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長澤 行定 院長の独自取材記事

ながさわ動物病院

(町田市/成瀬駅)

最終更新日: 2023/01/22

町田市成瀬の「ながさわ動物病院」は、2009年開業。開放的なテラス、大きな窓の明るい待合室、広い駐車場を完備した、ゆとりある作りが印象的だ。院長の長澤行定先生は、東京、大阪、神奈川などで勤務医として経験を積んだ後、動物と飼い主がより長く楽しく過ごすために、スタッフ全員が連携したきめ細かな心配りができる病院にしたいと、開業。そのために大型犬も余裕を持って診察でき、飼い主が家族で付き添うことができる十分なスペースが取れる場所を探し、この場所を選んだという。「動物医療は日々進化しています。ですから、より最善の治療ができるように、日々研鑽しています」という長澤院長に、動物医療にかける思いをじっくり聞いた。 (取材日2016年6月1日)

ゆとりあるスペースで、リラックスできる空間を提供

開業は2009年とのことですが、どういった患者さんが多いのでしょうか。

当院の診療内容は、犬猫の一般的な総合診療と各種予防・健康診断ですが、患者さんは犬が圧倒的に多く、8割ほどですね。中でも比較的大型犬が多いと思います。東京の動物病院に勤務していたこともあるのですが、そこでは小型犬が多かったです。やはり土地柄というのでしょうか、この辺りは戸建ての家が多いので、比較的大きな犬を飼っている方が多いのでしょう。来院されるのは近隣の方が多いですが、開業前に勤務していた動物病院で診察していた患者さんも来ているので、幅広いエリアから来院していただいています。

駐車場も大通りに面していて、入りやすいですね。

動物を連れてくる場合、車の方が多いですから、開業にあたっては駐車しやすいことを重視しました。1~2台しか停められないようでは、飼い主さんも来づらいですし、大型犬を連れてくる場合はそれなりの大きさの車で来る方もいらっしゃいますから、比較的大きな道路に面していて停めやすいほうが良いですよね。実は僕自身、基本的に駐車場が狭いところは行きたくないくらい車の運転が苦手なのです(笑)。ですから「自分の運転技術だったら、停められないな、来づらいな、車をぶつけそうで怖いな」と感じないこと。それを基準にした駐車スペースが確保できる場所を、選びました。

待合室も広くて、病院全体にゆとりがある印象を受けます。

開業するにあたり、ゆとりあるスペースにもこだわりました。やはり大型犬を連れてきても、ゆったりとリラックスできる雰囲気にしたかったのです。ですから待合室も大きな窓がある、開放的な空間にしましたし、外の方が落ち着くという子や飼い主さんもいますから、テラスでも待てるような造りにしました。また、診察室も少し広めに作ったつもりです。動物を連れてくるのはお1人とは限りません。家族の一員ですから、ご家族でいらっしゃることもあります。ですから、複数の方が中に入れて、なおかつ大型犬でも診察できるようなスペースにしました。

見えないところまで気を配る、勤勉なスタッフが自慢

診察にあたり、どのようなことを心がけていますか。診療方針をお聞かせください。

できるだけ動物たちに負担がかからないように、治療方針を計画します。ただ飼い主さんによって、検査や治療に対する希望はさまざまです。例えば何らかの病気の疑いがある場合、どんなにお金がかかっても良いから、できるだけ細かく検査をしてもらわないと不安だという方もいますが、過度な検査は動物に負担をかけてしまうこともあります。また病気や年齢によっては、1日でも長く生きていてほしいという方もいれば、できるだけ自然にその日を迎えさせてあげたいという方もいます。中には言葉に出さない方もいますので、お話しするときの顔色で判断することもありますが、まずは、じっくりと相談をして、お気持ちをお聞きするようにしています。

