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飼沼 亨 院長の独自取材記事

かいぬま動物病院

(小金井市/新小金井駅)

最終更新日: 2023/01/22

古くからの住宅街が並ぶ小金井。この地に開業して20年が経つ「かいぬま動物病院」は、犬や猫だけでなく、鳥やエキゾチック動物などの小動物まで診療してくれる。飼い主の立場に立った診療をモットーとしている飼沼亨(かいぬま・とおる)院長は、「検査や治療法の無理強いはしたくない」と話し、要望やかけられる費用を考慮した上で最適な措置を考えてくれる。精密な検査や専門的な治療を希望する飼い主に応えるため、さまざまな医院と交流を持ち、医療連携にも力を入れる。また、飼い主の心のケアも大切にし、飼育相談やしつけ相談、カウンセリングの場面でじっくり時間をかけて話を聞いてくれる。そんな飼沼院長に、医院の特徴や治療のこと、地域患者への暖かな思いなど、たっぷりお伺いした。 (取材日2015年4月10日)

飼い主の要望に合わせて、最適な検査や治療法を模索

どのような症状で来院される動物が多いのですか?

当院には、犬と猫のほか、鳥、小動物など、さまざまな動物がやってきます。犬の場合、症状として現れやすいアレルギー疾患や皮膚病が多く来院されます。くしゃみをしたり、目がしょぼしょぼしてしまったり、皮膚を痒がったり。小型犬は雑草などにも敏感に反応しますから、人間よりもアレルギー疾患に悩まされている子もいるのです。猫の場合は尿石や膀胱炎などの泌尿器症候群が目立ちます。猫は、トイレが汚れていたり、面倒くさがったりといった理由から、平気で排便・排尿を我慢してしまうのですよ。また、猫はすごくグルメで、そのため市販のエサは高カロリーのものが多いのです。食べ過ぎや運動不足から肥満になってしまうと、膀胱や尿管を圧迫して尿が出にくくなることも。それらが原因となり、排尿の量が少なくなったりします。その後血尿になり、ようやく飼い主さんが気づかれる場合が多いですね。

治療はどのように進めていますか?

症状を診ながら可能性のある病気を選定し、そのなかでパーセンテージの高い病気の治療からはじめます。そうして様子を見て、改善しない場合はレントゲン撮影やエコー検査などにより詳細な検査をしています。飼い主さんによって、治療へのご要望やかけられる費用などはさまざま。そのため、検査一つでも無理強いはしていません。そのメリットやデメリット、費用などを細かくお伝えし、飼い主さんにご選択いただいています。そうは言っても、食事の指導や生活習慣の改善など、最低限ケアしていただきたいことはしっかりお話して、ご協力いただいています。より正確な診断をご希望される方には、大きな病院をご紹介してCTやMRIなどの精密検査をお受けいただくこともあります。患者さんのためにも、専門医によるより良い治療をお受けいただきたいと考えています。

飼い主さんに心がけてほしいことはありますか?

動物は、人間のおよそ4倍のスピードで加齢します。そのため、少なくとも一年に一度は検診をお受けいただき、病気の早期発見に努めていただきたいですね。その頻度であっても、人間に換算すれば4年に一度のペースですから、病気が進行するには十分な時間なのです。動物は話せない分、飼い主さんはちょっとした症状や病気の兆候を見落としがち。そういった理由からも、定期的な検診は重要と言えますね。当院ではトリミングも併設していますから、トリミングで来院された時に一般的な診察をお受けいただくこともお勧めしています。そうすれば、飼い主さんも検診の時期を定めやすいですし、気軽に受診いただけるはずです。

飼い主の心のケアも、獣医師の大切な役目

開業はずっとお考えだったのですか?

