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鈴木芳司 院長の独自取材記事

かみのげ動物病院

(世田谷区/上野毛駅)

最終更新日: 2021/10/12

大井町線上野毛駅からほど近く。商店街の中程に位置するかみのげ動物病院は、グリーンと基調にした味のある佇まい。こじんまりした院内は、動物病院とは思えないほど清潔感あふれる印象だ。開業して53年。ここに住まう動物たちの健康を見守ってきた院長の鈴木先生は、「ペットの気持ちになって接したい」とおっしゃるだけあって、その口調はどこまでも動物への愛であふれている。同じく獣医師の奥様と獣医師を目指すお嬢様に囲まれて、今日も明日も先生は、愛おしむように動物の背を撫で続けるのだろう。(取材日2007年11月29日)

ボクサーの手術を専門にしていた父の札幌開業に伴い、引き継ぐことに

いつ開業されたのですか?

この病院は父の代からなのですが、昭和29年開業です。札幌で開業した父に代わり、日大獣医学部を卒業した昭和53年に引き継ぎました。上野毛で29年間、犬や猫、小鳥やウサギなどの小動物を診させていただいています。

お父様はなぜ札幌で開業されたのでしょう?

JKC(ジャパンケンネルクラブ)という品評会に出るような犬を扱っている団体があるのですが、父はそれに関係しておりまして、北海道でぜひ開業してほしいと言われたんですね。当時、父は耳を切って立たせるという犬種のボクサーの手術を専門にしていたんですが、その手術でいろいろな地方を回っていたようです。

犬種に流行はあるのですか?

もちろん、ありますね。昔はお庭で飼っていたので、大型犬が多かったんですが、今は家の中で飼うため、ダックスフンドやチワワなどの小型犬が多いですね。でもうちでは、ラブラドールレトリバーが二匹、チワワが一匹、家の中をウロウロ。猫もいますよ。子供も家内も、みんなで仲良く暮らしています(笑)。

獣医師を目指したきっかけを教えてください。

やはり父の存在が大きいですね。次をやってくれという、暗黙の了解みたいなものがありましたね(笑)。 長男は私ひとりでしたし、昔は長男が家業を継ぐという感じでしたから、必然的に獣医師を目指しました。

頭の先からしっぽの先まで、しっかり触診

どのような少年時代でしたか?

遊ぶのが大好きな子供でした。実は父が獣医師を始める前は、名古屋でサラリーマンやっていたんですが、私が3才の頃、こちらで動物病院を始めました。その頃は、このあたりも緑がたくさんあって、そこらへんを駆け回っていましたね。病院の前も砂利道でしたし、雨が降るとデコボコ。今はだいぶキレイになりましたよね。

最近、犬や猫も長生きになってきていますが、どう思われますか?

そうですね。人間同様、高齢化が進んできています。そのため、糖尿病や心臓病、癌など、成人病にかかる子が増えてきています。今までは癌にかかる前に、亡くなっていた子が多かったんですが、最近は検査機器が高性能になってきているので、検査で癌が発見されています。また、ペットも高齢化してくると、飼い主である人間と接している時間が多くなってきます。そうすると、最期のお別れによる悲しみが大きくなってしまいます。子供みたいな感覚で飼っている方が多いですから、ペットロスも深刻な問題ですね。また最近はネットの普及により、こちらにいらっしゃる前に病名をネットで調べ、「先生、これじゃないの?」と病気を決めこんでしまう方も。様子がおかしいなと思われたら、まずは早めに私たちに診せていただければと思います。

最近は、太り過ぎの子も多いですよね?

太りやすい子は間食が多いんですね。太ると高齢化の場合と同様、成人病が増えてしまいます。今はフードも良くなってきていますから、飼い主さんが分量をきちんと管理していただければと思います。また、散歩は運動になるだけでなく気晴らしにもなるので、毎日、散歩させてあげてくださいね。

診療の際、心がけていることはありますか?

何よりも、患者の様子を細かくお聞きするようにしています。食のこと、普段の行動、排便など、生活全般いろいろ聞いて、そこから判断していきます。実際に患者とはお話できないんですが、飼い主さんとのコミュニケーションを大事にして、できるだけ頭の先からしっぽの先まで、触りながら診ていくようにしています。

ペットが自ら入ってこれるような、気軽に寄ってもらえる病院にしたい

休みの日はどのように過ごされていますか?

テニススクールに通っていた時の仲間がコートを予約してくれるので、予定が入ればもっぱらコートで汗を流していますね。

特に力を入れている診療分野はおありですか?

最近は、鍼灸治療でしょうか。西洋医学と東洋医学を合わせながら、診療していますね。特に鍼灸治療は四肢が麻痺した子に施しています。例えば、ダックスフンドは椎間板ヘルニアになってしまう子が多いんですよ。胴が長いので、背中に負担がかかってしまい、今度はそこから後ろ足の神経が麻痺してしまい、最悪の場合、腰が立たなくなってしまいます。そういう場合、鍼灸をしてあげると、気持ち良さそうな顔をする子がいますね。

入院されている子なんて、いらっしゃるんでしょうか?

いや、今はいません。というのも、基本的には通っていただくスタンスで考えています。例えば、猫はストレスで食べられなくなってしまう子もいますからね。具合が悪いからと落ち込んでいるのに、さらに飼い主さんから引きはがして入院させてしまうと、それがかえってストレスになってしまいますから。できるだけ、入院させないようにという気持ちで治療しています。

今後の展望をお聞かせください。

飼い主さんやペットが、いつでも気軽に寄ってもらえるような病院にしたいですね。飼い主さんがリードを引っ張って無理にペットを入らせるのではなく、ペット自らが喜んで入ってこられるような病院にできたらいいですね。診療の際、ペットの気持ちになって、嫌がらない治療をを心がけていますが、その点で獣医師である家内は、気持ちを動物に伝えるのが上手かな(笑)。子供も今春、大学の獣医学科を卒業しますから、親子で獣医師です。嬉しいですね。

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