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河内章佑 院長の独自取材記事

新小岩ペットクリニック

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR総武線新小岩駅から歩くこと15分ほど、静かな住宅街のなかに「新小岩ペットクリニック」はある。通りに面しており、飼い犬のお散歩中に立ち寄る方もいる。柔らかいグリーンのテーマカラーと可愛いアルパカが描かれた看板が目印だ。院長を務めるのは河内章佑先生。勤務していた医院の方針を引き継ぎ、犬猫の他、ウサギやフェレット、ハムスター、小鳥など幅広い動物たちを診察する。診療時間の合間には手術や往診も行い、休診日も入院している動物のケアにあたる多忙な毎日を過ごすが「獣医師ですから」と爽やかな笑顔で話す。そんな河内先生に、動物たちへの思いや飼い主と向き合う姿勢についてじっくりとお話を伺った。 (取材日2014年8月13日)

治療が必要なペットたちに、オールラウンドな診療を

先生がこのエリアにクリニックを開いた理由を教えてください。

ここを開業する以前は、足立区の梅島動物病院に勤務していました。治療の過程で他の動物病院への紹介をすることなどを考え、葛飾区を選びました。土地柄、病気の予防には意識が高い場所であると感じています。医院のテーマカラーは自分の好きな、柔らかいグリーンなのですが、全体のデザインと合わせて圧迫感がなく、入ってきやすいと好評をいただいています。看板に描かれているアルパカも好きな動物です。動物の病気や悩みを抱えていらっしゃる方が、見るだけで癒されたり少し元気づけられたりするようなデザインをと思い、インターネットで公募して決めました。

初診登録料と、診察料をとてもお手頃に設定されていますね。

初診登録料500円、診察料は800円です。診察料のなかには、爪切り、耳そうじ、肛門しぼりが含まれています。これらはご自宅でできることですが、動物たちをよく見て触って日常のケアをすることで、小さな異常を発見し適切な治療をすることができます。スタッフや飼い主さんからも「安すぎないか」ということを言われますが、「お金がないから病院に来れない」「費用がかかるから治療を受けさせられない」ということを避けたいのです。実際に病気になってしまった場合、治療を始めるとそこからまたお金がかかるので、はじめはできるだけ負担が少ないようにと考えています。治療ができずに動物たちが苦しむ姿を見るのは一番つらいこと。飼い主さんが気軽に連れて来られる条件のひとつとして、費用を手軽に設定することは大切なのかなと思っているんです。

診療対象の動物も幅広い印象です。

犬猫に限らず、ウサギ、フェレット、ハムスター、小鳥などを診ることができます。これは以前に勤務していた梅島動物病院の方針を引き継いでいます。梅島動物病院では、勤務医でも自由な発想でマニュアルにしばられない対応や治療ができ、多くの勉強をさせていただきました。その経験を生かして特定の動物や疾患だけではない、オールラウンドな治療をしてゆきたいと思っています。超音波検査等を飼い主さん立ち会いのもと行うことができたり、入院中に飼い主さんが餌をあげに来ることができるのも梅島病院の院長先生がされていたことです。それ以外に当院ではレントゲン撮影も鉛入りの窓越しに見学することができます。立ち会いができるかどうかは動物の状態にもよりますが、実際に立ち会っていただくことがどんな説明をするよりも飼い主さんにとって理解がしやすいですし、入院中にまったくご飯を受け付けなかったのに飼い主さんが声をかけることで食欲が回復することもあります。

ペットと飼い主の通訳でありたい

治療の際に心がけていることはどのようなことでしょうか。

動物たちは言葉が話せないので、飼い主さんからのお話をしっかりと聞いた上で、動物自体をしっかりと見るようにしています。少し見ただけでは気づけない、表面に出ていない部分に疾患や原因があることも多いからです。飼い主さんが把握されている症状と本来の病気が異なることもあるので、ペットと飼い主さんの間の通訳のような役割ですね。クリニックにいらっしゃる理由はさまざまなので、しっかりと状況を把握して、どういう選択肢があってどのような治療を行うことができるのかをお話ししています。まずは状況についてご納得をいただいて初めて、飼い主さんとその後の治療方針を決めてゆきます。

先生が特に力を入れている治療はありますか?

大学時代は外科の研究室に入り、犬や猫の泌尿器や循環器を中心に勉強していました。ドッグトレーニングも専門に勉強をしていたので、犬のしつけ相談を受けることもできます。こちらのクリニックでの治療では専門分野だけにかたよることなく、どのような症状も診察したり相談に乗れるようにしてゆきたいですね。月に一度、爪切りなどのメンテナンスに来ていただいた際に、併せて噛みぐせについて相談していただいてもいいですし、日ごろからペットの様子を見て教えてもらうことで、万が一の事態に備えられたらと思います。

休診日は木曜日のみですが、息抜きはされていますか?

入院している動物たちのお世話をしに来るので、1日丸々お休みになることはほとんどありません。それが獣医師というものだと思っています(笑)。他の日は診療があるので手術や往診を入れてしまうことも多いですよ。2歳と0歳になる子どもがいるので、自由になる時間があるときには、子どもたちと過ごすことが癒しになりますね。子供たちと公園に行って一緒に遊ぶことが多いです。今はまだ僕も若いですし、休日も色々と勉強し、吸収する時期だと思っています。

病院を選ぶことは、飼い主さんの大切な仕事

先生はどのようなお子さんだったのでしょうか。

母が動物好きだったので、家にはいつもたくさんの動物がいました。ウサギや小鳥、犬などです。中学生の頃には、飼い主がいなくなってしまい、たらいまわしになっていた犬を引き取ったこともあります。その頃は団地で暮らしていたのですが、その子と暮らすために引っ越しをし、ワンちゃん中心の生活に変わったことを覚えています。趣味としては小学校から高校までずっと野球をしていましたね。野球場によく試合を観戦しに連れていってもらっていました。

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

先程お話しした飼い犬が交通事故で亡くなってしまったことや、母が看護師をしていたので医療が身近にあったことが影響しているかもしれません。高校時代ずっと野球をしていたので、真剣に獣医師になろうと思ったのは高校3年生の時でした。獣医師の道を歩んでからも、飼った犬が2頭、心臓病を患い亡くなったことが強く印象に残っています。厳しい病状であったのですが、助けてあげられなかったことが今も心残りです。今だったら助けられただろうかと考えることもあります。大切なペットを失った悲しさと獣医師としての力不足を痛感した出来事でした。この仕事をしていても大切なペットを失うつらさは皆さんと同じですね。その時にはペットロスを経験して、立ち直るのにしばらく時間がかかりました。そんな経験があるからこそ、飼い主さんが連れてくる子たちを助けたいですし、そのためには病気の早期発見が大切なのです。

読者へメッセージをお願いします。

大切なペットが通う病院を選ぶことも、飼い主さんの大切な仕事のひとつです。心配に思っていることを、ささいなことでも構いませんのでお話しください。こちらの病院がいいなと選んでいただけた時には、今するべき一番の治療は何か、相談をしながら常にベストな治療法を探していきたいですね。選択すべきことは環境によって変わってきますので、治療も検査も飼い主さんと一緒に話し合いながら取り組んでゆきます。

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