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大和亮子院長、片野理恵副院長の独自取材記事

あじさい動物病院

(相模原市南区/古淵駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR横浜線古淵駅から徒歩8分。「あじさい動物病院」は2014年4月に新規オープンした地域密着型の動物病院だ。院名に使用されている「あじさい」は相模原市の花。大和亮子院長と片野理恵副院長の朗らかなお人柄にもぴったりだ。学生時代からの友人である大和先生と片野先生。大和先生は犬猫を中心に外科的な治療を得意とし、片野先生は鳥やウサギ、フェレットといったエキゾチック動物の診療を専門としている。それぞれ別の場所で知識を身に付け経験を積んだ後の満を持しての開業。学生時代に「一緒にできたらいいね」と話していたお2人の夢が叶ったわけだ。専門分野は違うが、両先生に共通しているのは「飼い主に寄り添う診療」を行うこと。お互いに信頼し合い、切磋琢磨しながら、地域の動物たち、そして、飼い主にとって身近な動物病院をめざす。そんな両先生にそれぞれが得意とする治療について、診療のモットーのほか、今後の展望などたっぷりと語っていただいた。 (取材日2014年6月26日)

犬、猫から鳥、ウサギ、フェレットまで。幅広く対応する地域密着の動物病院

はじめに開院に至った経緯についてお話しください。

【大和亮子院長】私と片野先生は麻布大学の同級生で、学生時代から「ふたりで動物病院をできたらいいね」と話しをしていました。卒業後それぞれ別の病院で獣医師として修業し力がついてきたところで、開業することになりました。「あじさい動物病院」という院名は、2人とも6月生まれであること、そして、相模原市の花があじさいであること、女性らしい優しいイメージの名前になるようにというところから決めました。地域に根差した診療をしていきたいという思いが伝わればと思っています。

先生方それぞれの専門分野を教えてください。

【大和院長】私は麻布大学の第二外科で整形外科を学んだ後、日本大学獣医学部の軟部外科に研究生として在籍し、お腹や胸の外科について学んでいます。現在も大学で勉強を続けることで、これまで見てきたたくさんの手技の中から1番よいと思われる方法を選ぶことができたり、治療について迷ったときには、大学の先生からアドバイスをいただけたりなど、クリニックでの臨床の現場で役に立っていることはたくさんありますね。 【片野理恵副院長】元々動物園動物が好きで、動物園か野生動物の診療ができる動物病院に就職したいと考えていたところ、犬や猫以外のウサギや鳥、フェレットなどのエキゾチック動物の治療を行う病院に勤務することができ、そこでウサギや野生動物などの治療方法を学びました。大和先生とそれぞれの得意分野を生かし、幅広い動物をみていきたいと思っています。

日々の診療で大切にされていることを教えてください。

【大和院長】まずは、幅広い目で見て動物を触るところから始めて、どこが悪いのかを見つけることですね。この病気だからこの治療法しかないというのではなく、色々な面を考慮して、この子に1番合うと思われる治療を、オーナーさんと相談しながら選んでいきます。ほかの病院ではこの治療方法しかないと言われたといってくる方もいらっしゃいますが、私はオーナーさんがどれだけ通院に時間をかけられるか、金銭面、動物の体力、入院するのがよいのか通院のほうがいいのかなど相談しながら進めていくことを心がけています。 【片野副院長】飼い主さんが何を一番求めているかですよね。もちろん動物を治してほしいということが一番だと思いますが、動物が元気になれば飼い主さんの心も落ち着きますよね。動物にとってベストな選択をしていく中、この子に私たちが何かをすることによって、飼い主さんをどのようにケアできるか、心穏やかに帰っていただくにはどうすればいいかを考えて診察をしています。飼い主さんのバックグラウンドを考慮して診療することを心がけています。

