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太田快作 院長の独自取材記事

ハナ動物病院

(杉並区/新高円寺駅)

最終更新日: 2023/01/22

丸ノ内線新高円寺駅より徒歩約8分。五日市街道沿いにある「ハナ動物病院」は、2011年12月に開院した清潔で可愛らしい動物病院だ。太田快作院長の学生時代からの相棒である愛犬・花子ちゃんがモデルの可愛らしいイラストが目印。太田院長は犬・猫の殺処分ゼロを目指す獣医師で、「病気を診るのではなく、動物を診る」ことをモットーとしている。学生時代に行き場をなくした犬や猫を保護し、新しい飼い主を探す「犬部」という非公認サークルを創設。開業医となった今も講演活動などを通して、「真に動物の命と向き合う獣医師になるためには、大学教育改革と獣医師の意識を変える必要がある」と訴えている。日々の診療の傍ら、年間1000頭以上の野良猫の不妊手術を請け負う太田院長が目指す「飼い主の心に寄り添い、飼い主も動物も幸せになれる診察」を取材した。 (取材日2013年12月18日)

学生時代から動物愛護に注力、獣医師だからこそできる社会貢献を提案

とても清潔で可愛らしいクリニックですね。

ありがとうございます。私の地元である杉並で、しかも中学高校時代に毎日バスで通った五日市街道沿いに2011年に開業しました。動物病院ではどうしても待ち時間が長くなってしまうので、飼い主さんや動物たちにとって、なるべく居心地の良い空間になるように心がけています。可能な限り待合室を広くとることにこだわったのも、待っていても苦にならない雰囲気を作りたいと思ったからです。院内は明るく清潔で、診察室の扉は動物の足型をモチーフにした飾りが入った少し珍しいデザインになっています。実は待合室のロールスクリーンも、動物の足型のかわいらしい持ち手がついているのですが、これは妻がインターネットで見つけてきてくれました。基本的に内装関係は妻のアイデアで詳しいことはわかりませんが(笑)、心地よい空間になったと思います。

院内には迷い犬・猫や、里親募集のビラがたくさん貼られていますね。

患者さんやボランティアの方が持ち込まれるので、受け入れています。私はライフワークとして動物愛護の活動に携わっており、学生時代には行き場をなくした犬や猫を保護し、新しい飼い主を探す「犬部」というサークルを立ち上げました。現在も開業医としての診療のほか、NPO法ゴールゼロの副理事長として犬猫に殺処分ゼロを目指して、人と動物がともに豊かに暮らせる町づくりのための活動を行っています。それらの活動を通して痛感するのは、動物のプロであるはずの獣医師の多くが動物愛護に無関心で、何の貢献もできていないという現実です。事実、平成23年度の日本の犬猫の殺処分は年間17万頭を超えています。我々獣医師は動物のおかげでご飯を食べさせてもらっているのに、何の恩返しもしない獣医師があまりにも多い現状を、何とか変えたいと思い、獣医師や獣医学生、獣医療関係者に向けた講演活動も積極的に行っています。動物を殺さなければ獣医師になれない今の日本の獣医学教育の改革や、殺処分ゼロに向けた獣医師の果たすべき役割などを、今後も可能な限り訴えていきたいです。

野良猫の不妊手術を請け負っているのも、獣医師としての社会貢献というお考えからでしょうか?

社会貢献というか、国家資格を与えられている獣医師としての責任だと思っています。不幸な命を少しでも減らすために、また地域の環境を守るために、地域の野良猫ぐらいは、地域の獣医師が面倒をみるべきだと考えています。このような思いが広く浸透すればよいのですが、なかなか広がっていかないのが現状です。野良猫を捕獲して、不妊手術を施し、もとの場所に戻すことは地域の獣医師の大切な役割だと思うのですが……。事実、行政で殺処分される猫の大半が、野良猫が産んだ仔猫たちです。望まれない出産を防ぎ、殺処分される命を減らすために、我々獣医師ができる非常に重要な役割であり、地域に対する大切な社会貢献だと思います。「開業して日々の診療の傍ら、野良猫の避妊手術なんてできない」という声が多い中、私が開業したのは、実際にできる獣医師がいることを証明したいという強い思いがありました。

飼い主の心に寄り添い、飼い主も動物も幸せになれる方法を一緒に探していく

先生の診療方針をお聞かせください。

その子にとって何が幸せなのかを、飼い主さんと一緒に考えていけるような診療をすることが目標です。いろいろなクリニックに勤務して、私たち獣医師の仕事は何をもって成功と言えるのかを改めて考えるようになりました。考えた末に私が出した答えは、病気を治したり寿命を延ばしたりということだけに主眼を置くのではなく、どうすれば動物と飼い主さんの双方が笑顔でいられて、一緒にいられてよかったと心から思えるかが大切だということでした。動物を飼うことは楽しいことですし、飼い主さんには動物と楽しい時間を過ごしてもらいたいのです。そして最後の瞬間を迎える時に、「すごく寂しいけど、最後の最後まで一緒にいられて本当に幸せだった。本当に楽しかった。また、動物と一緒に暮らしたい」と思ってもらえるようにお手伝いすることが、私の大事な役割だと思っています。私自身も皆さんと同じ飼い主なので、悩むことも慌てることもあります。だからこそ、多くの動物と暮らし、その最期を看取ってきた経験を活かして、飼い主さんの心にしっかりと寄り添えるような医療を行っていきたいです。

飼い主に寄り添う先生の診療姿勢は皆さんにも伝わっているのではないですか?

