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立石 遼 院長の独自取材記事

ペットビレッジ動物病院 調布多摩川本院

(調布市/西調布駅)

最終更新日: 2023/01/22

京王線西調布駅より徒歩5分、飲食店などが入る施設の隣にある「ペットビレッジ動物病院 調布多摩川本院」は、動物病院とペット美容室、ペットホテル、ペット用品がそろい、動物と飼い主の生活を総合的にトータルサポートしている。トリミングや散歩の途中にでも寄ってもらい、そのついでに飼い主の相談を受け、ペットの動物たちを触り、動物たちの変化に気づく機会を増やすことが、このスタイルにした狙いの一つだという。院長の立石遼先生は、気さくで話しやすい雰囲気を持ったドクターで、取材中に急患で来ていたペットの飼い主に、とても丁寧にわかりやすく、治療内容や家での療養の仕方まで説明していたのが印象的だった。動物や人への思いがうかがえる、有意義な取材となった。 (取材日2017年2月28日)

ペットを飼う上で必要なことを総合的にサポート

駐車場が広く、飼い主さんたちも通いやすいのではないでしょうか。

そうですね。駐車場は隣の飲食店などが入った施設と共有ですので、待ち時間がある場合にも待っていただきやすいかもしれません。散歩の途中に休憩がてら寄ってくれるワンちゃんもいて、そんなときに手が空いていれば、あいさつ代わりに全身を触っています。それで病気が見つかることもありますので、診療目的じゃなくても、寄り道は大歓迎です。

初診ではどんな診察をしていますか?

ワクチンを打ちに来たというだけでも、全身の視診、触診は全頭必ず行っています。オーナーさんからは現在の生活の状況を聞き、相談も含めてできる限り時間をかけて話をするようにしています。具合が悪くて来院したのではなくても、散歩ついでに来てくれた動物の体をあいさつ代わりに触ることで、腫瘍を見つける可能性もありますからね。このように無症状の早期のうちに病気を発見し、短期間で治療できれば、改善するケースが多いので、日頃から体に触れ、心臓の音を聞くなどして全体的に点検し、オーナーさんと会話しながら普段の様子がどうなのかを知っておくよう心がけています。診る機会が多ければ多いほど、病気や体調の変化などが見つかる機会も増えますからね。

こちらの動物病院の特色を教えてください。

トータルサポートをめざし、当院に足を運んでもらえれば、ペットを飼うにあたって必要な全体のことが網羅できるようにしています。トリミングは付属でついているようなものではなく、カットカタログからスタイルを選べるようにして、美容院と同じクオリティーで提供していますし、グッズや服なども取り扱っています。また、トリミングと動物病院が連携していることも強みの一つ。例えば皮膚炎で来院した動物もその日のうちにシャンプーやカットが可能です。トリミングで来院した動物の皮膚炎や腫瘍を発見したこともあります。10歳を超えた子も獣医と連携しながらトリミングしますので、ご安心ください。病気によって食事のアドバイスもしており、添加物の入っていない、体のために良いと私が判断したものをお勧めしています。実は、肝臓が悪い、糖尿、脂質が異常に高いといった症状は、フードの種類や与え方が原因となっている場合も多いんですよ。

診療はオーナーの前で。内容はメモを添えて説明

導入されている機器について教えてください。

1次病院として一般的な検査機器、エコー、レントゲン、ICU、内視鏡、手術の設備などはしっかりと導入しています。当院で診断ができない場合や対応が難しい場合には、信頼できる病院をご紹介しています。幸い、割と近くに東京農工大学や日本獣医生命科学大学、麻布大学などの2次診療病院がありますので、そちらを紹介してから、また戻ってもらうということもよくあるんですよ。徹底しているのは、選択は必ずオーナーさんにしてもらうこと。どこまで治療するかというのは僕らが決められることではありません。しっかりと説明し、選択肢を示した上で、その場での即決を求めず、翌日に連絡をいただく形をとることも多いです。

心がけていることや工夫していることはありますか?