話しやすい雰囲気を大切に。飼い主の気持ちに寄り添う診療を

飼い主とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

【大和院長】なるべく話をよく聞くことですね。説明をするときには紙に書いてお渡しするようにしています。話しているときは納得されていても、家に帰ったら忘れちゃうとか、わからなくなってしまうということもありますから、なるべく病気や治療について、メモ書き程度でも書いてお渡しするようにしています。また、女性二人なので、男の先生には話辛いことも話してもらえると思いますね。最初に笑顔であいさつをして、話をしやすい雰囲気を作ることも大切です。一度話しだすと一気に話してくださる方も多いので、そこをうまく引き出してあげるようにしています。 【片野副院長】私も治療の方法などは絵や文字で説明するようにしています。そのほうが飼い主さんの中に残ると思いますね。やはり患者さんは話しやすい環境を求めていると思うので、安心して話せるような雰囲気を大切にしています。オーナーさんが動物と接しているのをみると、本当に人の子に接するのと同じで、お母さんみたいなんです。ほぼ小児科かなと思うこともあるくらいで。そんな思いで来てくれる方の気持ちに寄り添っていくようにしています。

ところで、先生方は動物を飼っていますか?または飼っていた経験はありますか?

【大和院長】今はマンション住まいなので残念ながら飼っていませんが、実家ではビーグルやシェルティー、オカメインコ、文鳥を飼っていたので、飼い主さんの気持ちはよくわかります。特に犬を飼う大変さはよくわかっていますし、同じ犬種の犬を飼っているオーナーさんとは話も広がりますね。 【片野副院長】実はずっと犬派だったのですが、最近、猫を飼い始めました。前の病院は保護猫が多くて、目も開いていないような子の面倒をずっとみているうちに猫好きになってしまって。猫はすごく神経質な子が多いのですが、家で一緒にいると何にびっくりするかがだんだんわかり、病院での様子との違いがよくわかるようになりましたね。また、飼い主さんからの相談にも経験からのアドバイスができるようになり、飼ってみないとわからないことがあるということを実感しました。

これまでの獣医師生活の中で印象に残っている出来事はありますか?

【片野副院長】以前勤めていた病院で、ペキニーズという8キロから9キロあるワンちゃんが入院していたときに、普段はすごくいい子だったのですが、床替えをしようとしたとこころ、ふと振り返ったら頸動脈のあたりをガブっと噛みつかれて、ワンちゃんがそのままぶら下がっていたんです。痛いですし、場所が場所だけにひっぱると危険なので、離れるまで待つしかなくて。すぐに病院に行ったのですが顔がパンパンに腫れちゃいましたね。また、前の病院には野生動物を収容してリリースまでお世話をするリハビリ室があり、色々な動物のお世話をしていたのですが、猛禽類(もうきんるい)はなかなか放鳥まで持っていくのは難しいんですよね。人の腕を噛んできたりするのでかなり危険を伴うのですが、毎日強制給餌で肉を4〜5回やっていました。飛ぶ練習をして一か月後に無事に飛び立った時には感動しましたね。 【大和院長】前の病院を辞めるとなったときに、仲良くしていたオーナーさんに事前に伝えたら、その日のうちにお菓子とワンちゃんの写真を添えた手紙を持ってきてくれたんです。人と人とのつながりというか、こんなふうに送り出してくれるんだなと思いとても嬉しかったです。

日常のちょっとした心配事も気軽に立ち寄り相談できる存在に

ところで、先生方が獣医師をめざしたきっかけは何でしたか?

