動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 919 人、動物病院 9,832 件掲載中!(2024年03月29日現在)

関 寛夫 院長の独自取材記事

万騎が原動物病院

(横浜市旭区/南万騎が原駅)

最終更新日: 2023/01/22

「当院のスタッフは代々、動物をとても可愛がり、扱い方がすごくうまいんですよ」とにこやかに語る「万騎が原動物病院」関寛夫院長。動物たちに好かれる病院と評判だが「あまりにもスタッフになつくので、私もみんなの可愛がり方を見習っています」と冗談まじりに話すなど、親しみやすい人柄が伝わってくるドクターだ。診療面では、従来の西洋医学による治療に、漢方や鍼治療などの東洋医学も取り入れ、動物1匹1匹に合わせ、飼い主の環境にも配慮したきめ細かい治療を提供するのが特徴。アレルギーなど皮膚科治療にも定評があり、多くの飼い主に慕われている。最近、問題になっているマダニによる感染症対策について「人にもうつる感染症の予防や対応は獣医師の使命」と、飼い主や地域への啓発にも力を入れる。幅広い視野からの真摯な診療姿勢と動物への深い愛情が印象的な、頼もしい獣医師だ。 (取材日2015年9月12日)

皮膚科治療にも定評。東洋医学も取り入れ、多くの飼い主に慕われる獣医師

まず、開院までの経緯を教えてください。

本当は工学部をめざしていたのですが、ちょうど受験勉強中に飼い犬が亡くなったこともあり、獣医師にも興味を持ち、獣医学部にも挑戦してみたのです。たまたま合格したので獣医師になったのですが、今はこの道に進んでよかったと思っています。大学卒業後は勤務医を経て開業しました。もともと旭区内の希望ヶ丘で育ち、このあたりにもなじみがあり、とてもいい雰囲気のよい住宅地だと感じていたのでこの地を選びました。

クリニックの特徴を教えてください。

対象としているのは、犬と猫を中心に、小鳥や、ハムスターやうさぎなどの小動物。近隣の方が中心ですが、引っ越した方や当院の特徴である皮膚科診療や、漢方や鍼治療を求めて遠方から来てくださる飼い主さんもいらっしゃいます。開業して27年ですから、2代目の動物も高齢になってきた方も多いですね。診療方針は、飼い主さんの気持ちを大事にすること。一方通行ではなく、インフォームドコンセントを重視しながら、どういう治療を展開するかをいつも考えています。また、当院のスタッフは代々、動物のあやし方がとても上手で、うちに来るのが大好きというワンちゃんやネコちゃんが多いんですよ。散歩の途中に、スタッフが声をかけるとニコニコっという感じでと寄ってくるコもいます。大好きなスタッフがいると安心して治療を受けてくれるメリットもありますね。院長の私よりスタッフになつくので、ちょっと寂しいなと思うこともあるのですが(笑)。私は男性ですから、みんなのような優しい声は出せませんが、動物への接し方は見習っています。

どんな症状の動物が多いのですか。

最近、鍼治療でまひ系のツボを刺激すると、西洋医学では治せない症状が改善できるのを実感していますので、力を入れていきたいなと思っているところです。西洋医学についても研究会に所属して最新医療を学んでいますので、西洋医学と東洋医学のよいところを取り入れながら、治療の幅を広げていきたいと考えています。特に漢方や鍼治療は手がける獣医師が少ないので、積極的に頑張っていきたいですね。また、この近くの大池公園は、重症熱性血小板減少症候群(SFTSウィルス)を媒介するマダニがたくさんいることで有名です。獣医師は、人間と動物、人畜共通の伝染病を防ぐことも使命ですから、飲み薬などできちんと駆除するように、飼い主さんの啓発にも力を入れていきたいと考えています。

小動物も診られているのですね。

専門ではないので、私にできる範囲で診るという感じです。鳥は、セキセイインコ、文鳥、おかめインコぐらいまで。小動物はハムスターやうさぎなどです。小鳥は消化器の病気、マクロラブダス症(メガバクテリア症)、卵づまりや卵性腹膜炎などが多いですね。日光浴不足や、ビタミンやカルシウムなどが不足すると病気になりやすいですし、ハムスターはおがくずの中で飼うと目が傷ついて炎症を起こしやすいんです。上手な飼い方や食事について理解していただければ病気も予防できますから、飼い始めの時に相談していただきたいですね。

西洋医学に、漢方や鍼治療を組み合わせて、体に優しい治療を行う

東洋医学を取り入れるようになったきっかけは?

