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高津 則宏 院長の独自取材記事

たかつ動物病院

(横浜市保土ケ谷区/上星川駅)

最終更新日: 2023/01/22

相鉄線上星川駅より徒歩5分。国道16号線沿いにある「たかつ動物病院」は、2016年開院の犬猫を専門とする動物病院だ。ガラス部分にある猫のイラストの耳の一部が欠けていることからも、野良猫の不妊手術や地域猫活動に理解のある病院だということが伝わってくる。広々とした明るい院内で「少しでもゆったりと過ごしていただこうと思い、広い院内にしたかったんです」と笑顔で語るのは院長の高津則宏先生。人にも動物にも優しいコミュニケーションを行う高津先生に、診療方針から今後の展望まで詳しく聞いた。 (取材日2018年1月15日)

人にも動物にも負担の少ないことを心がける

2016年の開院以来、注目を集めている動物病院だと伺いました。 

もともと東戸塚に住んでいたので、いつかは横浜で開業したいなと思っていたところ、縁あってこちらで開業することができました。開業前の工事段階から下見に来られる方もいて、信頼できる先生、相性の合う先生を探していらっしゃる飼い主さんが多いように感じています。犬猫を専門に診ていますが、野良猫の不妊手術も積極的に行っているので他の動物病院と比べると猫が多めかもしれません。最近は飼い主さん同士のクチコミや紹介で新たな飼い主さんに来ていただくケースが増えてきています。国道沿いにあるため、「通るたびに気になっていた」という方も結構多く、あまり構えずに気軽に立ち寄っていただけたらうれしいですね。

飼い主さんと接する時にどのようなことを心がけていますか?

地域に根差した町の動物のお医者さんとして、些細なことでも気軽に相談できるかかりつけ医をめざしています。飼い主さんに対して心がけているのは、まずは話をきちんと聞く、そして怒らないということでしょうか。いくらいい治療をしても、怒られてしまうと飼い主さんは次回から通いづらくなってしまいますよね。獣医師になりたての頃は、自分にもどこかに「治してあげるんだ」という上から目線のところがあったように思いますが、どんなに優秀な獣医師でも患者さんがいなければ、医療を提供することはできないのだということに気付いてからは、どのように接すれば気持ちよく通っていただけるかを常に考えるようになりました。ワクチンを忘れてしまった、太らせてしまったなど、過ぎたことを怒っても状況がよくなるわけでもありません。それよりも飼い主さんと一緒にどうすれば少しでも状況をよくすることができるかを考え、最善を尽くしたいですね。

町のかかりつけ医としての診療方針を教えてください。

最近は獣医療の専門化・高度化が進んでいるので、なんでも1人で抱え込まずに、整形外科ならこの先生というように必要に応じて信頼できる先生をご紹介しています。そして、とにかく飼い主さんとのコミュニケーションは大切ですね。普段とちょっと違う気がする、なんとなくおかしいという小さなことが病気のサインということもあるので、些細なことでも遠慮なくお話しいただけるような雰囲気や関係づくりを心がけています。また、費用についてもはっきりとした見通しのたった時点できちんとお伝えして、最終的にどうするかを飼い主さんと相談するようにしています。獣医師からみて明らかな方針がある時は積極的にお勧めしますが、場合によってはどうするのが動物にとっても飼い主さんにとっても負担の少ない選択になるかを考え、優先するようにしています。

めざすは「来てよかった」と思ってもらえる動物病院

そもそも先生はなぜ獣医師をめざすようになったのでしょうか。

小さい頃から動物が大好きで、小学校の低学年の頃は、動物園の飼育係になりたいなんて文集に書いていました。高学年の時に飼っていた小鳥がなんだか具合が悪くなってきて、それでもご飯も食べていたので、どうしたのかなと思いつつも病気だなんて全然思わなかったのですが、ある日その子が手の中で亡くなってしまったんですよ。その時に、自分にもっと知識があったらこの子を助けられたののでは思い、いろいろ調べて獣医師という職業があることを知りました。獣医師になろうと思ったのはそこからですね。

野良猫や地域猫に対する不妊手術にも力を入れているそうですね。

以前勤めていた病院が多くの野良猫・地域猫の不妊手術をしていたので、自分的には当然の流れで行っています。この辺りにはそのような活動を積極的に行う動物病院がまだ少ないようで、保護活動をしている方たちの中でクチコミの輪が広がっているようなところもあります。不幸な猫を増やさないためだけでなく、鳴き声や、糞尿によるトラブル等、近隣住民の方や猫のお世話をしている人たちみんなが嫌な思いをしないためにも、地域猫に不妊手術をして適切な数にコントロールしていくことは大切だと考えています。

印象に残っている飼い主とのエピソードを教えてください。

ある時、治療をしてもそんなに先は長くないと考えられる動物の飼い主さんに、正直にお伝えしたところ、積極的な治療はせず、それから一ヵ月もしないうちにその子は亡くなりました。飼い主さんには「先が長くないとわかっていたので、できるかぎりそばにいてあげることができました。先生に診てもらえてよかった」と言っていただけました。生き物である以上、どんなに手を尽くしても、寿命や病気に勝つことはできない、だからこそできるかぎり飼い主さんが後悔しないで済むよう、丁寧な診断のもと、飼い主さんにとって最善の選択ができるようサポートしていきたいですね。

動物にも人にも負担の少ない選択を

お忙しい毎日だと思いますが、どのようにしてリフレッシュしているのでしょうか?

学生の頃からやってるロッククライミングを、かれこれ十数年、楽しんでいます。ロッククライミングというのは超個人種目で、できてもできなくても、すべてが自分の実力です。他者と順位を競い合うスポーツは、例え遊びでも常に負けてしまう人がでてきてしまうわけですが、ロッククライミングの場合は結果はできたかできなかったかだけです。頑張った分、みんなが報われるスポーツというか、努力した分、自分の限界が上がっていくんですよね。その達成感は爽快です。指の皮まで鍛える世界なので、ストイックにのめり込むほど非現実の世界が見えてくるというか、頭の中が無になるというか、とにかく最高のリフレッシュになっています。

今後の展望をお聞かせください。

いきなりあれもこれもやろうとは思わずに、まずは今やっていることを確実にこなしながら少しずつできることを広げていきたいと思っています。例えば今は私を入れてスタッフ3人でやっているので、将来的にはトリマーを入れてトリミングにも対応できるようになりたいですね。また、獣医師というのは動物にとって嫌なことしかしないので嫌われてしまって当然なのですが、うちの前を通るたびに入り口のガラスをカリカリやって中に入りたがってくれる子もいて、そんな時はほっとしますね。動物の負担を減らすということは、気持ち的にも費用的にも飼い主さんの負担を減らすということになるので、本当にその子にとって必要なことは何なのかを見極めて、負担を極力減らせるような医療を心がけていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

最近、意外に多いのが、本来なら成長に合わせて食事の量を増やすべきところを、ずっと最初に言われた量のままで足りていないということ。成長に合わせて増やしてあげてくださいとお話しすると、「いっぱい食べていいんだって、よかったね」と、増やしたかったけどこの量でと言われて増やせなかったと。実際に動物を飼ってみると気になることがたくさん出てくると思います。ご自分のためにも動物のためにも、まずは獣医師に相談して正しい知識を得てほしいと思います。そのためにも、うちは初診のハードルを可能な限り下げています。まずは爪切りだけでもいいので、些細なことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

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