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西谷 英 院長の独自取材記事

バーズ動物病院

(横浜市緑区/中山駅)

最終更新日: 2023/01/22

2011年6月に開院したばかりの「バーズ動物病院」は犬、猫の診療はもちろんのこと、院名に「バーズ(BIRDS)」とあるように鳥をはじめフェレットやウサギなど小動物の診療を得意とする動物病院だ。院長の西谷英先生は全国でも数少ない鳥を専門とする獣医師で、飼い主の動物に対する思いやその背景にある人生観などを丁寧に聞き出し、飼い主と動物にとって最適な治療を心掛けている。また、鳥の健康診断など専門医だからこそできる入院や手術、予防医療にも力を入れている。穏やかでやさしい笑顔が印象的な若き獣医師西谷先生に、開院のいきさつや鳥の魅力、日頃の診療への思いなどを自由に語っていただいた。 (取材日2012年1月17日)

犬や猫はもちろん、全国でも数少ない鳥を専門とする若きドクター

開院までの経歴やいきさつを教えてください。

酪農学園大学獣医学部で犬や猫の臨床を学んだ後、約7年間、鳥や小動物、犬猫についてのさまざまな症例を経験し、2011年6月に夢であった動物病院を開院しました。僕の得意分野は鳥の診療なので、他の医院にはない特長を出そうと思い院名は「バーズ動物病院」にしましたが、代診時の犬猫の臨床経験を生かし鳥だけではなく動物全般の診療を行っています。開院するにあたり中山を選んだのは、僕の実家と妻の実家のちょうど中間地点で馴染みがあったからです。開院以来、患者さんの数も気にしながら半年を過ごしてきましたが、おかげさまで、少しずつ地域のみなさんに名前を覚えていただけているようで、定期的に通って来てくださる患者さんも増えてきています。

先生が鳥を専門に勉強しようと思ったきっかけを教えてください。

学生時代、最初の実習先が鳥の専門医院だったんです。子どもの頃、動物を飼っていた経験から獣医師の道を選んだのですが、昔から鳥が好きだったわけではなく、実習に行くまでは鳥の専門医院があることも知りませんでした。でも、数多くの鳥たちと出会うにつれてどんどん興味が広がり、気がついたら実習期間中、一番長くいたのが鳥の専門医院でしたね。犬や猫の病気と比べて、鳥の病気は大学病院よりも個人の専門医院のほうが症例数も多く、小規模な医院でも一つの治療に最初から最後まで関われることも魅力的でしたね。当院でも、鳥や小動物の手術を行っています。また、この技術は犬や猫の細かい処置にも生かしています。

やはり鳥の患者が多いのでしょうか。

いえ、今はだいたい半分くらいが鳥で残りは犬や猫ですね。犬や猫は散歩で通る範囲の場所で病院を見つける場合が多いので、犬、猫を連れてくる飼い主さんはやはり近所にお住まいの方が多いです。一方、鳥や小動物は、クチコミやインターネットの情報をもとに遠方から来院される方が多いですね。鳥や小動物の専門医院って、実は全国で数十件しかないのです。とくに、神奈川県以西では数がぐっと減って認知度も低いですね。今、当院には静岡から定期的に通ってきてくださる患者さんもいらっしゃるんですよ。東名高速のインターも近いですし、駐車場も完備していますので、お近くに鳥や小動物の専門医院がなければ、ぜひ、来ていただきたいですね。また、鳥などの小動物に関しては夜間診療所も極端に数が少ないのが現状です。獣医師は私一人なので、いつでもというわけではありませんが、基本当院の患者さんであれば、夜間の診療時間外の診察も可能な限り対応しています。

動物と飼い主に寄り添い、専門医だからこそできる治療や提案を

診療する際に心がけていることはなんですか。

動物もそうですが、飼い主さんも含めて納得のいく治療をすることですね。同じ病気でも今まで飼い主さんが動物と共にどんな人生を送ってきたか、どんな思いで育てて来たかによって治療方法は変わってくるんですよね。だから、できるだけ長い時間をかけて飼い主さんとはお話するようにしています。「はい」「いいえ」の答えで終わってしまうような質問ではなく「いつから?」「どれくらい?」と尋ねることで、飼い主さんの思っていることを引き出せるように聞くことを心がけています。治療計画を立てる時も、選択肢をたくさん出し、専門用語をなるべく使わず紙に書いて説明をすることで、動物や病気に対する理解を深めてもらい、飼い主さんの求める治療を一緒に進めていけるように努力しています。

獣医師になってから、心に残っていることはありますか。

やはり、治療がうまく行かなかった時のことは忘れられないですね。病気には原因不明のものや治らないものもあり、思うように治療ができなかった時は、どうすれば良かったのか悩み考えます。重病で手術や長期入院を繰り返していたとしても病気が完治すればそこで完結できるのですが、救えなかった場合はいつまでも心に残っています。その動物を救いたかったという強い思いもありますし、飼い主さんがどこまで納得してくださったのかも気になります。生き物ですから、最終的には亡くなってしまうことは避けられない。だからこそ治療に関して悔いが残らないように、日々の診療を大切にしていきたいですね。

飼い主にお勧めしたいことはありますか。

健康診断を受けることをお勧めしたいです。病気を治すことももちろんですが、予防できる病気はしっかり予防していくことが大切です。犬や猫はワクチン接種で予防できる病気もありますが、鳥の場合、ワクチンはニワトリなど家禽(かきん)用のものだけで、ペットとして飼っている鳥のために接種することはできないんです。そのため予防治療は難しいのですが、専門医院であれば血液検査などで病原体を早期に発見することができます。また、犬や猫は普通の食事で病気になることはありませんが、鳥や小動物は飼育方法が病気の原因になっていることもあるので、飼育相談などもお勧めですね。

「ここに動物病院があってよかった」そう思ってもらえる存在に

お忙しいなか、お休みの日は何をされていますか。

とにかく開院してからは時間がなくて、趣味のギターもたまにアコースティックギターを弾く程度になってしまいました。小さい子どもが3人いるので、休みの日はだいたい子どもにべったりですね。一緒に出かけたり遊んだりしています。普段はなかなか一緒にいる時間を作れませんからね。子どもたちは時々、医院にも遊びにきますよ。

これからバーズ動物病院をどんな動物病院にしていきたいですか?

まずは地域の動物病院として、動物を飼っていない人にも「ここに動物病院があってよかった」と思ってもらえるようにしたいですね。動物病院って動物を飼っている人には必要かもしれませんが、動物が嫌いな人にとっては、あってもうれしくないと思うんです。だけど、こちらから地域に働きかけることで、周囲に住む人みんなに存在を認めていただき、地域の動物と人との架け橋になれたらうれしいですね。その一つとして、当院では積極的に地域猫の避妊や去勢を行っています。また、これからは学校で飼育している動物の飼育相談や健康管理などに取り組んでいきたいですね。そこから、少しずつでもバーズ動物病院の名前が広がり、みんなが来てくれる動物病院になればいいなと思っています。

動物を飼っている方へのメッセージをお願いします。

獣医師からいろいろな話を聞く機会があると思いますが、獣医師からの提案は選択肢の一つでしかありません。動物の病気を治してあげたい一心で、飼い主さんに無理なお願いをしてしまうこともあるかもしれませんが、最終的にどうするか判断をするのは飼い主さんです。獣医師からの提案を受け入れてもそれを続けることができなければ、かえって病状が悪化することもありますからね。インフォームの時間を十分に設け、動物にとっても飼い主さんにとっても無理なく継続できる最良の治療ができるように努めています。飼い主さんは飼っている動物との関係を見つめ、どういうつもりで飼っているのか、どのように育てていきたいかをじっくり考えた上で、後悔のない飼育をしてほしいと思います。

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