後輩のドクターに誘われたのがきっかけで、中医学(東洋医学)を学び、治療に漢方薬を取り入れ、いくつかの症例で効果を実感してから積極的に取り組むようになりました。例えば、人間用の乳製品を犬や猫に食べさせるとコレステロールが過剰になり、胆のうに胆泥というものが溜まるのですが、漢方薬を処方すると胆泥が減ることがわかったんですね。また高齢化した大型犬の四肢虚弱にも漢方薬の効果が高いことを実感しました。西洋医学のようにすべての症例にすぐに効果があるわけではないのですが、中国4千年の歴史の中で認められてきたものですから、じっくり体質を改善していくような効果が期待できます。飼い主さんもだんだん元気になってきたと実感されることが多いようですね。また日本伝統獣医学会にも属し、鍼治療も取り入れるようになりました。犬の椎間板ヘルニアや、顔面神経マヒの改善で鍼治療は効果が高いことを実感しています。

西洋医学に、漢方や鍼治療を組み合わせるのですか。

そうですね。あくまでも西洋医学を基本に、それぞれの動物の症状や飼い主さんのご希望に合わせて漢方や鍼治療を組み合わせるという感じです。皮膚のアレルギー疾患の場合も、消炎効果のある漢方を併用することでステロイドの量が減らせるので、動物の負担が少なくなるのです。高齢化による四肢虚弱に対しても、西洋医療ではビタミン投与ぐらいしかできませんが、漢方薬では脳や血行など衰えてきた機能を回復させることが期待できます。また「腎臓は生命の源」という中医学の考え方に基づく補腎効果を高める漢方薬で、高齢期の生活の質を高めることもできるので、予防的に漢方薬を取り入れることもご提案しています。

印象的な動物や飼い主さんとのエピソードがあれば教えてください。

高齢の飼い主さんが動物を見送られて、もう次は飼われないだろうな、寂しいなと思っていたら、「次の子犬を飼い始めました」と来てくださるケースが最近多くて、それがうれしいですね。動物に負担をかけるようなつらい治療を経験された方は「もう飼いたくない」と思われることも多いようですが、緩和的な治療で穏やかに最後を看取ると、また飼いたいと考えてくださる方が多いように思います。ですから、高齢になってもできるだけ最後まで元気に過ごせるような健康管理や治療をご提供したいと強く思いますね。

人と動物の健康を見据えて、ペットからの感染症啓発にも尽力

ところでお休みの日はどのように過ごされていますか。

お休みは、娘と遊んだり家族で出掛けたりしていますね。あとは、ゴルフで1週間分の運動不足を解消します。家では、ロングヘアーのミニチュア・ダックスを飼っていて、娘も可愛がっています。トリミングして、ふあっとソバージュヘアみたいになったのが可愛くて好きなので、ずっとこの犬種を飼っています。ミニチュア・ダックスはヘルニアになりやすいのですが、うちのコは、子犬の頃からコンドロイチンのサプリを飲ませて予防してきました。そんな経験も生かして、予防に力を入れたいなと思っています。

これから取り組みたい分野や、力を入れていきたい治療などがありますか。

最近、鍼治療でまひ系のツボを刺激すると、西洋医学では治せない症状が改善できるのを実感していますので、力を入れていきたいなと思っているところです。西洋医学についても研究会に所属して最新医療を学んでいますので、西洋医学と東洋医学のよいところを取り入れながら、治療の幅を広げていきたいと考えています。特に漢方や鍼治療は手がける獣医師が少ないので、積極的に頑張っていきたいですね。また、この近くの大池公園は、重症熱性血小板減少症候群(SFTSウィルス)を媒介するマダニがたくさんいることで有名です。獣医師は、人間と動物、人畜共通の伝染病を防ぐことも使命ですから、飲み薬などできちんと駆除するように、飼い主さんの啓発にも力を入れていきたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院は、動物の気持ち、飼い主さんの気持ちを大切にしながら、動物の体に優しく、また飼い主さんにも配慮した治療を心がけています。症状や年齢、飼い主さんのご希望によって、漢方や鍼治療を取り入れた治療もご提供します。東洋医学は、個々の動物の体質やメンタルなども含めて広い視野で診ていくため、西洋医学では解決しなかった症状が徐々に改善していくことが期待でき、特に高齢のペットが元気に毎日を過ごすために役立つことが多いと思います。東洋医学のすごさというか、不思議な力で、多くの動物に元気に楽しく生活してほしいと願っています。また、他の動物病院ではいやがって困ったというコも、当院には喜んで来てくれます。病院が苦手なワンちゃんやネコちゃんも歓迎ですので、ぜひ来てみてください。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP