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後藤秀寛 院長の独自取材記事

もえぎの動物病院

(横浜市青葉区/藤が丘駅)

最終更新日: 2023/01/22

豊かな自然、広い道路といったゆとりある郊外の風景が広がる中にある「もえぎの動物病院」。前身である「はら動物病院」から後藤秀寛院長にバトンタッチし、名前を改め再スタートした。以前から来院しているペットにははら動物病院時代の治療法を引き継いでいる一方で、超高濃度ビタミンC点滴療法、ホモトキシコロジー、ダイオードレーザー等を導入してパワーアップしている部分も。どんな手術・治療が可能になったのだろうか。また、自宅兼病院という場所で、自宅にも2頭のワンちゃんがおり、公私ともに動物に囲まれて生活しているほど動物が好きな後藤医師。そんな後藤医師が獣医師になろうと思ったのは動物が好きだったこと以外に、父ががんを患ったこともきっかけの1つだった。後藤院長に話を聞いた。 (取材日2014年5月18日)

はら動物病院の意思を引き継いで開院

はら動物病院から引き継いで開院されたとお聞きしました。

はい、そうですね。僕はそれまで長野、埼玉の病院で勤務していましたが、ご縁があってこちらの医院を原節郎先生から引き継ぐことになりました。とてもありがたいことに、はら動物病院時代の飼い主様はほとんどそのまま来てくれています。当院のもう一人の獣医師は大学を卒業して以来ずっと、この病院で働いているという、はら動物病院時代の治療法を知り尽くしていらっしゃる方です。その先生ともよく相談し、原先生が行ってきた治療方法も大切にしつつ、自分が勉強してきた治療方法と組み合わせて、最善の治療をしたいと思いながら、診療を行っています。

どんなペットの診察をしていますか?

ワンちゃんが多いです。かかる病気も多いので、全体の7〜8割を占めています。ネコちゃんが次に多いです。そして、稀にウサギやハムスター、鳥などの小動物が来院することがあります。

医療提携先であるDVMsどうぶつ医療センター横浜について教えてください。

DVMsどうぶつ医療センター横浜は横浜の動物病院が有志で出資してできた病院で、CTなどの高度医療機器が取り揃えられております。当院もその会員病院になっており、専門医による検査や治療が必要だと判断した場合には、紹介することがあります。紹介先は飼い主様と相談の上、各大学病院などと比較検討し、決めています。また、当院の診療時間外である夜間に、ペットの具合が悪くなり、当院に連絡がつかない場合にもDVMsどうぶつ医療センター横浜を利用することができます。その治療内容、症状などの診察内容は翌朝までに当院にもFAXで送られてくるので、必要があれば翌日から当院に戻って治療を受けることも可能です。

父のがんがきっかけで育った医学への興味

小さい頃はどんなお子さんだったのですか?

動物が好きな子どもでした。動物園が比較的近い場所にあったので、小学生の頃はよくそこに遊びに行くのがとても楽しみでした。飼っていた動物は金魚やザリガニから始まり、やがてハムスターやリス、モルモットなどを飼うようになりました。子供の頃は犬猫を飼っていませんでしたが、代わりに、近所でワンちゃんやネコちゃんを飼っているお宅によく遊びに行ったり、散歩を代行させてもらったりしていたので、身近な動物ではありました。獣医師になろうと思ったのは高校生の時。動物が好きだったことに加えて、僕の父が悪性の胃がんになり、それを克服する姿を見て、医学に興味を持つようになったのです。それで、二つの興味が交差する獣医師になろうと思いました。

ご家族のなかで、先生はどんなお子さんだったのですか?

