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大石岳人 院長の独自取材記事

こくぶんじ動物病院

(国分寺市/恋ヶ窪駅)

最終更新日: 2023/01/22

西武国分寺線「恋ヶ窪」駅から徒歩7分、「西松屋」の向いに「こくぶんじ動物病院」はある。診療対象は犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、小鳥、フクロモモンガと幅広くさまざまなペットに対応。院長は、多摩エリアで生まれ育ち、大の猫好きである大石岳人先生だ。愛猫を腫瘍で亡くしたことをきっかけに、動物のガン治療について勉強を開始。病院での、腫瘍を中心とした勤務経験をもとに、検査、診断を行い、最適な治療を提示。限られたスペースでありながら一般的な規模の動物病院でできる以上の治療を行う。また、自ら哺乳期の保護されてきた子猫を引き取り、授乳して育て里親探しをするなど、大石院長の動物への愛情はあふれんばかりだ。インタビューでは、診療へのこだわり、獣医師になったきっかけ、今後の展望などをに聞いた。 (取材日2014年7月2日)

腫瘍の治療に力を注ぐ町の獣医師。フクロモモンガ、フェレットなどの小動物も診察OK

もともとここにあった動物病院から引き継いで開院されたとお聞きしました。

前の院長先生が、20年以上前に、この場所で開業されましたが、ご高齢で引退され、私が継承という形で、2010年に病院を譲り受けました。生まれも育ちもこの地域でしたので、地元で開業できればと考えていました。実家は小金井市で、高校は国分寺高校です。大学は武蔵境なので、ずっとこの辺りに住んでいます。

どんな動物の診察をしていますか?

犬・猫はワクチンや避妊・去勢手術、ノミ・ダニなどの予防関係が多いです。ウサギの場合は、急に食べなくなってしまったとか、おなかを痛がっているとか。毛球症や歯の病気が多いですね。ハムスターは寿命がだいたい2年くらいなんですが、寿命に近づいてくると、あちこちに“しこり”ができたりします。フェレットは、ジステンパーという病気になってしまうこともあるので、犬用ですがワクチンを接種します。フクロモモンガは、外傷や尻尾をかじってしまってちぎれそうになって手術したことも。あとは、爪切りで来院されるケースもありますが、お預かりが圧倒的に多いです。

どのような相談が多いですか?

犬・猫はワクチンや避妊去勢手術、ノミ・ダニの予防関係などが多いです。ウサギの場合は、急に食べなくなってしまったとか、おなかを痛がっているとか。毛球症や歯の病気が多いですね。ハムスターは寿命がだいたい2年くらいなんですが、寿命に近づいてくると、あちこちに“しこり”ができたり、下痢をしたり。フェレットは、ジステンパーという病気になってしまうこともあるので、犬用ですがワクチンを接種します。フクロモモンガは、尻尾をかじってしまってちぎれそうになって手術したことも。あとは、爪切りで来院されるケースもありますが、お預かりが圧倒的に多いです。

腫瘍の治療にも力を入れていらっしゃいますね。

三重県の「南動物病院」に勤めていた時に、腫瘍についてたくさん経験、勉強をさせていただきました。そこはCTやMRIなどの高度医療検査や、放射線治療までできる大きな病院で、全国からガン患者が集まってきます。海外から有名な先生が来院されて、指導を受けたことも貴重な経験でした。3年半勤務しましたが、かなり多くの腫瘍症例を診ることができました。その経験を生かし、皮膚にできた小さなしこりから、脳腫瘍などの難しい症例にいたるまで、色々とアドバイスをさせていただけると思います。飼い主さんが気づきやすいガンは、体表にしこりができる場合ですね。消化器の腫瘍の場合は、吐いたり、食欲がなくなったり、痩せてきたなどの症状が出ます。犬で全身のリンパ節が腫れているなら、真っ先にリンパ腫を疑います。高齢の猫で吐き気が治らない場合、おなかの中に腫瘍ができている可能性もありますね。動物は高齢になると、動かなくなるので、元気がなくてもそういうものかなと思いがちです。ですがこまめに観察して、少しでも様子がおかしかったら、病院に連れて行くのがいいでしょう。動物は何も言えませんから、飼い主さんが気付いてあげないといけません。

腫瘍について学ぼうと思われたきっかけを教えてください。

飼っていた猫が悪性リンパ腫になってしまったんです。大学5年生の時でした。私は近所の動物病院で研修中で、先生の指導を受けながら、手術や抗がん剤治療など、できる限りの治療をしました。でも、病気がわかってから3ヵ月くらいで亡くなってしまって、悔しかったですね。1日でも長く生きていて欲しかったのですが……。もっと獣医師として自分にできることがあったのではないか?と思ったんです。それから腫瘍の治療ができる獣医師になろうと思いました。

目の見えない捨て猫に3時間ごとの授乳。多くの動物を幸せにするため里親募集の張り紙も

先生は何か動物を飼っていらっしゃいますか?

