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高橋誠之 院長の独自取材記事

ニュートン動物病院

(横浜市港南区/上永谷駅)

最終更新日: 2023/01/22

上永谷駅近く、緑も多くある住宅街にあるのが「ニュートン動物病院」。広い歩道が敷設された県道に面し、のんびりと散歩を楽しむペットたちを院内からも眺めることができる好環境だ。長く続いた動物病院の施設を引きつぐ形での新規開院から半年ほど、ペットとその飼い主に誠実に向き合う高橋誠之院長の人柄と、的確な診断に、すでに多くのファンを持つクリニックだ。広く一般的な症状を相談できるジェネラルな診療に加えて、心臓の専門医として二次医療施設に勤務する院長夫人の専門的な診療を予約により受けられるのも魅力の一つだ。「漫然とした治療ではなく、最新の結果を出す治療をご提案したい」と語る院長に、診療スタンスやクリニックの今後について語ってもらった。 (取材日2015年5月21日)

「家族同然」のペットを思う、飼い主の心に寄り添う診療を提供

2014年秋に開院されるまでの経緯を教えてください。

青森県の北里大学で獣医学を学んだ後、横浜市の動物病院で4年間、千葉の動物病院で3年半ほど経験を積ませていただきました。横浜市の動物病院の先生からは獣医師の基本を、千葉の動物病院の先生からは、外科診療の分野を含めて私自身それまで苦手としてきた分野を高めていただきました。獣医師としての手本を示していただいたお2人との出会いが、現在の私に大きく影響を与えていると感じます。その後、この場所で20年も前から診療を続けてきた「チャンピオンペットクリニック」が、事情により閉院となったということでお声がけをいただき、2014年11月から「ニュートン動物病院」としてスタートを切ることになりました。以前とまったく変わらない診療をというご要望にお応えすることは難しいですが、チャンピオンペットクリニック時代の患者様にも多く通っていただいています。私自身とはまったくの初対面となるのですが、カルテはある程度引き継いでいますし、新たに良い関係を築いていけたら良いなと考えております。

診療上心がけていらっしゃることは?

何よりペット自身が大事なので、その子が「助かるように」ということを最優先に考えています。解明しきれない症例の子が来た場合、変に自分の病院で引き延ばすよりは、必要に応じて専門診療機関をご紹介するようにいたします。少しでも早くペット自身が楽になる方向へと導いていきたいと思っています。とはいえ、ペットの医療となると、飼い主様がさまざまな事情を抱えていることも多いもの。金銭的に高額な医療は厳しいというケースもあれば、お仕事などで十分に介護の時間を取れないという方もいらっしゃいます。そのあたりはきちんと飼い主様とお話しながら、その子に対しての最適な治療を探っていくという作業が必要です。飼い主様にとって可能な限りケアをして、治るものはもちろん治し、難しい場合も笑顔で「その時」を迎えられるような診療をめざしています。いくらペットが長く生き続けたとしても、飼い主様が見ていられないようなつらい状態というのは避けたいもの。ペットと飼い主様の両方にとって、一緒に過ごす時間を充実させることが最終目標ですね。

飼い主さんとのコミュニケーションが大切になるのですね。

金銭的なことやお世話のこと、飼い主様にとって言いづらいことってたくさんあると思うんです。そうした言いづらいこともくみ取るためには、やはりある程度時間をとってしっかり話すことが欠かせないなと感じます。開業に至ったきっかけも、勤務医時代に飼い主様お一人お一人と話す時間が十分に取れないと悩んだことが始まりだったのです。それぞれが何を望んでここにいらしたのかを掴み、一緒に治療プランを組みあげていくという形が基本です。もちろん、必要だと感じればこちらからなんらかの治療を強く勧めることもありますが。あとは、動物病院に来たという時点で、皆さん不安を抱えていらっしゃいます。そうした飼い主様の精神的なケアも忘れないようにしています。飼い主様に症状についてきちんとご説明したり、治療や今後のことについてお話することで、ある程度不安を取り除くことができると思うのです。ペットの存在がより大きくなっている現代では、ペットの苦痛を取り除くことに加えて、飼い主様の心のケアも獣医師の重要な仕事です。ここにいらしていただいたからには、ペットは楽になって、飼い主様には安心して帰っていただきたいですね。

散歩のついでに気軽に寄って、ペットの健康知識を深める場にも

こちらの医院の特長を教えてください。

トリミングサロンやペットホテルの役割も担っているところも、一つの特長ですね。来院のきっかけづくりというのもあるのですが、高齢の子や疾患を持った子など、他のサロンやホテルでは受け入れてもらえない子たちもお引き受けすることができます。トリミングもお預かりもこちらでご対応させていただくことになるので、何かあったらすぐに獣医療従事者である私たちが診ることができます。もちろん、トリミングのついでにちょっとご相談を受けるということも可能です。一ヵ所でご用が終わるというのはお忙しい飼い主さんには便利ではないかなと。トリミングは医療ではないのですが、きれいにしてもらうことで、「かわいい!」とより一層飼い主さんにかわいがってもらえる。そうなるとペットも飼い主様もうれしいじゃないですか(笑)。それぞれのペットの幸せという意味で考えれば、医療もトリミングも同じなんです。せっかくここでクリニックを開いたからには、ここに来る子たちは子どもの頃から高齢になって介護が必要になるまで、年齢にかかわらずその子のために良いと思えることはやっていきたいと思っています。

