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井上 正志 院長、村田 征周 副院長の独自取材記事

ファミリー動物病院

(多摩市/小田急多摩センター駅)

最終更新日: 2023/01/22

春には桜が美しい川沿いの遊歩道横に位置する「ファミリー動物病院」。犬の散歩中にも足を運べる便利なこの場所に同院が開院したのは2012年。広々とした待合室には個室待合いを設け、ペットと一緒に入れるトイレを完備。部屋のタイプが選べるペットホテルや、病気や高齢の動物にも対応するトリミングルームも併設し、動物たちへの優しい配慮がうかがえる。親しみやすい雰囲気の動物病院だが、井上正志院長と村田征周(ゆきなり)副院長が提供する診療は、確かな知識と経験を存分に生かしながらも、「人と動物」の両方に配慮されている。動物の話になると止まらない井上院長と村田副院長。2人のめざす診療や今後の展望などを聞いた。 (取材日2017年3月24日)

働くスタッフの環境を考えた将来のビジョン

広々とした居心地の良い院内ですね。

【村田副院長】清潔感があって広々として、いつも明るい院内にしようと、いつも院長と2人で話しているんです。お昼はドアを開けておくことが多いので、常時誰かがいて対応できる体制を取っています。当院に来る動物たちの中には症状の重い子もいるので、なるべく長い時間対応できるように365日診療しています。 【井上院長】地域の病院ではあるけれども、一通り何でも診られるような総合病院をめざしています。高度医療を行っている病院はどこも受診するには敷居が高く受診をためらう方も多いと思われますが、そのような総合病院ではなく、気軽に来ていただけるような病院をめざしています。働く人たちがしっかり働ける環境づくりが小さい病院だと難しいので、開院当初からある程度の病院の規模を確保し、今後はさらに大きくしたいと考えています。

お2人で動物病院を始められたきっかけは?

【村田副院長】以前より、井上先生の獣医療に対する真摯な姿勢を見てきました。獣医療はどうしてもキツイことが多く、甘えが出てしまうこともあるのですが、井上先生はご自身に対する甘えや妥協がなくて「すごいなあ」と思っていました。その井上先生にお声をかけていただき、2015年からともに診療させていただいています。私としては、2人の診療のレベルに差が出ないよう、苦手な分野はつくらないよう努力していますね。井上先生は外科分野を専門とされてきたので、アドバイスをいただくことも多いですね。逆に私は循環器が好きなので、井上先生から意見を聞かれることもあります。

志を共有されているからこその共同経営なのですね。

【井上院長】かつて、村田先生に私の実家の猫を診てもらっていました。病院を大きくしたいという将来的なビジョンを実現するためには、協力してくれる獣医師が必要です。村田先生のお人柄もあり、人としても獣医師としても尊敬できる方なので、一応私が院長という形をとり、完全に共同経営で行っています。病院を大きくしたい理由として、動物たちをしっかりと治療したいということはもちろんですが、費用面で問題のある方にできるだけ協力していきたいから。そして先ほどもお話しした働いてくれるスタッフの環境改善も大きな理由です。動物看護士はやりがいのある仕事ですが、十分な収入を得られないことも多く、それが理由で辞めていく人も多いのが現実。病院の規模を大きくすることによって、看護士さんたちの経済的な状況を改善し、ずっと働いてもらえるような環境をともにつくっていきたいと考えています。

動物と飼い主、両者をひとつの家族と捉えた診療を

診療の際に大事にしていることを教えてください。

【井上院長】来院していただいた方には診察をした段階で、治療に関していくつかご提案をするように気を付けています。動物の場合、費用の問題もあります。検査して治療したほうがいいと思っても、それはあくまで獣医師側にとって正しいことであり、飼い主さんにとって正しいかどうかはわからないので、必ずご相談するように心がけています。 【村田副院長】井上先生ともよく話しているのは、飼い主さんの気持ちをくみ取ってあげて、こちらから積極的に聞いてあげようということです。例えば「いくらかかるんだろう」という聞きづらいこともこちらから言ってあげる。選択肢を広げて飼い主さんと一緒に考えていけたらいいねと話しています。