実家では猫を2匹飼っています。昔からずっと猫を飼っていて、かなりの猫派です(笑)。今預かっている動物たちを見てもらってもわかると思いますが、猫が多いですね。

里親募集の張り紙がありますね。

はい、子猫を持ち込まれることが多々あります。去年は8月と10月に、目の開いていないミルクが必要な子猫が保護されてきました。自宅に連れて帰って、3時間ごとに授乳して育てましたが、その時は寝不足で辛かったですね。たぶん、子猫は断る病院のほうが多いのではないでしょうか。もちろん、私も全てを受け入れることはできませんが、愛護センターでさえ、即日処分されてしまいますので、できる範囲で対応しています。里親を募集した子猫たちは、幸い、ほとんどの子がもらわれて行きました。通りに面したサロンで、ケージに入れて置いておくと、通りがかった人が気に入って引き取ってくれたり、当院の患者さんがもらってくれたことも。本当は良くないのかもしれませんが、お世話をするために子猫に名前をつけたりします。小さい子はリトルとか、三毛猫はみーちゃんとか呼んでいますが、情が移ってしまって手放せなくなると困るので、簡単な名前にしています。里親さんに引き取られる時は、うれしい半面、寂しさもありますね。

先生がこれから取り組みたい治療はありますか?

次に導入したいのは、内視鏡です。犬でも猫でも、異物を飲み込んでしまうケースがあります。犬ではチキンの骨を丸のみしたり、なぜか縫い針を4本も飲んでしまった子もいました。猫は、紐、サランラップやビニールを飲み込んでしまうことが多いです。そんな時に内視鏡があれば、お腹を切らずに異物を取り出すこともできます。治らない嘔吐、下痢などの検査で、内部を観察したり組織を取ってくることもできます。また、手術に関しては、単純な骨折の整復など、簡単な整形外科までできればいいなと思っています。骨折の手術の場合、ピンやプレートなどの固定が必要となりますが、様々なサイズのインプラントや、手術に特別な設備や機器が必要となるため、現状では当院での実施は難しく、整形外科を専門にやっている先生にお願いしています。今後は、少しでも多くの手術が当院で実施できるように、努力していきたいです。

これまでで、印象的だった治療エピソードをお聞かせください。

記憶に残っているのは、うまく治ってくれた動物よりも、残念ながら助けてあげられなかった動物たちです。カラスにつつかれている所を助けられた子猫が来たことがありましたが、数日後、治療の甲斐なく亡くなってしまいました。動物も年々高齢化していますので、腫瘍や腎不全で亡くなる子も増えています。そういった治せない病気でも、今後獣医学がさらに進歩して、助かる動物達が増えていくことを願っています。

ブラックジャックに憧れて獣医師の道へ。365日安心してペットを任せられる動物病院に

先生が獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

影響を受けたのは小学校の頃から読んでいた漫画「ブラック・ジャック」です。単純に天才外科医ってかっこいいな、病気を治せるってすごいなと思い、医学に興味を持ちました。親の影響で自然観察会に頻繁に足を運んだり、色々な動物を飼っていたこともあり、最終的には獣医学部へ進みました。両親は「好きなことをやりなさい」と言って、経済的に厳しい中、私立の大学へ行かせてくれました。とても感謝しています。

お休みはどのように過ごされていますか?

一応、木曜日と祝祭日が休診日ですが、ペットホテルや入院中の動物がいますので、朝と夕方はご飯をあげに病院に来ています。年末年始やお盆なども、ペットホテルで逆に忙しいですね。ほぼ年中無休のような状態です。動物の命に携わる仕事ですので、しかたないですね。仕事が趣味みたいなものです。休診日で半日ほど時間ができた時には、セミナーに参加したり、奥多摩周辺の温泉に出かけて癒されたりしています。

何かスポーツはされていますか?

小学校、中学校では「キャプテン翼」の影響でサッカーを、高校と大学では剣道部に所属していました。大学では、時間の都合上、稽古が朝練で週に3〜4日あったので、結構きつかったです。宮本武蔵への憧れと、師範の指導もあり「二刀流」を修行し、最終的には参段まで取得しました。今は、泊まっている犬がいたら、散歩に連れて行くくらいです。

最後に『ドクターズ・ファイル』の読者にメッセージをお願いします。

小さな病院なので、アットホームな雰囲気を大切に丁寧に診察することを心がけています。飼い主さんの話も時間をかけて聞くことができますし、ゆっくりと相談にのらせていただきます。腫瘍の治療を多く経験しているので、より詳しい腫瘍の知識についてもお話できると思います。また、お電話のみで相談されることもあるのですが、実際に診察しないとわからないことも多いので、ぜひ連れてきてください。地域に密着した町医者として頼っていただければと思っています。

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