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福林真哉 院長の独自取材記事

どうゆうペットクリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR恵比寿駅から徒歩10分ほどの場所にある「どうゆうペットクリニック」。駒沢通りに面し、広尾の街に合う黄色い屋根とテーマカラーのグリーンがまるでカフェのような印象だ。院長の福林真哉先生は2009年に先代からクリニックを引き継ぎ、時代と飼い主の希望を考慮したより細やかなケアに力を注ぐ。外科、内科、眼科、皮膚科、歯科、各種予防、健康診断と幅広い診療科目で大切なペットの健康を見守っている。「いつも、自分が飼っている子だったらどうするかを考えて治療をしています」と話す福林先生。まるで自分の家族であるかのように大切に診療してくれる主治医に、飼い主からの厚い信頼が寄せられる。貴重な時間をいただき、治療に向き合う姿勢をじっくりと伺った。 (取材日2014年9月4日)

地域と時代のニーズに合わせた診療を提供

淡いグリーンが目を引く、素敵なクリニックですね。

ありがとうございます。この病院はもともと、40年ほど別の先生が診療されていた場所で、2009年から引き継ぎ診療を始めました。2012年秋に全面改装を行い、今のデザインに変わっています。グリーンはこの医院のテーマカラーで、僕の好きな色でもあります。ペットはもちろん、できるだけ飼い主さんにもリラックスして過ごせる環境にしたいと考え、建築士の友人に依頼してデザインをつくってもらいました。以前の先生は大学時代に在籍していたサッカー部を創設した大先輩で、その当時から引き続き通ってくださっている飼い主さんも多くいらっしゃいます。これからは時代に合わせてしっかり検査と治療が行える場所をつくっていきたいと考えています。

クリニックは広尾に立地していますが、地域性はありますか?

いらっしゃる方は近所に住んでいる方がほとんどです。特に犬が多く、チワワやトイプードル、ダックスなど室内飼いで、体重が1〜2キロの小型犬が圧倒的に多いですね。各種予防をしっかりされる方が多いので、フィラリアの発生はほとんどありません。保護動物を家族に迎え入れるご家庭も増えてきましたので、その場合には一番初めに各種ワクチンや健康診断をしていただくといいのではないかと思います。

診療内容が幅広いですね。

ペットを家族の一員として非常に大切にする方が増えていますから、出来る限り総合的な検査・治療を行えるように心がけています。眼科、神経外科に関しては専門の病院でも研修していましたので、今後も勉強を続けていきたいと思っている分野です。外科手術には新鋭のレーザーを導入しました。これは動物の体に負担をかけない手術が行えるもので、縫合糸を使わない手術,無麻酔での腫瘍の治療,部分麻酔でのイボの蒸散などをすることもできます。当院では全身麻酔でないと行えない手術をする場合には、麻酔に耐えることができるのかをしっかりと調べてから、麻酔を使うようにしています。

治療の選択肢を豊富に用意

先生が治療の際に心がけていることを教えてください。

わかりやすい説明をすることと、お伝えする内容を決めつけてしまわないようにしています。「こうしなければダメですよ」という言い方は飼い主さんの負担になってしまうこともありますからね。治療に関しても考えられるものをいくつか提示し、一緒に考えて選んでいただきます。ペットの年齢や生活環境によっても選択は異なってきます。病名がわかるまでとことん検査をしたい人、動物が年齢を重ねていれば体にあまり負担をかけさせたくない人もいるでしょう。そこに正解はないので、飼い主さんの気持ちに合わせて方針を決めます。「先生が飼っていたらどうしますか?」とよく聞かれるのですが、その場合には「もしも僕が飼っていたら、こういう治療を望みます」と正直にお伝えして話し合っていきます。

治療をしてきた動物で、心に残っている子はいますか?

事故に遭い、横隔膜が破れた状態で担ぎこまれてきた猫がいました。当初は酸素の部屋から出られない状態でしたが、手術をして元気になり無事に退院していった姿が心に残っています。動物の場合、人が気づくような症状を出したときには既に病状が相当進んでいることが多いですから、一気に悪化してしまった印象があるのだと思います。犬や猫は、人間の4倍の速さで年を取るといいますよね。検診などで症状が出る前に気づき、早期のうちに手術や投薬で治してあげたいです。

検診ではどのような病気がわかるのでしょうか?

当院では「わんドック」「にゃんドック」という健康診断を行っています。麻酔をかけずに行える検査を実施していて、おなかに腫瘍があることが判明するケースが多いですね。腫瘍は血液検査だけではわからないことが多く、超音波検査をして初めて明らかにおかしい所見が見られることもあります。おなかの中に命に関わるほど大きな腫瘍があっても、今まで通りにご飯を食べて、普通に過ごしている子も多くいるんです。だから飼い主さんは病気が進行していることに気づきにくいので、半年から1年おきくらいで検診を受けて健康の確認をしていただければと思います。

飼い主が見ることのない角度から動物たちを見守る

先生が獣医師をめざされたきっかけを教えてください。

もともとは父が医師だったので、影響を受け同じように医師になりたいと考えていました。進学に際していろいろと考えた結果、人間の医師には専門分野がありますが獣医師であれば体全体を診てあげられると思ったんですね。それで獣医師の道を選びました。子どもの頃に飼っていた犬を恐らくジステンパーで亡くしているのですが、それも今だからこそわかることです。どのような症状でも、何でも診てあげられるようになりたいですね。

子どもの頃はどんなお子さんでいらっしゃったのでしょうか?

子どもの頃は昆虫博士になりたいと思っていました。クワガタ、カブトムシ、カタツムリ、アリとさまざまな虫を飼っていたんです。1度カマキリの卵を拾ってきたら、家の中で孵化してしまったことがありまして。カマキリの赤ちゃんが家中にいっぱいいて、母に大変叱られた記憶があります。あとはずっとサッカーをしていましたので、サッカー選手になりたいという夢ももっていました。通っていた中学がラグビーの名門校でサッカーは脇役だったので、その頃にはサッカー選手の夢は自然と諦めてしまいました。

大変お忙しい毎日ですが、お休みはどのように過ごされていますか?

クリニックは日曜日が休診ですので、できるだけ3人の子どもと遊ぶ日に充てています。今年の夏休みは3日間ほどですが、沖縄に行ってきました。子どもも動物が好きなので、ここに来て入院中の子たちの姿を眺めていることもあります。しばらく前から「ペットを飼いたい!」と言われていますが、「まだ小学生だから世話ができないでしょ?」と諭しているところです。ゆくゆくはこのクリニックで、犬を1匹飼おうかなと検討しています。

読者の方へメッセージをお願いします。

飼い主さんの立場に立って、いろいろな選択肢を提示できるように心がけています。その治療は当院で受けていただいてもいいですし、大学病院をご紹介することもできます。僕の仕事は選ぶことのできる範囲を広げてあげることだと思うんですね。トリミングやペットホテルに来ている子たちにも聴診、触診を丁寧に実施し、飼い主さんが見る部分ではない角度から、一緒に動物たちを見守っていきたいと考えています。

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