診察の説明は言葉だけでは伝わりにくいので、必ずメモに取りお渡しするようにしています。現在の診断に合わせ、今後考えられる症状や進行の可能性、それについてどうしていくかのプランを立てて、できるだけ事細かく、わかりやすく説明をするようにしています。そして治療をするときはなるべくオーナーさんの前で。裏に連れて行って注射などをすれば、どんなことをされているのかわからず心配になりますよね。動物たちを怖がらせたり、心の負担をかけたり極力しないようにし、落ち着きのない様子であればリラックスできるまで診察台に乗せずに少し自由にさせたりするなど、いろいろと工夫しているんですよ。治療についてもオーナーさんと一緒にあやしながらするように心がけています。

ところで、先生はなぜ獣医療の道を志そうと思われたのですか?

父親が獣医師をしているんです。小動物ではなく、産業動物を診る獣医師ですが、その関係で、小さな頃から動物に囲まれて育ち、生き物に携わることが多かったこともきっかけになっているでしょうか。子どもの頃から乗馬をしており、最初は馬を診る獣医師になりたかったんです。ですが、競走馬は早く走らせることが先決、走ってくれればいい、というところが実際にはあります。そういう関わり方よりも、生き死にを救える仕事のほうがいいな、小動物を扱って、なるべく救える方向に持っていける仕事がいいな、という思いが強くなり、この道に進みました。今でも休日などには競走馬の休養牧場で、足を痛めて休んでいるところから、障害を飛ばし、筋肉をつけるなどのリハビリテーションを行い、競馬場へ立ち上げる手伝いをボランティアでしているんですよ。

気軽に寄ってもらい日常に動物病院を取り入れる

動物の飼い方などのアドバイスをいただけますか?

例えば、ボストン・テリアやフレンチ・ブルドックなどの短頭種犬は、軟口蓋(なんこうがい)と呼ばれる上顎部分が垂れ下がっているせいで、喉の通りが悪いんです。そのため過呼吸になりやすく、特に夏場は体温が上がり熱中症になりやすい。動物の熱中症は死亡率がとても高い病気です。犬は人間と違い汗をかけません。つまり熱を放散しづらいんです。ですから車内に放置したり、日なたでつないだままにしたり、日中の暑いさなかに散歩したりといったことは、夏場は絶対にしないでください。一方、猫についてはトイレのしつけの相談が多いですね。本来猫はおしっこのしつけはしやすいんです。できない場合は、発情期に入っているか、もしくは外で工事をしている、来客があったといったストレスがあるか、何か事情が隠れている場合が多い。ですので、なるべく人が通らないところにトイレを置くなど、環境づくりのアドバイスをするようにしています。

スタッフの皆さんが明るくて感じがいいですね。スタッフ教育はどうされていますか?

一般企業の社員教育のように、接遇などを学んでもらっています。実は自分も当院に入ったばかりの頃、そういったセミナーや勉強会にずいぶん行ったんですよ。その頃は、「獣医師として入ったのに」とちょっと不満に感じる気持ちもありましたが、今になってみれば必要なことだったとわかります。動物が好きでこの道を進んだ者にとって、動物病院というところが、人とのコミュニケーションや接遇がこんなにも必要とされるのだということが、想像できていない場合があるんですね。獣医師でも、看護師でも、受付でも、接客が基本だと思っています。

最後に、将来の展望とメッセージをお願いします。

ペットビレッジ動物病院グループの中でも、当院は患者数が多いので、1.5次診療と呼べるくらいに、オールマイティーに対応できる動物病院をめざしています。導入機器も増やし、困っている人が少しでも減らせるように、来てくれたオーナーさんと、オーナーさんの大切な動物たちが健康で、幸せな毎日を暮らせるように、これからも引き続きサポートしていきたいと思っています。

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