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河合 靖 院長の独自取材記事

アニメディックケアアンドサポート

(八千代市/八千代台駅)

最終更新日: 2023/01/22

京成本線八千代台駅から徒歩8分のところにある河合靖院長の務める「アニメディックケアアンドサポート」は、中に入ると猫だけでなく、かわいらしいフトアゴヒゲトカゲと朗らかな河合院長の妻が出迎えてくれる。「診療後、元気に飼い主さまの元へ帰る時のうれしそうな尻尾の振り方に、人と動物の絆を感じて温かい気持ちになります」と柔かい表情で語る河合院長は、治療だけでなく、しつけやマナーの指導も熱心に行っている。獣医学書を読むのが趣味、というほど研究熱心で、獣医師として同院に留まらず、WWF(世界自然保護基金)への募金を行ったり、将来、海外研修を目論むなど、動物に対して大変深い愛情を持った河合院長に今回、たっぷりと話を聞いた。 (取材日2016年7月9日)

健康なうちから通い、病院に慣れさせる重要性

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小さい時、家の近くにある動物園へよく行っていて、動物が好きだったのでこの道を選びました。ところが獣医学部では、犬や猫でなく、牛や馬を扱うことが多かったので、獣医師という職業についてまだピンと来なかったんですが、大学院時代に地元名古屋の動物園で実習する機会があり、将来、動物園の獣医師として勤務したいと強く思うようになりました。そのためにはまず、地方公務員の試験に合格する必要があるのですが、チャンスを掴むもタイミングが合わなかったり、あと一歩のところでその座を逃してしまったりと、残念ながら叶うことはありませんでした。しかし、犬猫以外も診療できるようになりたい、という当初の私の夢は開業という形で叶えられ、それが今、当院の強みとなっています。

ではまず、定期検診にはどれくらいの頻度で行ったらいいかアドバイスはありますか?

動物病院へは、病気になって初めて来院される方がほとんどで、動物の場合、そこへ来ている時点では遅いと思われるケースが多くあります。犬猫の場合、人間の1年に相当する3ヵ月に1度の検診をお勧めします。血液検査やレントゲンを撮らなくとも、触れるだけでわかる異常もあるので、健康診断はすごく大事です。ハムスターに関しては1ヵ月に1度の検診が望ましいですが、それはなかなか難しいことだと思いますので、気になることがあれば遠慮なくご相談いただければと思います。検診や予防を促すためだけでなく、飼い主さまの疑問にお応えできる場を設けられるよう、定期的にメールやコミュニケーションアプリなどを通して情報を配信しています。

その他、定期検診の受けるメリットがあれば教えてください。

体の衰えは避けられないことですが、定期検診によって病気を早期発見し、治療効果のある期間を長くすることは可能であり、それが当院の目標です。病院慣れしていない動物が来院した時、それが緊張なのか、それともふだんから大人しい性格なのか、という判断が難しいのに対して、小さい時から検診で来ている動物については性格も把握していますし、クリニックの環境に慣れているので治療の幅もグンと広がります。病院は怖いところ、という印象を植え付けないためにも、健康なうちから定期検診などで足を運び、かかりつけ医をつくることは非常に重要なことなのです。

理想は動物嫌いな人も好きな人も共存できる街づくり

同じ獣医師に掛かったほうがいいということですね。

1回掛かってあまり効果がなかったからあの病院はダメだ、と判断し、クリニックを転々とする飼い主さまが多くいらっしゃいますが、それはもったいないことだと私は思っています。例えば、食欲がない、元気がない、という症状はすべての病気に共通して現れる症状なので、1回の診療で特定できないこともあり、この治療で効果がなければ、次は別の検査をして様子をみる、というように、おそらくどの獣医師も頭にある治療の手立てを基に、考えられるたくさんの中から徐々に原因を絞っていきます。私の場合は飼い主さまへ今後の見通しをお話すると共に、診療の最後に必ず「何かご質問はありますか?」とお尋ねして、納得されるまでご説明するように心掛けています。

こちらではウサギやげっ歯類の診療もされていますが、気を付けたほうが良いことなどはありますか?

