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秋山文男 院長の独自取材記事

あきやま動物病院

(世田谷区/駒沢大学駅)

最終更新日: 2023/01/22

田園都市線駒沢大学駅よりバスで10分ほどの閑静な住宅街に鎮座する「あきやま動物病院」。秋山文男院長が1982年に開院してから30年以上にわたり、地域住民の大切なペットたちの健康をサポートし続けてきた。秋山院長の動物たちに対する愛情は深く、子犬時代の度重なる骨折を院長が執刀した縁で元の飼い主から後を託されたプードルや、小笠原村の野生動物保護のため捕獲された猫を引き取り、面倒をみているという。また、飼い主のライフスタイルや考え方に沿った診療を心がけているという秋山院長に、設立の発起人として携わり副代表をも務めるTRVA(東京城南地域獣医療推進協会)の活動内容や、クリニックの今後の展望などについて、じっくりとお話を伺った。 (取材日2014年6月3日)

ペットのかかりつけ医として30年以上携わってきた、ベテラン獣医師

大学をご卒業後から開院までの経緯について、教えてください。

北里大学を卒業後、横浜の動物病院で半年間勤務しました。その後、かねてからの「野生動物を見たい」という夢を叶えるため、アフリカで40日ほど滞在しました。実際にこの目で見て、肌で感じるアフリカは素晴らしかったですよ。当時の感動を切り取った写真が少し前まで院内に飾ってあったのですが、お見せできなくて残念です。アフリカから戻ってきた後、同級生のお父さんが院長をされている動物病院でお世話になり、しばらくして北里大学の恩師からのご紹介で、愛知県豊橋市にある動物病院にて3年ほど勤務しました。だんだん自分で開院したいという意志が固まってきたので、26歳になって生まれ育った世田谷区駒沢に戻ってきました。父が所有している土地にクリニックを建てることにしたのですが、いろいろとこだわったせいか改築に時間がかかり、27歳で当地に開院した次第です。

敷地がとても広いですね。

建物だけで60坪の広さがあるため、いろいろと便利ですね。待合室も十分スペースをとってありますので、動物たちがけんかをせずに済みますし、比較的大きめの検査機械や大型のわんちゃんをお預かりするのに十分な大きさのあるケージもご用意しています。最近では小型犬を飼っていらっしゃる方が多いですが、飼い主さんの中には小さなわんちゃんや猫ちゃんでも大きなケージを希望される方もいらっしゃるため、余裕があれば対応させていただいています。その他、特に猫ちゃんの中には全く触らせてくれない子もいますので、そういう場合は大きなケージを半分に仕切って、半分ずつ掃除をしたりします。また、事前に何度か通っていただいているペットさんならばデータがありますから、入院時も対応しやすいですね。

クリニックの特色や、診療の際心がけていることなどについて、教えてください。

何かの分野に特化しているわけではなく全般的に診る方針ですので、かかりつけ医としてお考えいただければと思います。実際、来院される理由として病気で一番多いのは、人間と同じように風邪をひいたり吐いちゃったりという症状ですね。それでも昔に比べると、ご自宅の中で飼われている方が多いのと、予防接種をされているケースが多いため、病気になる確率が低くなっているように思います。また、ある程度の外科手術にも対応できるますので、メスの避妊手術をすることもあります。この辺りは住宅地ですので、飼い主さんはご近隣からいらっしゃる方が多いですね。若い方からご高齢の方までさまざまな年齢層やバックボーンをお持ちですから、飼い主さんのお考えやライフスタイルに合わせて診療するよう心がけています。その他、私が対応できないケースであれば専門のドクターをご紹介しますので、安心して診療にいらしていただければと思います。

ペットの夜間診療や二次診療ができるクリニックの開設にも貢献

診療をされてきた中で、印象的なエピソードはありますか?

16歳くらいの猫ちゃんなのですが、慢性的な鼻炎や口内炎などの症状がいろいろと重なってしまい、食事ができないほど弱っていました。他のクリニックで「治療しても良くならない。諦めなさい」と言われて飼い主さんが途方に暮れているところに、知り合いの方から当クリニックを紹介されたとのことで、転院していらしたんです。当初はお薬も飲めない状態でしたので、まずは3日間通院していただきました。すると、食事ができるようになったのです。今度はお薬を飲ませましょうということになり、効果が出てきてどんどん回復し、普通に生活できるようになりました。転院されてきた当初は飼い主さんも精神的に参っていましたが、猫ちゃんの回復と同時にすっかりお元気になられました。その時は、本当にうれしかったですね。この猫ちゃんのように歳のせいというのもあって体の悪いところがあちこち出てきても、生活レベルを上げると普通に生活できるようになるケースが多いのです。諦めずに、根気よく接したいですね。また、猫ちゃんやわんちゃんはお薬をたくさん飲むことはできませんから、少なくて効くお薬を選ぶことも大切です。粉薬と錠剤とどちらが飲ませやすいかというのもありますので、飼い主さんとご相談して処方しています。