こちらの病院の特徴はどういった点でしょうか。

当院の最大の特徴は細かい気配りができるスタッフだ、と言っても過言ではないほど、スタッフが自慢でもあり、誇れる存在です。例えば入院している場合でも、僕は何をどの程度食べたかは把握していますが、看護師はもっと細かいところまで見て、さらに工夫もしてくれる。「最初は食べなかったけれど、指に乗せて少しずつあげると嫌がらずに食べたので、そこにお皿を持っていったら食べるようになりました」と、飼い主さんにも説明してくれます。そうすると、飼い主さんも安心ですよね。僕はそこまで指示はしていないのですが、本当によくやってくれます。それは看護師が可能な限り治療の様子を見ているからだと思います。どう診断を下し、薬を処方し、どんな結果が出たのか。それを知ることで、薬を使っている理由、あるいは入院が必要な理由がわかるからです。

力を入れている治療などはございますか。

当院は皮膚のトラブルで来院する患者が多いので、薬浴を取り入れています。一通り洗ってつけ置いて、もう1回洗うこともありますし、複数のシャンプーを使うこともあります。マッサージもデリケートに行いますから、洗うだけでも数十分かかります。さらに乾かし方も症状によっては、冷風でないと痒みが増すこともありますので、ゆっくり時間をかけます。費用もかかるのでご自宅で行う方もいますが、やはり看護師が行うと違うのです。シャンプーひとつにしても、なぜこのシャンプーを使うのか、どう使えば最大限に効果を発揮させることができるのか、よく研究をして非常に手間をかけています。ですから「病院で洗うとやっぱり違う」ということで、病院での薬浴を定期的にするようになった方も、ずいぶんいらっしゃいます。

総合診断から専門診断までできる病院をめざす

お忙しい毎日だと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか。

趣味というほどではないのですが、花を植えたりするのが好きなので、本当はテラスに花壇を作りたかったのですけれど、今はプランターに季節ごとの花を植えたりしています。実は、飼い主さんたちとのコミュニケーションのきっかけにもなるのです。いろいろな花の苗を持ってきてくれたり、ゴーヤなどを育てていると、ネットの張り方を教えてくれたり、「もっと水をあげなきゃダメよ」とか、「肥料をもっとあげて」とか、「葉っぱを摘んだ方が良いよ」とか。僕は本当に素人ですが、飼い主さんの中にはガーデニングを趣味にしていて、本当に詳しい方もいらっしゃいますから。おかげさまでいろいろな花やグリーンもきれいに育てられて病院の雰囲気も明るくなりますし、僕自身も安らぎます。

今後の展開など、将来こうしたいという展望はございますか。

めざしているのは、総合診療から専門診療までの治療が行える病院です。人間に対する医療は、外科、内科はもちろん、皮膚、内分泌、心臓など、細かい専門分野にわかれていますよね。動物も同じように、専門的な知識を持った人間が、それぞれの得意分野を生かして、適切な治療ができるようにしたいのです。やはり動物であっても、早期発見による初期治療が大切ですから、1つの病院でさまざまな検査や治療ができれば、早期に適切な治療ができます。そのためには、もっと人材が必要ですが、将来的には専門知識を持った人材によるチームを作って、正確な診断、治療が早期にできる環境を整えたいと考えています。

飼っている動物の健康管理など、読者へのアドバイスをお願いします。

さきほどもお話ししたように、動物の皮膚トラブルは非常に多いのです。例えば、ほんの小さなイボが悪性腫瘍になってしまう可能性もあります。しかし、通常の検診で小さな皮膚トラブルを発見することは、なかなか難しいのです。もちろん僕ら獣医も触診しますが、毛で覆われている全身をくまなく触って小さなできものを探すのは容易ではありません。日頃から体を触っている飼い主さんが、「あれ、ちょっとおかしいな」と思ったら、それを確認すると異常を発見しやすいのです。ですからコミュニケーションのひとつとして、体を触ってあげることで、大病を防ぐことができます。また動物たちは病院に来るだけで緊張してしまって、普段とはまったく違う様子になることもあるのですが、われわれはそこまではわかりません。ですから、飼い主さんに日常的によく観察してもらったり、触ってもらったりするというのは大切なことだと思います。

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