げっ歯類やウサギを飼っている飼い主さまにあまり知られていないことのひとつに、ラビットフードであるペレットばかり食べているウサギはあまり歯を使わないため、歯が伸び過ぎてしまい、削らなければならない、という問題があります。歯の伸長は癖になってしまうため、定期的に処置をする必要があり、酷い場合は2週間に1度削ることもありますし、ウサギの場合はその都度全身麻酔をかけて治療をしなければならないので、身体への負担も大きいです。牧草も食べるウサギは歯の伸長を防ぐことができるのですが、ペレットを食べてきたウサギに途中から牧草を与えてもなかなか食べません。それを飼う前にぜひお知りおきいただきたいですね。

待合室ではしつけのビデオを流されていますが、どのような意図がありますか?

飼い主さまが、全員が犬猫を好きな訳ではないという意識を持ち、マナーを身につけたら、動物の苦手な方の抱える恐怖や誤解を解けるのではないか、と考えています。例えば、リードを長くして犬の散歩をしている方が、自分の脇で繋ぐようにする、ということもマナーのひとつです。動物を嫌いな人が好きになってくれる社会になり、どちらも共存できる街づくりをできたらいいな、と思っています。診察を通して、ペットショップなどで最初に言われたことは飼い主さまの印象に強く残っているのを感じたので、専門学校で講師をしていた頃は、ペット業界へ就職していく学生たちに、正しい知識やマナーを飼い主さまへお教えしてほしい、ということを伝えられたのはよかったですね。今後、もっと広い範囲でそれを周知できる場を設けられたらいいな、と考えているところです。

動物の健康を第一に考えた安心の診療時間

診療時間も長いですが、どういった思いがおありでしょうか?

会社へ行く前に立ち寄れる朝8時から、勤務後でも間に合う夜までクリニックを開けています。正午から夕方4時までの休診時間は、主に往診や手術を行っています。土曜日のみ予約診療にさせていただいているので、手術などなければそこが唯一お休みできる日ですね。その他、救急の場合は24時間対応しています。人間の病院でも早く閉まってしまったり、祝祭日休診のところが多いですが、病気の進行は待ってくれないので、動物の健康維持に少しでも貢献したいという思いから、開院当初より変わらないスタンスでクリニックを開けています。

オンオフの切り替えはどうされていますか?

私はオンオフの切り替えがなく、ずっとオンですね(笑)。特にエキゾチックアニマルについてはデータが少ないので、海外で文献が発売されれば買って、家ではそれを読んで過ごしています。今後もエキゾチックアニマルについてはもっと掘り下げて勉強して、少しでもわからないものを減らして治療にあたりたいと思っています。そのために、いつか海外へ勉強をしに行きたいですね。最近はなかなかできませんが、オフの日はエキストラとして撮影に参加をするのが好きで、ドラマ、映画、CMに出演をしています。同じ空間の中でそれぞれ役割を持って、みんなでひとつの作品を作り上げる、その空気感が大好きなんです。

最後に、クリニックで明るく出迎えてくださる奥さまについてお伺いできますか?

最初に獣医学部に行くという話を母にした時、「動物は1人で歩いて病院に来るんじゃなくて、飼い主が連れてくるものなのに、あなた、人とコミュニケーションを取れるの?」と心配された私でしたが、今はそれを楽しんでいますし、何よりもうちの妻が人と接するのが大好きなので大きく助けられています。そんな妻ですが、実は、小さい頃の野良犬のトラウマもあって、動物を怖がっていた時もありました(笑)。けれど、クリニックに来てくれる動物には、「動物」というより「個」として愛着を持っているようで、かわいがっていますね。ヘビが来ても問題なく触れます。手術も手伝ってくれ、個々に対してのフォローアップも主婦目線でこまかく看護指導してくれるので、妻には非常に感謝しています。

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