TRVA(東京城南地域獣医療推進協会)の設立に、携われたそうですね。

はい。動物の医療環境の向上をめざす団体なのですが、城南エリアの40人ほどの獣医師たちが費用を出し合って2011年に設立しました。私は副代表を務めています。このTRVAを母体とし、夜間動物救急医療センターと動物2次診療センターを開設しました。こちらで診療した後は主治医に返すというシステムのため、主治医である私たちも安心してお任せできます。夜間動物救急医療センターでは、20時から朝の6時まで専門の獣医師2人とスタッフ2人の、最低でも4人の体制で診療にあたっています。獣医師は、大学を卒業してから最低でも2年以上動物病院での勤務経験を採用条件としています。ICU(集中治療室)やある程度の手術ができる設備もありますし、重篤な症状ですと動かすのが危険なため、日中勤務の獣医師やスタッフのもと継続入院も可能です。専任の獣医師やスタッフが常時複数いて対応できますし、来院が重なってしまっても治療できますので、かかりつけの動物病院が診療時間外でもご安心いただけます。動物2次診療センターでは、獣医療関係者からのご紹介に基づいて、循環器系や神経外科、整形外科、皮膚科などの専門的な診療を行なっています。大学病院の医師にお願いして、月に2、3回手術に来ていただくこともあります。

飼い主一人ひとりと心を通わせる診療をしていきたい

獣医師を志したきっかけについて、教えてください。

やはり、動物が好きだったからですね(笑)。子どもの頃は柴犬を飼っていました。動物に関われる仕事はいくつかありましたが、昔はフィラリアという命に関わる病が流行っていてペットが亡くなっていくのを目の当たりにしてきましたから、そういった動物たちを助けたいという気持ちが強かったですね。そのような理由から獣医師を志すようになり、北里大学の獣学科に入りました。以来、30年以上診療に携わってきましたが、獣医師になってからこの仕事の本当の良さを理解できた気がします。

お忙しい中、どのようにリフレッシュされていますか?

伊豆にリゾートマンションがあり、年に3、4回くらい遊びに行きます。魚料理が好きなので、美味しいお魚を食べられるのが楽しみのひとつですね。その他、自宅で15歳のヨークシャー・テリアと12歳のシーズーを飼っています。両方とも女の子で、友人からいただきました。ヨークシャー・テリアはどちらかというと妻が好きで、シーズーは私の方が好きみたいですね。とはいえ、やはり一日の大半をともに過ごす妻や娘の方になついているようです。具合が悪くなると注射を打つのは私ですし(笑)。

クリニックの今後の展望について、教えてください。

今後も高齢化社会が進んでいき、ご高齢の方がペットを飼われるケースがますます増えていくと思います。皆さん、癒しを求めて飼っていらっしゃるので、そういった方たちが気軽に診療にいらっしゃれるような病院であり続けたいですね。例えば、流れ作業的に診療をするのではなく、飼い主の方一人ひとりと心の通った会話ができればと考えています。もちろん、年齢に関わらず、大事なわんちゃんや猫ちゃんの体調でお困りの皆さんにお越しいただきたいので、その人に合った診療をしていくよう、今後も心掛けていきたいと思います。

ドクターズ・ファイルの読者に、メッセージをお願いします。

お子さんの情操教育の一環として動物を飼われるお宅や、お子さんのご希望で飼われるご家庭も多いようですが、親子で来院される際にペットの病気についての説明をご一緒に聞いていただくこともあります。例えばわんちゃんが亡くなりそうだという時も「どうして死んじゃうの?」と尋ねられることがありますので、命に対する問いかけの対応についても慎重に考えています。「犬は人間ほど生きられないんだよ」とか、「腎臓が悪くなっちゃったんだよ」とか、もしくは「治療してみるけど可能性は低いです」などの説明は、お子さんに分かりやすく、そして納得をし理解してもらえるような表現を心がけています。お子さんと親御さんがお互いに理解して飼おうとされていることがよくわかりますので、その辺りの対応もしております。どうぞご遠慮なくご相談ください。

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