僕は3人兄弟の末っ子として生まれました。兄たちとは9歳、11歳離れていたので兄弟喧嘩をすることもなかったです。両親も年の離れた子どもが生まれたことがとても嬉しかったようで、愛情を注がれて育ってきました。家族との思い出は良いことばかりです。今も誕生日にはプレゼントを贈ったり、兄弟揃って食事に出掛けたりしています。最近では、両親共に腰が悪いので、安眠できるマット、腰に負担のかからない椅子用のクッション、グルコサミンのサプリメントなどをプレゼントしました。サプリメントは自分も使ってみて良かったものを選びました。

お話を聞いていると、先生は健康に非常に気を遣われているように感じます。

はい、そうですね。学生時代、玄米や野菜を食生活の中心に位置付けるマクロビオティックや、新鮮な生野菜・果物を食事の中心にするナチュラルハイジーンなど、勉強した食事法を自分で徹底して実践した時期もありました。徹底すると、無農薬、無添加、精製加工食品を摂らない等にこだわりすぎて、食べられるものが非常に限られてしまい、スーパーに行っても何も買わずに出てきてしまうこともありました。しかし、ここまでくると、ちょっとやり過ぎかなと思うようになりました。決定打は、こうした食事を取り続けて体がきれいになりすぎている時に、添加物の多い食品やお肉を食べると、吐き気、頭痛を催すまでになってしまった時です。それ以来、徹底するのはやめてほどほどにしようと思うようになりました。世界で一番長寿な香港人が食べているのは肉や脂の多い食事ですし、無農薬野菜を作って、自分でもそれを食べている農家の方ががんになってしまったという皮肉な話も聞きます。様々な食生活のいいところを取り入れて、選択肢を多く持ち、健康を保てる自分の体に合った方法を持っていることが大事なのかなと最近は考えています。

ペットにも飼い主にも何か一つでも良い習慣を

新しく導入した機器などはありますか?

顕微鏡を買い替え、酸素濃縮器、眼圧測定器、眼底鏡などを導入してきましたが、一番新しく導入したのはダイオードレーザーです。さまざまな利用方法のある機器ですが、現在は手術メインで使っています。通常、お腹の中で血管や組織を切る時に必ず糸を使用します。しかし、お腹の中に残った糸に対して異物反応・炎症を起こして、肉芽腫(しこり)ができる「縫合糸反応性肉芽腫」という病気を引き起こす可能性があります。しかし、レーザーを使うと、糸を使わずに止血もしながら切っていくことができます。この極力「糸を使わない手術」は、手術時間が短くなり、痛みも少なくなります。お腹の中で糸に対する異物反応が起こる、ということもなくなります。手術以外では、腫瘍に対する温熱療法、疼痛緩和、創傷治癒、イボの蒸散、逆さまつ毛の半永久的脱毛等にも使用しています。

先生がこれから取り組みたい治療はありますか?

ホームドクターとして必要な知識・技術は、ある程度身に付けることが出来たと思いますので、今後は西洋医学だけでは治せない分野の治療に積極的に取り組んでいきたいと思っています。特に取り組みたいのは慢性疾患です。肝臓や腎臓の疾患、皮膚の病気、そして、がんも一種の慢性疾患だと思います。超高濃度ビタミンC点滴療法、ホモトキシコロジー、サプリメント等を組み合わせて、がんの代表的な治療である手術や抗がん剤を使用した場合の平均的な余命を超えられるケースが、当院でも多数出てきているので、その割合を今後は増やしていきたいです。これらの方法は副作用がほとんどない、体にやさしい治療法です。今後、より良い結果を出していくために、興味のある治療法を既に導入している医師に生の情報を聞きに行ったり、こうしたやりとりで生まれた医師同士のネットワークを使って情報交換したりしています。

最後に、先生からペットのケアに関するアドバイスがあればお願いします。

この地域にお住いの方は、本当にペットを大事にされている方が多いと思います。さらなるケアをお考えであれば、ペットのために1つか2つ良い習慣作りを心掛けられるといいですね。例えば、先ほどから話題に挙がっている食事です。食べているもので体は作られます。食べているものによって、ペットの健康状態や病気のなりやすさは変わってきます。いくらフードが安くても、それによってペットの体が弱くなり、度々通院することになってしまったら悲しいことです。品質の良いフードをあげたり、水分を多くとるようにしたり、野菜やお肉など、様々な食材で手作り食を実践されている方は、やはり病気も少ないです。適度な運動も大切ですし、あとはストレスのケアですね。ペットだけでなく、飼い主様もストレスのケアが必要です。飼い主様が抱えているストレスをワンちゃんが背負いこんで病気になってしまうこともあります。飼い主様もペットちゃんも、できる限り健康でいられるように、何か一つでも「良い習慣」を続けてみてください。

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