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金刺 祐一郎 院長の独自取材記事

それいゆ動物病院

(狛江市/狛江駅)

最終更新日: 2023/01/22

狛江市の閑静な住宅街に位置する「それいゆ動物病院」。オレンジ色の大きなサインボードと煉瓦を用いた温かな雰囲気の外観が印象的な動物病院だ。木目を基調にした清潔で明るい待合室、広めの診察室も居心地が良い。2005年にこの地に開業した金刺祐一郎院長。「病気が治ったときの元気な動物の姿を見るときと、飼い主さんから感謝の言葉をいただいたときにやりがいを感じますね」と、穏やかに語る金刺院長の言葉のなかに、動物への愛情と飼い主に対する思いやりの両方を感じることができる。日々、どのような思いで動物たちを診察し飼い主と接しているのか、理想の診療の形とはどのようなものか、そして地域にとってどのような動物病院でありたいか、さまざまな話を聞いた。 (取材日2017年2月14日)

状態に応じて最善のプランを飼い主と共に考える

開院は2005年と伺っています。この土地とは何かご縁があったのですか?

開業を考えたとき、たまたま知り合いの方が当院の近くに住んでいらしたことから、この場所を紹介していただき開院しました。僕は千住の出身なので、ここからは少し遠いのですが、今では住居も近く開院から12年を迎えることができました。

診療の際、大事にされていることは何ですか?

その子の状態に応じて、僕なりに考えている最善のプランというか、僕だったらこうするのが一番いいなという治療法を提示させていただきつつ、後は飼い主さんがどういう治療を望まれているかとのすり合わせが大事だと思っています。ですから、話をすることに関しては時間をかけていますね。他院から来られた方には「よく話を聞かせてもらえた」と言われることがあります。セカンドオピニオンを求めて来院される方もいらっしゃいますね。先生によって治療方針も異なりますし、飼い主さんが納得されていないというか、お話をちゃんと聞いてもらっていないのではと感じることがあります。不安になって来られるわけですから、詳しくお話を聞かせていただいて、そこからこちらが考える治療法と選択肢を提案しています。

獣医師というのは、動物と飼い主さん両方を診ていくお仕事ですね。

僕は飼い主さんとの距離を詰めて診療するタイプなので、たとえば診ている子に何かあったら、こちらも気分が沈みます。その辺は慣れることができればいいのでしょうが、僕は割り切ってやっていくタイプではないのでつらい思いもしますよね。僕自身も家にワンちゃんが2匹、猫ちゃんが2匹いて、この病院内にもうさぎやカメもいます。ちょうど今入院しているワンちゃんは、生後数ヵ月ごろ調子が悪くなって入院しているのですが、飼い主さんは毎日のように面会に来てくれています。ずいぶん元気になって跳ねたりしていますけれども、そういうのを見るだけでも「かわいいなあ」と思いますし、それが飼い主さんにも伝わっているからこそ、毎日のように病院にも来てくださっているのかなと思います。動物への愛情を仕事に生かせるというのは、非常に幸せなことだと思いますね。

ペットの健康維持の理想は月1回の健康チェック

先生はなぜ獣医師をめざされたのですか?

小さい頃から生き物が好きでしたね。そのうちに獣医師という職種があることを知って、動物に携わる仕事がしたいというところから獣医師になりました。大学卒業後は都内の動物病院で勤務させていただいて、それから愛媛県の病院に勤めました。今でこそ違いますが、当時は東京と四国ではまだ飼い主さんの意識に差があって、僕が赴任した頃は「餌は味噌汁ご飯をあげています」というような方もいらっしゃいましたし、場所柄、狩猟犬のようなワンちゃんもいましたね。

ペットたちが健康に暮らしていくために大事なことは何でしょうか?

最近は予防がしっかりされているので、伝染病などは減ってきてはいますが、予防接種を受ける、予防薬を使うなど「予防」は大事だと思います。そのとき一緒に、体重が減っている、増えているなどの簡単なチェックもできます。理想的には月に1回、爪切りなどでもいいので病院に寄っていただいて、全体的な状態を診させていただきたいと思っています。たとえば、院内で飼っている猫ちゃんやうさぎ、カメを見て、飼い主さんから「この子ずいぶん大きくなりましたね」と言われることがあるんですよ。でも、近くにいると気づかないんですよね。だから、飼い主さんも日々ちょっとづつの小さな変化には気が付かないかもしれない。体重が1キロ、2キロ減っていて、僕らがたまに見て痩せていることに気が付くというようなこともあるので、やはりこまめに診させていただきたいですね。

猫ちゃんなどは病院へ連れて行くのが大変なこともありますよね。

当院でもケージに入る時点で嫌がる子がいて、ケージにご飯が入った状態で連れて来られて、診察室でご飯が撒き散らされるなんてこともあります(笑)。ワンちゃんの場合は、病院まで来るのは嫌だけれども、診察室へは喜んで入ってくる子もいますし、逆に散歩途中でどうしてもここに寄ってしまうなんていう子もいます。先日、「他のところだと暴れちゃうんだけど、ここに来るとすごく大人しい」なんて言う方もいらっしゃいました。理由はわからないですが、病院の雰囲気だとか、スタッフの対応なのかもしれません。

飼い主のニーズに応えることで動物たちをサポート

ペットホテルの併設、トリミングやシャンプーも同院で受けることができるのですね。

もともとは動物病院だけでしたが、通院してくださる飼い主さんの声を聞くうちにさまざまなことに対応できるように変化してきました。例えば、来られている飼い主さんに「うちの子あまり調子が良くないので、トリミングに出すのが心配」と言われ、じゃあうちでやりましょうということでトリミングを始めたり、皮膚の弱い子の薬浴も含めてシャンプーができるようにしたり、「かんしゃく持ちで預かってもらうことができないし、慣れていないところは怖い」という飼い主さんの要望で「じゃあ、うちで預かりましょう」と、ペットホテルをスタートしたり。ペットと飼い主さんが困っていること、必要なことを考えてできることを広げていった感じですね。飼い主さんがその子を飼いやすいようにこれからもできる限りのサポートをしていきたいと考えています。

地域にとってどのような病院でありたいとお考えですか?

理想的にはすべての患者さんのニーズに応えたいという思いがあります。そういう意味でいうと、しつけなど日々の小さなことから、病気の予防、ある程度高度な治療まで提供させていただきたいと思っています。後は、道端で行き倒れた猫ちゃんを診てくれないかと言って連れて来られる方がたまにいらっしゃるのですが、そういう子に対しても何かしら協力をしていきたいと思います。今、当院にはそういった居候の猫ちゃんが1匹いるんですけど、結局そのままうちの子になっています(笑)。当院では連れてきた方が責任者にさえなっていただければ極力受け入れさせていただきますし、入院先や貰い手を探すなどもお手伝いできると思います。 

最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院は一般的な治療だけでなく幅広い治療を提供していきたいと思っています。待合室に新聞のスクラップを置いているのですが、ご高齢の一人暮らしでペットを飼っている方、あるいは赤ちゃんが生まれたのだけれどペットとの暮らしに不安があるなど、飼い主さんの参考になる情報をピックアップしてあります。動物たちの代弁者でもある飼い主さんの相談に乗りながら、アドバイスできるかかりつけ医でありたいと思いますね。

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