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守口 昌悟 院長の独自取材記事

ぬくもり動物医療センター

(香取市/小見川駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR成田線小見川駅から車で約3分。国道356号・利根水郷ライン沿いに立つのが「ぬくもり動物医療センター」だ。ここには28年にもわたり地域の動物たちを見守ってきた「おみがわ動物病院」があったが、2019年1月からは守口昌悟先生が院長となり、病院名も「ぬくもり動物医療センター」として新たにスタートした。守口院長は、「患者さんと飼い主さん、それぞれにぬくもりを感じていただけるように丁寧な診療を心がけています」とその病院名に託した思いを話す。この地域ではフィラリアにかかる犬が比較的多く、フィラリア予防薬やワクチン接種など予防への意識をより高めていくことがさらに重要と実感しているそうだ。そんな守口院長に獣医療への思いやこの地域ならではの特徴について話を聞いた。 (取材日2019年8月9日)

28年続いた動物病院をリニューアルして新規オープン

開業の経緯について教えてください。

私の出身が福岡で、同じ獣医師の妻の実家が千葉なので、開業する際には福岡にするか千葉にするか考えていました。ちょうどそんな折、この場所にあった「おみがわ動物病院」の長嶋院長から病院を引き継がないかというお話をいただきました。私はもともと自然豊かな地で開業したいという思いがありました。この小見川は緑豊かでとてもいい場所だなと感じましたので、心よくお引き受けしました。病院内外装をリニューアルし、2019年1月から「ぬくもり動物医療センター」として新たにスタートさせました。前の病院は28年続いていましたので、地域の方々からの信頼も厚かったと思います。その信頼を損なわないよう、開業以来、丁寧で誠実な診察を心がけています。

そもそも獣医師をめざされたきっかけはどんなことだったのでしょうか。

もともと理系に進もうと思っていたのですが、特に獣医師になろうとは考えていませんでした。私は九州の自然豊かな土地で育っていたので、生きものに触れる機会も多く、家では犬や猫、ウサギ、鶏を飼っていました。家に新しい猫がやってきた時、それまで飼っていた猫が急に声が出なくなってしまったことがあったのです。初めての経験で心配になり動物病院に連れて行きました。当時、私の田舎ではまだ動物病院の存在やペットの病気を治すということが身近ではありませんでした。原因は単に新しい猫が風邪を持っていて感染しただけだったのですが、その時『動物の病気を治す』ということにとても感動を覚えたのです。うちの猫を治療してもらった経験から、獣医師をめざすために日本獣医生命科学大学に進みました。

診療動物について教えてください。また、地域性については何かお感じですか。

診療動物は犬と猫に限定しています。というのも、今では犬や猫の疾患に関してかなり研究が進み、非常に奥が深くなってきています。犬の病気だけをとっても多くの疾患があります。症状一つ一つをじっくりと丁寧に診療していくために、あえて範囲を広げず犬と猫だけに限定することにしました。地域性についてですが、この辺りはワンちゃんの屋外飼育が多いですね。猫ちゃんも室内と屋外を行き来しているご家庭が多いようです。多頭飼育が多いのもこの地域の特徴ですね。以前私が勤めていた東京都内や埼玉の動物病院とはかなり状況が違うと感じています。

患者や飼い主がぬくもりを感じられる病院に

こちらの診療方針について教えてください。

当院のコンセプトは、病院名にもありますように、患者さんや飼い主さんたちににぬくもりを感じていただけるような診療を行うことです。経済的な面から獣医療を考える飼い主さんもいれば、大学病院のように高度な医療を望む方もおられるでしょう。当院では、そういった状況や費用面など求めている医療の姿を含めて考慮し、最も良いと思われる治療方法を考えています。飼い主さんの考えもそれぞれ異なります。そのお考えも尊重して、最善の方法を提案するようにしています。この近くには高度医療を提供できる二次診療施設病院がありませんから、できるだけ当院で対応できるようにしていきたいです。そのためにも私自身、常に勉強する必要があると思っています。

最近、特に増えている疾患にはどんなものがあるのでしょう?