そうだとうれしいですね。例えば、無理やりにでも療法食を食べさせた方が寿命は延びるけれども、今まで優しかったお母さんが、急に無理やり口を開けて、おいしくないご飯を食べさせられたら、動物はどう思うでしょうか?それで寿命が多少伸びても、飼い主さんも動物も本当に幸せなのでしょうか。もし飼い主さんがその治療を選択し、納得されているのなら、私も全力でお手伝いします。飼い主さんがそう決めたなら動物もきっとその気持ちを理解し、どんな治療も喜んで受け入れてくれるはずです。逆に、もうこれ以上の治療はしないと決めても、飼い主さんに愛されていると実感できれば、「一緒にいられるだけで幸せだ」と動物は思うのです。動物が病気になると自分を責め、どの治療法を選べばよいのか迷う方が多いのですが、「どちらを選んでもこの子は幸せなのだから、あなたが良いと思う方を選べばいいのです」と僕はアドバイスしています。もちろん病気を改善する知識や技術は当然必要ですし、必要であれば手術もしますが、決して治療だけが目的になってはいけないと思っています。病気を診るのではなく、我々は動物を診ているのだということを忘れず、これからも動物と飼い主さんの幸せの助けになれるよう力を尽くしていきたいです。

マイクロチップを推奨しているのはなぜですか?

東日本大震災では多くの動物たちが飼い主をはぐれ、飼い主が判明しないゆえに、避難生活を余儀なくされるケースが多くありました。災害時以外でも、地方では地域によっては、行政で殺処分される7〜8割は迷子だと言われています。飼い犬であるにも関わらず、飼い主が判明しないばかりに殺処分されてしまうのです。行政の職員も、飼い犬と思った場合は必死に一日でも長く置いておこうとしていますが、やはり数が多すぎて、一定期間たった子は殺処分されてしまいます。マイクロチップさえ入っていれば、保護された時点で飼い主が判明し、早々に再会できるのです。一生に一回、麻酔の必要もなくわずか10秒で挿入できるマイクロチップで、どれだけの命が救われるか。マイクロチップの義務化が実現すれば、犬猫の殺処分ゼロはかなり前進すると僕は考えています。東京オリンピックが開催される2020年までに殺処分ゼロを実現するために、まずはマイクロチップの義務化が実現できればと考えています。

愛犬・花子との出会いが、動物の命と向き合い続ける原動力に

先生ご自身のペットとのエピソードをご披露いただけますか?

私が青森にいた頃、獣医学生の時に保護して初めて育てた愛犬が、クリニック名の由来にもなった花子です。今は12歳になりました。学生時代から今までずっと一緒に過ごしてきているので、一心同体以上の関係です。私が犬部を立ち上げて、家にたくさんの犬を引き取ってきたので、花子にとっては私と過ごせる時間が大幅に減ってしまうわけです。本当は寂しかったのかもしれませんが、私がこの子たちを育ててなんとか救いたいと思って行動していることをよく理解して、一生懸命助けてくれました。子犬のお尻をなめてくれたり、母乳が出るときはあげてくれたり。花子が大好きな私のために、一生懸命自分のできることをやってくれているのだと思うと、本当にうれしかったし、花子にどれだけ助けられたかわかりません。花子は、僕の生活、人生そのもので、自分の一部のような存在なので、何かエピソードはと言われても、何が事件か何が普通かがよくわからなくなってしまっています。でも本当に、いろいろなことを二人で一緒に乗り越えてきました。だから敢えて言うならやはり、花子と出会えたことが、花子と一緒にいる今この日常が、僕の人生で最大の事件です。

もしかして、クリニックのマークは花子ちゃんがモデルですか?

はい。実はあるご縁がありまして、映画でも話題になった人気マンガ「ハチミツとクローバー」の原作者である漫画家の羽海野チカさんが、開業の際に花子の写真を見て描いてくださいました。時々患者さんが気づいてくださると、ちょっとうれしいですね。当院の数少ない自慢です(笑)。

毎日お忙しいと思いますが、先生の趣味やリラックス法は?

趣味と呼べるものが本当にないのですよ(笑)。動物が大好きなので、ある意味仕事が趣味でもあります(笑)。一時期、趣味がほしくて、妻の趣味のピアノにチャレンジしたことがあったのですが、すぐに頭が痛くなって止めてしまいました(笑)。家に帰れば最愛の相棒・花子が待っていてくれますし、花子と遊ぶとどんなに疲れていても元気になります。お互いに相手のことを心から愛していますし、思いやっているので、一緒にいると本当に楽しいし落ち着くし、花子がそばにいてくれるだけで、本当に幸せです。こういう生活ができているから、別に無理して趣味を作らなくても、花子と一緒に過ごす時間が何よりのリフレッシュになっています。学生時代は犬部という非公認サークルに情熱を注ぎました。改めて考えてみると、僕の趣味は動物だけですね(笑)。でも、動物が本当に好きなので、それだけで十分楽しいです。

今後の目標と読者にメッセージをお願いします。

これからも当院に来てくださる地域の飼い主さんと動物に対して、良い診療を精一杯やっていくことが目標です。同時に、未来を担う獣医師や動物医療関係者の教育にも力を入れていきたいです。病気を検査数値で診るマニュアル通りの診療ではなく、本当に動物と向き合って動物医療に携われる人材の育成に注力したいと思います。私自身もまだまだ未熟ですが、もし当院を信頼して来てくださるのであれば、飼い主さんと動物に寄り添って、両方の幸せを考える診療を一緒に考えていきます。ただ病気を治すだけじゃなく、一緒に過ごす一日一日を楽しめるようにお手伝いしますので、どうぞよろしくお願い致します。

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