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町田利加 院長の独自取材記事

りかペットクリニック

(川崎市高津区/久地駅)

最終更新日: 2021/10/12

駅前には商店街、少し歩けば建設中の高層マンモスマンション。どこかほっとする下町情緒と新興住宅が融合する街「久地」。駅のすぐそばを南北に貫く府中街道沿いに、2005年の3月に開院した「りかペットクリニック」。近隣の飼い主さんから評判の獣医、町田利加先生を取材しました。 (取材日2006年9月13日)

初めて飼った犬が私を獣医にしました

どんなお子さんだったんですか?

二子玉川出身で、兄が1人います。小学校、中学校、高校は私立でしたが家の近くでした。今は川をはさんで川崎市に住んでいますが、幼い頃からずっとこの近辺で過ごしました。性格的には、そんなに活発でもないし、かと言ってうちにこもるタイプでもなく、本当に普通の子供でした。 小さい頃から動物が大好きで、常に何か生き物を飼っていました。例えば、インコとかやどかりとか(笑)。いま思えば両親が共働きだったので寂しい思いをさせたくないという親心で飼わせてくれたのだと思います。幼稚園卒園の時に、両親にねだって、初めて犬を買ってもらいました。シェットランドシープドッグです。もう嬉しくて毎日散歩に連れて行ったりして、いつも一緒にいました。本当に可愛かったです。実は私が獣医になろうと思ったのは、初めて飼ったこの犬がきっかけなんですよ。

どんな事がきっかけになったのですか?

小学5年生の頃、犬がパルボウィルスという伝染病にかかってしまい死んでしまったんです。ありふれた病気で、普通はワクチンさえ接種していれば防げる伝染病です。私も両親も、犬に関しては無知な素人で、ワクチンなど受けさせた事がなかったのです。慌てて動物病院に連れて行きましたが、すでに手遅れでした。「早く連れて帰ってくれ」というような冷たい対応をされたように幼い私には感じられました。その後、一晩で犬は亡くなりました。死んでしまった事はもちろん悲しかったし、病院の先生の冷たい対応にも怒りを感じたし、犬の事を知らない自分にも憤りを感じました。この時「将来は獣医になろう。獣医になって病気の動物を私が助けよう」と心に決めたんです。

「お前、獣医志望だったよな?」

学生時代の事を教えてください。

高校の時は、生活サイクルが変でした(笑)。学校から帰宅したらテレビを見る。それから本を読んで、夕飯を食べて、子供みたいに、夜9時には寝てしまう。だけど真夜中に起きて、朝まで勉強して、そのまま学校に行くような。何とか推薦で大学に行きたかったので、学校の勉強はそれなりにがんばりました。そして希望した大学の獣医学部獣医学科に入ることができました。 中学・高校はエスカレーター式の学校だったんですが、中学入試の面接で先生に「将来の夢は?」と聞かれて「獣医です」と答えたんですが、獣医学部への進学が決まって、その時の面接官だった先生に報告に行ったら、「お前、獣医志望だったよな?」と5年以上も前の事を覚えていてくれたのが、いまだに記憶に残っています。

いよいよ夢に向かっての第一歩ですね。

大学に入ってからはいつも動物に囲まれていましたね。学校だけでなく、1年生の頃から世田谷区の動物病院でアルバイトを始めました。学校の勉強にも役立つし、将来の為にもなるかなぁと。結局、大学3年の学校の授業が忙しくなるまで約2年半アルバイトをしました。学生だったのでわからないことばかりだったけど、そこでのアルバイト経験は獣医になる決意をより一層強めるものになりました。

卒業されてからの第一歩は?

卒業後最初に勤務したのは学生の時にアルバイトをしていた動物病院です。1年位勤務しました。しかし、とても仕事が忙しかった上に、元々悪かった足の状態が悪化してしまったので、やむなく退職しました。その後、製薬会社の下請けで治験を行う会社に入社しました。笑い話なんですけど、履歴書を郵送するのに切手も貼らずにポストに投函してしまって・・・。あとで「君の履歴書切手貼ってなかったよ」って面接官に言われました。その会社では獣医師だけではなく、医師に出会ったり、薬の事が勉強できたのでとてもためになりました。しかし、「やっぱり治験よりも臨床がやりたい」、「医療の現場に立ちたい」という気持ちが捨てきれず、国立にある動物病院に再就職をしました。

ここで開業する経緯を教えて下さい。

私の飼っているボーダーコリーの「サン」を東高根森林公園や、多摩川グラウンドに散歩に連れて行くんですが、そこには同じ犬種を飼っている「犬仲間」がいまして、よく仲間の犬達を診てあげていたんですね。そうするうちにこの子達だけでもいいからずっと診てあげたいなと思うようになりました。足の負担もあったので、開業すれば自分のペースで仕事ができると。そんな思いで、4年勤めた国立の動物病院を退職し、開業の決心をしました。幸い自宅の1階に父親が持っていた工場がありまして、そこを改装して開業しました。レントゲンは前にいた動物病院から、レントゲンの現像機は知人の先生から譲ってもらいました。本当に助かりましたね。譲ってくれた先生には頭があがりません。

人間の子供と同じように接して欲しい

先生の目指すクリニックを教えてください。

一言で言えば気軽に何でも相談できるクリニック。病気だけではなくペットに関しての心配事や悩みを聞き、様々な問題に対して最善の方法で飼い主様と一緒に解決したいと思っています。過激な治療はなるべくしないで、その子にあった体に優しい治療をしていきたいと考えています。予防や食事、日常の生活について、しっかりヒアリングをし、改善した方がいい場合には、きちんと説明して改善をしてもらっています。

来院される飼い主さんに対し気になることはありますか?

そうですね、飼い主さんがペットを溺愛しすぎている事が気になります。可愛がり、愛することはもちろん必要なのですが・・・。もちろん全ての飼い主さんという訳ではなく、一部の飼い主さんなのですが、人間の食べるものを何でも与えてしまったり、吠えても怒らない飼い主さんが時々いらっしゃいます。やっぱりしつけをきちんとしないと、病気にかかりやすくなったり、病院でも満足な治療も受けられない場合もあります、もちろんドッグホテルにも宿泊させることができません。こういった状況は、ペットにとっても飼い主にとってもいい状況とは言えません。自分の子供と同じように、厳しくするところは厳しくし、優しくするところは優しく接して、ペットとの生活を楽しいものにして欲しいと思います。

お休みの日のすごし方は?

開業する前はうちのワンちゃんを連れて、よく旅行に出かけました。でも今はお預かりしているワンちゃんがいるので、なかなか休みは取れません。だから最近は、近くのおいしいお店を見つけて食べに行くことにハマっています。仕事が終わったあと、犬仲間の友達と行くことが多いです。最近行ったお店では、宮前区犬蔵にあるタイカレー専門店「イム・イェム」が一押しです。ここの辛さは病み付きになりました。それからドラマの撮影で使われていた韓国料理店「チャメ」もおいしかったです。ここ最近はエスニック系に凝っています。

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