さんと動物が少しでも長く元気に楽しい時間を過ごせるよう、健康診断などで病気の初期症状の早期発見もできるよう心がけています。

いつでも気軽に来てほしい

長年、地元の信頼を集めてきた動物病院だとききました。

獣医師にとって1番大きな悩みは、医療はお金をかけなければ何もできないということです。飼い主さんの中には、ペットにあまりお金をかけたくない、あるいはお金をかけられないという方もいらっしゃいます。当院にもたまに「できるだけ安くしてほしい」という方がいらっしゃいますが、安くするためには何かを削らなければなりません。物であれば安く買えるにこしたことはありませんが、医療でそれをやろうとするとどうしても「安かろう悪かろう」にならざるを得ず、それはあってはならないことだと思っています。値段だけをみて、「あそこは高いからダメ」と言われればそれまでかもしれませんが、値段相応の質の高い医療と安心のサービスを提供したいと思っています。特に宣伝はしていないのに、長年通ってくださる飼い主さんや飼い主さん同士のクチコミや紹介でここまでやってこれたことは、本当にありがたいですね。

丁寧な診療に定評のある動物病院だと伺いました。

かかりつけ医として診断力はとても重要だと思っています。人間の場合は、問診と患者の表情をみることで8割方診断がつくともいわれていますが、言葉を話すことのできない動物の場合はそうはいきません。経験と五感だけでなく、客観的な証拠が加わって初めて的確な診断ができるのだと思います。ましてや人間より重症化するのが速い動物の場合、診断の遅れは致命的な治療の遅れにつながります。必要な検査をしないで経験や勘で診断することはしたくありません。「急がば回れ」ではありませんが、必要な検査を迅速に行い、的確な診断に基づく最善の治療を提供するために、これからも質の高いスタッフとともに全力を尽くしていきたいと思っています。

的確に診断するためには、飼い主さんとの信頼関係も大切ですよね。

「先生が必要だと思う治療をやってほしい」と言われればそれこそ全力を尽くしますが、何万かかるかわからない治療をお任せで頼むなんてそう簡単にできることではありません。ですので、ご費用の部分も含め双方納得のいくようによく話し合います。また私は獣医師として云々いう前に、ひとりの人間として信頼してもらえるよう努力を積み重ねていくよう心がけています。こまめに来ていただくことで信頼関係が生まれ、診療がスムーズになるだけでなく、病気の早期発見にも役立っています。

人も動物も幸せに暮らすための提案のできる病院へ

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごしていらっしゃるのでしょうか。

診療が休みの日でも入院の子がいればケアが必要だし、急患の子もいるので、あまり休みという感覚はないのですが、しいていえば旅行でしょうか。以前は他の獣医師に来てもらって遠くまで旅行したりもしていたのですが、逆に病院のことが気になってしまって全然落ち着かなくて(笑)。そんなわけで今は獣医師は私1人。何かあったらすぐ戻れるよう、近場に日帰りででかけることがほとんどですが、環境がちょっと変わるだけでも随分気分転換になりますね。でも、やっぱり一番落ち着くのは病院です。

今後の展望をお聞かせください。

これまでは飼い主さんからの「こういうことで困っているんだけどなんとかしてもらえませんか?」というニーズに応えるのが我々の役割でしたが、これからペットも飼い主もどんどん高齢化が進む中で、高齢犬とのより快適な暮らし方や、お互い気持ちのいい接し方のちょっとしたコツなどを、こちらから提案していきたいと思っています。犬や猫はただ一緒に暮らすだけの存在ではありません。人も動物もより快適に、そして幸せな生活を送るためにはどうしたらいいかを専門家としてスタッフみんなが伝えられる病院になりたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

心臓が悪かったり、歯石がたくさんついていても何もできない飼い主さんはまだたくさんいらっしゃいます。飼い主さんには、ただかわいがるだけでなく、動物の痛みや気持ちを感じられる目線をもってほしいと思います。「もう年だから」と簡単にあきらめてしまうのではなく、無理やり人間社会に生かされて、この子は本当に幸せなのだろうかと時々考えてみてください。何かいつもと違うなと思ったら、インターネットで調べて真偽のわからない情報に惑わされるよりも、気軽に受診してなんでも聞いてください。「厚木ひまわり動物病院」という名前には、地元の飼い主さんが気軽に集いたくなる「ひだまりのようなあたたかい場所」でありたいという気持ちが込もっています。些細なことでもどうぞお気軽にご相談ください。

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