定期的な健康診断がとても大切であるとのことですが。

そうですね。当院には、爪切りや体重測定だけでも気楽に来ていただきたいと思っています。現在予約制はとっていないので、散歩のついでに「おやつを買いにきました」というのもOKです。もちろん、不安なことがあればペットのためにもどんどん相談していただきたいと思います。実際、病気のことだけでなく、食事やしつけの相談も多数いただいています。実はワンちゃんや猫ちゃんというのは、飼い主様が気づくほどの症状がある時にはすでに病気がかなり進行している場合が多いのです。そのため、定期的な健康診断もお勧めしています。心臓病であれ関節炎であれ、早期に発見できれば治療の選択肢も広がりますし、金銭的な負担も軽く済むことがほとんどです。また、食事の見直しや運動など、病気になる前から病気を避けるためにできることというのも実はたくさんあります。若いうちから心がけておくことで、10年後の姿がまったく変わってくるのです。将来の健康を見越して、元気なうちから意識していただきたいと思っています。犬は1年で、人間でいうところの4歳分年をとるといわれています。人間で40代、50代の人が4年に1回の健康診断では不安になりますよね? 若く元気な間は1年に1回でもいいのですが、10歳を超えたら半年に1回程度の健康診断がお勧めです。触診や聴診だけなら数百円から、血液検査とエコー検査を加えても、1万数千円という費用で検査できるので、積極的に取り入れていただきたいですね。

飼い主が意識を変えることでペットの健康が守れるのでしょうか?

一番身近な存在である飼い主様が予防意識を持つことで、将来的なペットの健康につながります。飼い主様だからこそ気づける変化というのもたくさんあるのです。例えば疲れやすいとか咳が出る、寝てばかりいるなど、なんらかの変化に気付いたら、病気のサインである可能性もあります。「年をとったんだな」と飼い主様が判断するのではなく、一度ご相談いただきたいですね。忙しい場合にはお電話でも結構です。私は健康な子を見る時にも、年齢に応じた健康上のチェックポイントをお伝えしています。飼い主様に予防意識を持っていただいて、極端に言うと治療という意味では一生病院のお世話になることがない方が、ペットにとっても幸せなわけですから(笑)。

より専門性を高め、「広く深く」頼られるペットクリニックをめざして

どんな方が多くいらっしゃるのでしょう?

近隣の方がほとんどで、お悩みとしては、加齢に伴って出てくる、皮膚の病気や腫瘍、心臓病、関節炎などが多いですね。私自身はジェネラリストとして広く全般を診ていますが、私の妻は認定医として2次医療施設で心臓の専門医をしています。心臓で専門的な検査をお望みのケースなどではこちらに出向いてもらうこともあるので、心臓については特にレベルの高い医療をご提供可能です。ずっと心臓だけを診ている専門医はやはり経験値が違うので、より良い選択肢を出すことができる。2次診療施設に行くまでもなく、こうした地域密着型のクリニックで専門的な医療も提供できるのは飼い主様にとっても大きなメリットとなるのではないかと感じています。また、他院での治療に対するセカンドオピニオンとしてもご活用ください。チャンピオンペットクリニック時代から勤務していた先生も加わっていただけたので、通常は獣医師2人、必要に応じてプラスαという体制でやっています。

心臓のプロである奥さまと総合力の院長のタッグですね?

加えて、僕自身、千葉の動物病院で勤務していた時には、整形分野の経験を積んできたので、手術はもちろん、手術に頼らないリハビリやマッサージといった方法でのフォローアップなどもご提案できます。子どもの頃から関節に異常が出ている子も多いのですが、外科的治療をすべきかどうかといったご相談も対応可能です。他の専門施設などへご紹介する際も、紹介して終わりということは絶対にしません。可能な限り自分も付き添ってその後を見守りますし、そうした経験からもまた多くを学びたいと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

1次診療の基本的な部分のベースアップはもちろんなのですが、スタッフ一人ひとりの専門性を高め、さらに幅広く、かつ専門性も高めた医療を、「広く深く」提供していきたいと思っています。そのためには努力に尽きると思うので、日夜勉強は欠かせません。セミナーに参加したり、情報を常にアップデートするように心がけています。漫然とした対症治療ではなく、最新の治療をご提案できるように。この病院でできる・できないは別として、その子が治るための架け橋になれればと思っているのです。もちろん、将来的にはここで全部完結できるようにしたいとは思っているので、今は他の2次診療施設にお願いしていることも、5年後10年後にはできるようになれればというのが今後の目標でもあります。将来的に自分のレベルが上がっていれば、飼い主様にもさらなる安心が与えられる。この界隈に幸せなペットを増やせるよう、「この病院があるから安心してパートナーであるペットと暮らせるよ」と言っていただけるようなクリニックになれたらと思っています。

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