【片野副院長】私は、はじめ日本大学の生物資源科学部で野生動物の研究をしていたのですが、野生動物のために何か力になれることはないかと考え、医療や保護をする立場で野生動物に関わっていきたいと思い麻布大学獣医学部に編入しました。それがスタートです。実際に獣医師になってみると、やはり自然と向き合うというのは簡単ではないと痛感しました。テレビではよい面を凝縮して見せていますが、そこに至るまでには先人達の何年、何十年もの影の努力や創意工夫があり、それらの知恵をもってしても上手くいかないことの方が遥かに多いのです。野生動物は犬や猫と違って、論文やデータも少なく手探りの状態で治療をしなくてはいけません。さらに飼育動物ではないので、人に触られるだけでストレスを感じ体調が悪化したりもしますし、人に慣れてしまって野生復帰出来なくなっても困ります。最少の負担で最大の効果を得るためにはどうすればいいかをすごく考えなければいけないので、それなりの意気込みがなければできない仕事だと思いましたね。でもその分、大変だけどおもしろいですし、未知数の魅力を感じています。 【大和院長】昔から動物が好きで盲導犬の繁殖などに興味があり、行動学の勉強をするためにイギリスのレディング大学とエジンバラ大学大学院に進学しました。帰国し獣医師の先生にお会いしたときに、獣医の資格があったほうが行動学の知識も深まり、薬で行動を治すこともできるということを聞き、獣医師の資格を取りました。その後、臨床をしていくうちに治してあげたいという気持ちが強くなり外科の勉強を始め現在に至ります。学生の頃はJAHD(日本動物遺伝病ネットワーク)という整形外科のNPO法人で、盲導犬の股関節のレントゲンや整形外科的疾患の病気の発見のお手伝いをしていました。臨床も盲導犬の診察も両方できればと思いますが、今はやはり臨床中心ですね。

お忙しい中、リフレッシュはどのようにされていますか?

【片野副院長】剣道をやっているので道場に行っています。高校生から始めて続けているうちにいつのまにか5段になりました。よく驚かれますが、普通にやっていればそのくらいできるようになりますよ。剣道はリフレッシュになりますね。ボコスカと相手を叩きますから(笑) 【大和院長】片野先生はその一方で、お茶とかお花ができる女性らしい面もあるんですよ。院内のお花のアレンジメントはすべておまかせしています。私は、サーフィンが好きです。忙しくても海に行くと解放されたような気持ちになりリフレッシュできますね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【大和院長】近所の方が動物についてちょっとした心配事があるときに、一番に相談してもらえるような、地域密着型の病院にしていきたいですね。病気はもちろんのこと、ご飯のことでもしつけでもトリミングでも、総合的に診ることのできる病院をめざしたいです。ただ治せばいいということではなく、診断や検査をきちんと行い、その子の何が悪いかを見つけ、オーナーさんと自分と動物とがどうするのがよいかということを考えられる獣医師になりたいと思います。はじめて動物を飼ったときは、何をすればいいか、どんな予防をすればいいかがわからないと思います。ちょっと相談にいこうかなと立ち寄ってもらえるような病院にしていきますので、気軽に来てくださいね。初めてのときは動物病院って入りづらいと思うのですが、そこをなんとか垣根なく来ていただけるようにしていきたいです。 【片野副院長】飼育動物の管理が細かいところまでなかなか行き届かない教育機関さんが多いので、子どもたちが動物をきちんと飼育できるようなお手伝いをしていきたいですね。動物達と触れ合うことで、おうちでも動物を飼ってみたりとか、野生動物に興味を持ってもらったりなどのきっかけになってくれればと思っています。基本的には動物病院さんの診療対象は犬猫中心で、他の動物は診察を断られるケースというのが多々あります。私は色々な動物を診ることが出来るオールラウンダーの獣医師としての知識を身に付けていきたいですね。また、エキゾチックの診療ができるのは強みだと思うので、できる範囲で、爬虫類や両生類なども今後診ていきたいです。私も病院や薬が嫌いですし行きたくないという気持ちもわかりますが、体重を測るだけでもいいので、気軽に来ていただければと思います。普段から動物病院に慣れていないと、いざというときに興奮して何もできなくなるので、日頃から足を運んでいただくことで、「ここは楽しいところなんだ」と動物たちが思ってくれれば嬉しいです。

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