大学を卒業後は、埼玉県の職員として獣医師をしていました。そこでは、食肉の流通、中動物や大動物の検診、ペットの苦情処理や狂犬病の対策など、本当にさまざまなことを経験しました。その経験から、地域住民の皆さんが普段から抱えている、ペットに関するお悩みなどを知ることができ、地域医療に興味を持ったのです。開業を決意し、生まれ育ったこの場所に戻って来ました。開業当初は、圧倒的に大型犬が多かったですね。そこから小型犬がブームとなり、現在では猫を飼う方が増えています。そういった時代の流れを感じながら歩んできた開業医人生。元気になったペットたちの姿や、「ありがとう」と感謝してくださる飼い主さんたちの笑顔を間近で見てきながら、やりがい溢れる日々を過ごしています。

飼育相談やしつけ相談など、飼い主さんのケアにも力を入れているそうですね。

日常のペットとの生活の中で抱えているお悩みなどは、積極的にお伺いしていますね。例えば、これまでずっとペットを飼っていた高齢の飼い主さんが、新しい子を飼うか悩んでいたら、里親を募集している高齢のペットたちをご紹介してさしあげたり、早くにペットを亡くしてしまい「あの時もっと早く病気を見つけてあげられていたら」と悔やんでいる飼い主さんには、とことんお話をお伺いして心のケアに努めています。現在は、犬ならば15歳頃まで生きることが当たり前だと認識されている飼い主さんも多いですが、実は12、3歳で亡くなってしまう子もたくさんいるのです。ペットたちは、その子にとっての寿命を一生懸命生き、飼い主さんもできる限りの最善を尽くした。だから後悔はしないでほしいとお話ししています。微力ではありますが、飼い主さんの気持ちを少しでも軽くするお手伝いができればうれしいですね。

診療の際に気を付けていることは何ですか?

はじめて会う子は、飼い主さんに性格やクセをお伺いしています。同じ「噛む」子でも、動物病院に恐怖心があり怯えて噛んでしまうのか、普段から噛みクセがあるのか。そういった情報を把握した上で診療に入っています。性格を知ることで、適した治療法を考えたり、病気の経過を観察しやすくなるのです。また、治療のご説明の際には口頭のみならず、図解や病気の説明が書かれている冊子などを使用しています。「ここの骨が折れているのですよ」「心臓のこの部分が悪いですね」と、実際に本を見せながらお話しすることで、飼い主さんのご理解も深まるのです。ペットの病気を治すためには獣医師だけでなく、飼い主さんのご協力が必要不可欠です。だからこそ、飼い主さんに病気のことをしっかりとご理解いただき、生活習慣や食生活の改善から徹底していただいています。

どんな些細な相談でも気軽に話せるような存在でありたい

ペットの健康を守るために、飼い主さんへアドバイスをお願いします。

やはり、食事には気を遣っていただきたいですね。市販で販売されているペットのご飯は高カロリーのものが非常に多く、人間で言えば毎日ハンバーグを食べているようなもの。当然、与え続ければすぐに肥満になってしまいます。犬猫の場合、一度肥満になってしまうと運動で痩せることは、まずできません。そのため飼い主さんがしっかりと食事制限をしてあげる必要があるのです。現在は、ヘルシーでおいしいご飯がたくさんあります。肥満になる前に、ヘルシーなご飯に切り替えてあげてください。当院では、お食事に関するアドバイスも行っておりますので、「この子にはどんなご飯が合うのかな?」「お菓子はどのぐらいの量あげていいの?」などのお悩みがあればお気軽にご相談いただきたいですね。

先生のリフレッシュ法をお教えください。

私は走ることが大好きなので、診療後にはほぼ毎日ジョギングをしています。診療後は近隣を走っていますが、月に一度は休日を利用して、少し遠出してますね。先日は河口湖まで足を運び、マラソン大会に参加してきました。すごく気持ちよく、最高のリフレッシュになります。東京マラソンの第一回・第二回に参加したこともあります。今は倍率があがってしまいなかなか参加することができませんが、頂いたメダルは病院の待合に飾ってあります(笑)。

今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

当院は、この地に開業して20年になります。開業当初から通ってくださる方も多く、些細なお悩みであってもみなさんご相談くださっています。それは、すごくうれしいこと。病気の疑いがある子はもちろんですが「自宅で一緒遊ぶ方法が知りたい」「与えてもいい食べ物が知りたい」などの疑問をお持ちでしたら何でもご相談いただきたいですね。「医院に行くほどではないかな?」と悩んでいる方は、お電話でのご質問も受け付けています。当然、口頭ではわからないこともありますが、ご自宅で様子を見ていても大丈夫なのか、一度医院で診療をお受けいただくべきなのかなどのアドバイスもさせていただきます。私は、飼い主さんにとっていつでも気軽に頼っていただけるような存在でありたいと願っています。

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