最近は「がん」がとても増えています。どのワンちゃん、猫ちゃんも高齢になるまで大切に育てられていますし、高齢になればそれだけ「がん」を発症しやすくなります。高齢化に伴って心臓病も増えていますね。当院では、私が腫瘍科を、妻が循環器科を得意としていますので、そのような患者さんを的確に診断・治療していきたいと思っています。人間と同じようにがんや心臓病も早期発見・早期治療が大切です。そのためにも年に1回は定期的な健康診断を受けていただきたいと思います。若いうちは年に1回でよいですが、シニアになったら年に2回受けたほうがよいでしょう。人間と違って老化が早いですから、体の状態が半年の間に大きく変わるということも考えられます。

これからこの病院で力を入れていきたい分野はどんなことですか。

これからもさらに高齢化が進むと思いますので、適切に対応できるよう腫瘍科と循環器科には力を入れていきたいと思います。また、この辺りでは交通事故が多く、車にはねられて骨折するワンちゃんや猫ちゃんがとても多いです。屋外飼育が多いというこの地域ならではの背景もあるのでしょう。ですから、腫瘍科、循環器外科、整形外科という3つの分野はさらに充実させていきたいと思います。

フィラリア症の予防やワクチン接種を忘れずに

飼い主さんの予防意識については何かお感じですか。

この地域はフィラリア症に感染している犬がとても多い印象です。実は猫もフィラリア症に感染しますので注意していただきたいですね。フィラリア症は予防できる病気ですから、ぜひ予防薬を飲ませてあげてほしいと思います。フィラリア症予防に加えてワクチン接種も病気の予防にはとても重要です。この地域は多頭飼育をされているケースが多く、経済的な負担も大きくなるかもしれません。しかし、病気の予防や重症化を防ぐという意味でもぜひ前向きに考えていただきたいですね。

こちらではトリミングも行っているのですね。

はい。室内の1室をトリミングルームに改造して、トリミングサービスを行っています。動物病院内ですと何か病気がある場合にもケアが可能ですし、緊急時にすぐに対応ができます。心臓病やてんかん発作といった基礎疾患がある子も安心して利用できると思います。トリマーも病院での勤務経験がありますので、皮膚病の種類や皮膚状態に応じてシャンプーを選択し、患者さん一匹一匹に合わせてケアをさせていただいています。最近ではワンちゃんだけでなく、長毛の猫ちゃんのカットも増えてきましたね。

お忙しいとは思いますが、お休みの日はどのようにお過ごしですか。

今は休みの日でも勉強会に参加することが多く、ほとんど仕事関連のことに時間を費やしています。もともとアウトドアや釣りが好きなので、もう少し落ち着いて時間がとれるようになったらまた楽しみたいと思っています。この辺りは本当に自然が豊かで、ここに開業して良かったなと実感しています。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

「ぬくもり動物医療センター」という名に恥じないよう、さらに医療体制を充実させていく予定です。この10月には皮膚科の獣医師が来る予定で、獣医師3人体制となります。また、今は木曜と日曜が休診ですが、2020年からは休診なしで診療していく予定です。より高度で規模の大きいことをしようと思っても、私一人の力ではできません。ですからスタッフを充実させ、地域に密着した『より質の高い獣医療』を提供していきたいですね。当院ではスタッフ間の仲もよく、とても良い連携・コミュニケーションが取れています。緊張していると本来の力を発揮できませんが、当院ではスタッフも緊張せずのびのびと仕事をしてくれているようです。スタッフ同士で意見を出し合い協力して、楽しみながらよりよい病院づくりに貢献してくれています。動物たちも緊張せずに過ごせる環境や雰囲気づくりを心がけていますので、何か気になることがあればぜひご来院ください。

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