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羽山 新 院長の独自取材記事

アラタ動物病院

(豊島区/巣鴨駅)

最終更新日: 2023/01/22

巣鴨駅から歩くこと5分。1階部分が木目素材を用いたログハウス風の建物が見えてくるが、そこがアラタ動物病院だ。院内に足を一歩踏み入れると、新築ならではの真新しい匂いに気付かされる。「こちらは2014年の2月に開院したばかりなんです。まずは、地域の方に覚えていただくのが目標ですね」と話してくれたのは、羽山新(はやま・あらた)院長。ショートカットヘアが似合う快活そうな笑顔が印象的なドクターだ。「ここ巣鴨は私の地元でもあります。地元の方に末永く愛される動物病院を目ざしていきたい」と話す羽山院長に、地域に関することはもちろん、治療方針やペットのことについてなど幅広く話を伺った。 (取材日2014年5月28日)

動物を安心させるために、木のぬくもりを生かした空間つくりを意識

2014年2月に開業されたそうですね。

はい、そうです。私は、2004年に日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)獣医学科を卒業したのち、約10年間にわたり、品川区の田中動物病院をはじめ、墨田区の谷澤動物病院、世田谷区のアルマ動物病院および渋谷区の代々木公園犬猫病院といったいくつかの病院で研鑽を重ねました。その後2014年にこちらを開院したわけですが、医院のあるこの場所はもともとは両親がトライアスロンレース用の自転車屋を営業していた場所でした。そこを譲り受けて開業したというわけです。開業にあたり、デザイナーさんと一緒に医院のレイアウトをいちから設計したのですが、これがたいへん楽しい作業でした。

院内はどのようなコンセプトで設計されたのでしょう?

殺風景な空間にはしたくありませんでした。また、古くからある病院のように足を踏み入れただけで緊張してしまうような内装にはしたくありませんでした。イメージは、どんな方でも気軽に来れてほっとくつろげる「カフェ」のような空間ですね。見ていただいてわかるように、院内には木のぬくもりが感じられる木目調の素材を多用しているのですが、これらの素材も一つ一つ自分で見て、触れて選んでいます。またご覧のように、わざといくつかの素材を選んで組み合わせています。素材を組み合わせることで、より、作り感というか温かさが感じられるのではないかと考えてのことです。患者さんにも、「おしゃれな内装ですね」とほめていただくことも多いんですよ。

対象動物は、犬と猫だそうですね。

はい、そうです。勤務医のころには、いろいろなペットを診ていたのですが、開業するにあたり対象の動物を犬と猫に絞っています。このあたりにお住まいの方が飼っているペットが犬と猫が多いということもあるのですが、私自身、自分が飼ったことのないペットを対象動物とするのは少し抵抗があったんです。その点私は、小さいころから犬や猫に囲まれる生活をしてきたために、生活に即した彼らの生態をよくわかっています。治療という限られた時間だけでなく、普段から生活を共にすることで初めてわかることもあると思うんですよね。それと、私自身、犬猫が大好きということも理由の一つです。

診療する動物はすべて、自分のペットのように大切に扱いたい

診療の際に気を付けていることがあれば教えてください。

飼い主さんの意向を注意深く読み取りながら、治療方針を組み立てるということですね。治療とはいえ医療である以上、場合によっては痛みや苦痛といった侵襲を伴います。そういった苦痛をペットに与えたくないという飼い主さんも多いものです。とはいえ、「じゃあ、どこまで治療を希望しますか」という質問に明確に答えられる飼い主さんはそう多くはありません。「治るなら治療したいけど、治らないなら必要以上に苦しめたくない」という考えの方もいれば、助けたい一心で「どんな治療でもしてほしい」という方ももちろんおり、それらの気持ちは刻一刻と揺れ動くものです。そういった飼い主さんの思いを会話の端々からくみ取りながら、「では、こういった治療がいいのではないですか」というようにこちらから提案するようにしています。私もドクターではありますが、ペットを飼う飼い主であるので、病気のペットを抱えた飼い主さんの気持ちが痛いほどよくわかるんですよね。

インタビュー中も、ペットのワンちゃんと一緒ですね。

そうです。この子は毎日、家から連れてきています。診療中はここにいてもらい、終わったら一緒に帰っています。まだ8ヶ月ですが、騒ぎまわることもなくおとなしいので、動物が苦手という子どもさんでも「触りたい」という子が結構いるんですよ。中には、この子に「会いに来た」といってやってくる子もいます。私自身も、一緒にいるだけで安心するんですよね。とはいえ、ペットというのは人間よりも寿命が短い存在です。飼い始めた時点で、最期まで看取ることも覚悟しなくてはなりません。

ペットとお別れしなくてはいけない飼い主さんの気持ちがよくわかるんですね。

そうですね。私も、何匹もの子が寿命を全うするのを看取ってきました。正直に言えば、ドクターとなった今でも、「あれでよかったのだろうか」と考えさせられることがあります。大切な存在であるから、どんなに大切にケアしたとしても、どこかに後悔が残る。それがペットを看取るときの飼い主さんの気持ちなのではないかなと思います。だからこそ、そういった飼い主さんの気持ちを汲んで最大限納得できる治療を行いたいと思っています。状態が悪くなるとこちらで入院してもらうこともあるのですが、そういった場合は可能な限り家に帰らず、深夜でも医院内で待機するようにしています。何かあったらすぐに対応できますから。自分のペットだったらきっとそうすると思うことを、ほかのペットたちにもしてあげたいんですよね。

生まれ育ったこの地域のかかりつけ医としてできることを全うしたい

獣医師を目ざしたきっかけを教えてください。

両親が大の動物好きだったこともあり、小さいころから犬猫に囲まれた生活を送ってきました。犬猫合わせて11頭いたこともあります。そんな中で育ったので、自然と犬猫が好きになっていきました。中学生のころ、うちの猫が調子を崩してしまい、父の自転車屋にいらしていただいていた獣医さんに診ていただいていたんです。その先生がとても素晴らしい方だったんです。治療にかける情熱はすさまじく、飼い主の気持ちをどこまでも受け入れる包容力もある、まさに「頼れるドクター」の見本のような人でした。その先生に憧れて、その動物病院で実習させていただいていろいろなことを教わるようになりました。気付けば、自然の流れで獣医師になっていたという感じです。その先生はいまは九州のほうで開業されているのですが、現在も交流を持っています。会うたびに、「私もがんばろう」と思わせてくれる存在です。

この地域はどういった患者さんが多いですか?

巣鴨というと、高齢者が多いというイメージをお持ちの方もいるようですが、実際には昔から住んでいる方のほかに、新規に流入してくる若い人たちも多くいます。そういった方はマンション住まいなので、小型犬や猫などを飼うことが多いですね。あと、これはなんとなくなのですが、ほかのエリアと比較すると、犬と猫の両方を飼っている方が多いような気がしますね。いずれにしてもほとんどの飼い主さんが、書籍やインターネットなどで正しい飼い方を学んでいるため、以前に比べてこちらの説明にも、よく理解を示してくれていると思います。

今後の展望は?

生まれ育ったこの地域で開業できたことは、私にとってたいへん嬉しいことです。開院したばかりということもあり、まずはいろいろな方にもっと知っていただくことが第一歩ですね。そして、治療分野が特化している専門医院というよりは、どんな症状でも幅広く診ることのできる「地域のかかりつけ医」となり地域に根差したいと考えています。病気や治療のことだけでなく、飼い方や接し方などどんなことでも気軽にご相談いただければうれしいですね。

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