獣医師の仕事は、動物と飼い主さんの両方に寄り添う必要があるのですね。

【村田副院長】動物と飼い主さんの2方向に向き合うというより、家族としてトータルで見て、どこでどういう方向へ持っていってあげるのが、その子と飼い主さんにとって一番いいんだろうと考えますね。診察は30分とか1時間ですが、残りの23時間は飼い主さんと暮らしているわけじゃないですか。ライフスタイル的にこのお薬を出して飲めるのか、飲ませてあげられのかそこをしっかり把握し、獣医学的にこのお薬がいいのかどうかはもちろん、形状も「粒」がいいのか、「粉」がいいのか、こまかなことまで気を配って処方することも大事だと思います。適切な治療を行うことは絶対条件ですが、その家族にフィットした治療を見つけ、相談して決められればそれが一番いいですね。

病院に連れてくるのが大変な猫への対応は、どのようにしたら良いのでしょうか?

【井上院長】診察時に病院が苦手で連れてくるのが大変な子だと伝えていただけたら、家でできる健康管理をご提案します。毎回ブルブル震えながら病院へ来るぐらいなら、毎日家で体重を計って、おしっこ、ウンチの記録をつけるだけでもよいでしょう。その上で「体重が1割減ったら病院へ行こうね」とか「1日3回だったおしっこが5回を超えたら病院に来ようね」といった、ちょっとしたコツをご提案します。 【村田副院長】治療のとき、バックヤードに連れて行かず、飼い主さんになるべく一緒にいてもらうようにしています。飼い主さんに声をかけてもらうだけで診察させてくれるようになるので、そういったことは心がけています。猫特有の性質を把握し、猫に優しい診療を提供するガイドラインを示した活動があるのですが、当院もゆくゆくは病院のシステムを、そのガイドラインに沿ったものに調整していきたいと考えています。

病気を早期発見するため、気軽に何でも相談してほしい

トリミングルームも併設していますね。

【井上院長】トリミングルームは飼い主さんたちのニーズに応える形で開設しました。動物病院でトリミングを行うことの役割として、病気の子をトリミングしてきれいにすることに力を入れています。病気の子や10歳以上の子はトリミングを断られる場合もあるみたいですし、実際、トリミングには2~3時間かかりますから、終わってから具合が悪くなるなどのトラブルも考えられます。飼い主さんには「年齢が高い子の場合は休ませながらトリミングするので、最低でも3時間、場合によっては4~5時間かかりますよ」とお伝えして行っています。

地域にとってどのような動物病院でありたいですか?

【村田副院長】例えばワンちゃんが散歩の途中で、「開いていたからちょっと寄ったよ」という感じの病院でありたいですね。病院の横が川沿いの遊歩道なので、夜、病院の掃除をしているとスルスルっと院内に入ってくる子もいます(笑)。気軽に入れる間口の広い病院でありながら、治療はレベルの高いものを提供したいと思います。他の病院で診断を受けて難しい、あるいはわからないと言われた方、さらに深くいろいろなことを知りたいという方に対してもしっかり対応できるようにと考えています。

最後に読者へのメッセージと今後の展望を教えてください。

【井上院長】一番大事にしたいのは動物をしっかりと治療すること、そして費用面での問題がある方もサポートしていきたいということ。そのために、地域にとってある程度大きなターミナル病院になりたいと考えています。将来的には、周囲にいくつかの分院を持ってグループ展開できたらいいですね。あとはスタッフの働く環境の整備にもさらに取り組んでいきたいと考えています。 【村田副院長】獣医師と飼い主さんには、獣医学に対する知識や動物に対する認識の差がありますが、それを埋めるのが私たちの仕事。何でも聞いてもらって頼ってもらいたいですね。そこから見つけられる病気もあるだろうし、治療の方法から飼い主さんのサポートができることもあると思うので、飼い主さんには気軽に何でも相談してもらいたいと思います。

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