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小川彰久 院長の独自取材記事

ブライト動物病院

(目黒区/祐天寺駅)

最終更新日: 2023/01/22

祐天寺駅から徒歩5分、駒沢通り沿いにある「ブライト動物病院」は、大学病院や専門医とのネット―ワークを生かした最先端獣医療を行うクリニック。院長の小川彰久先生は、的確な確定診断に基づく治療方針の明確化をモットーとして診療に取り組んでいる。「1年に1度は検診を受けていただきたい。動物にとっては人間の1年が4、5年に相当しますから」丁寧な診療と治療技術を磨く努力を続ける小川先生。クリニックは常に患者さんで溢れている。(取材日2010年4月28日)

大学病院に在籍した5年間 オールラウンドにこなせる技術を磨いた

クリニックの特徴から教えてください。

診ている動物は犬と猫、フェレットが中心です。診療内容は一般的な内科診療の他、外科、整形外科となんでもこなします。例えば整形外科で言えば、骨折とか圧倒的に多いのは関節の手術。小型犬は膝蓋骨の内包脱臼、膝のお皿が外れてしまうような脱臼が多いので、その手術が多いですね。トイプードルやチワワ、マルチーズなど人気の犬種に多い病で、もともと遺伝的な傾向から発症しますが、体重の増加でも悪化する病気で最近は増えています。この辺りは海外に住んでいた方、または外国人の方も多いエリアです。ですから、とても珍しい種類の犬や猫を連れていらっしゃる方も多いですね。中にはドクターの飼い主さんもよくいらっしゃいますので、診断についての説明もより専門的になります。採血していると「よくそんな細い血管から血が取れるね」と言われることもありますよ。

開業までのご経歴は。

この地に開業してから13年になります。大学は日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)を卒業後、一度は動物病院に勤務しましたが、もっと学ぶことがあると思い大学に戻り5年ほど大学病院に勤務しながら勉強を続けました。大学病院では各科に分かれての診療もありましたが、基本的には一通り全部やらなければならなかったので経験を積むことができました。中でも特に興味があって取り組んでいたのは内分泌関係で、糖尿病やホルモンの病、また皮膚病を主に研究していました。在籍中は執刀医も長く務めていたので、外科的な経験も他の方よりはかなり積んでいると思います。外科も含めて全部オールラウンドでやっていたので、自分が開業してからも広い分野で高度な治療ができると思っています。

常に誠実に取り組み手を抜かない 確定診断を出して治療方針を明確に

診療をする上でどんなことを大事にしていますか。

診療に対して一番大切なことは、誠実に取り組むということ。ごまかすようなこと、はっきりと相手に伝わるように説明しないとか絶対にやってはいけないことですよね。ですから診断も的確に行うこと。この検査でこういう結果が出ているのでこの治療、薬が必要ですよと飼い主さんに理解してもらうように説明します。人間と違って動物は話すことができません。やはり基本的な検査が重要になってきます。人間なら触診もできるけれど、動物はある程度ベースになる検査を基に診断をする必要があると思っています。

診療のモットーは。

日々、本当に忙しい毎日ですが、当院に来ていただいた以上は絶対に手を抜きたくないので、時間をかけて精いっぱい診させていただく。そしてできる限り確定診断を出して治療を進める方針で取り組んでいます。大学病院で学んだ5年間の経験はとても役立っていますが、ほんの10数年前のことがすっかり変わってしまっています。日本の獣医界は急速に変化していて、1年2年で治療法、手術法はもちろんのこと病名も変わる程に日進月歩で研究が進んでいます。これまでの経験にだけ頼るのではなく、常に新しいことを吸収して勉強していかないといけません。勉強会に参加するのは当然のことですが、幸い大学に長くいたことで専門分野を持った優秀な仲間達がいますので、そういうところから技術や知識を教えてもらいながら日々取り組んでいます。私の診療もオールマイティと言っても全て自分で抱え込むのではなく、その専門分野に合った友人に紹介するということも行っています。例えば、ダックスフンドに多い椎間板ヘルニアは、執刀する獣医師によって成功率がはっきりと違う病気です。友人の獣医師は整形外科を専門にしていて、彼の成功率は98パーセントくらい。その子が良くなることが大切ですから、彼はすごく腕が良いので、患者さんに話してご紹介するようにしています。

外科的な診療に備えて器材も充実させているそうですね。

大学病院ではCT、MRIなどの画像診断器材がありますが、そういった大型の器材以外は手術に必要なものを揃えています。どんどん医療は進歩していますから、昔私が大学を出た頃は、レントゲンと心電図しかない動物病院もありました。技術も設備も新しくなって病院も進化していく必要があります。例えば炭酸ガスレーザーや、内視鏡なども動物に負担をかけずに手術を行うために必要なものです。炭酸ガスレーザーは出血をほとんどさせずに手術できるものなので、のどなどの軟部組織に有利です。内視鏡も動物に負担をかけずに検査、手術ができます。消化管のバイオプシー、生体の組織や臓器の一部を採取して、診断の確定を行う検査や、動物に多い誤飲した異物を取り出します。昔はちょっとしたものでもお腹を切開しないと取れなかったものです。ボールなどおもちゃ類が多いですね。かじって遊んでいるうちにちぎれたりして飲みこんでしまう。飼い主さんに注意してほしいのは、かじっているという時に、「食べちゃだめ」と大声を出すと、わんちゃんは取られまいとして逆に飲みこんでしまう。食べてしまいそうだなという時は、あせらずにおやつを出して交換して戻させるほうがいいですね。

動物の命を救う喜び 心を救う難しさ

やりがいを感じる時、難しさを感じる時は。

この仕事は動物の命を預かる仕事ですから当然休みもなく、日々の診療は多忙です。そして、進化を続ける獣医療に合わせて自分も成長する必要がありますので、獣医師として現状に満足せずに常に勉強し知識と技術を身につけなければならない大変さはあります。しかし、その分やりがいのある仕事です。苦しんでいる子を助けることができる、良くなっていく姿を見る時に一番やりがいを感じます。難しさを感じる部分で言うと、最近気になっている心因性の病を抱えたわんちゃん猫ちゃんが増えていること。人間が動物に依存し過ぎてしまうことで、動物達が精神的にストレスを感じ、様々な症状を起こしています。症状としては、体の一か所を朝からずっとなめ続ける猫とか、脱毛など様々。飼い主さんには、動物との関係作りについてお話ししますが、一概には言えないこともあります。飼い主さんご本人、ご家族とペットを取り巻く環境全てに関わることになるので、飼主さんによって伝える言葉は変えなくてはならないし、解決策を見つけるのはとても難しく根本的な治療を行うことが難しい病です。

獣医師を選んだ理由、エピソードはありますか。

小学生の頃から乗馬をしていました。夏休みに家族で山梨に遊びに行って、たまたま体験乗馬をして、それがとても楽しくて。それから毎週土日、小学生が一人で2時間くらいかけて電車で山梨に通い始めました。感覚としてはみんなが野球チーム入るのと同じでただ楽しかったから通いましたが、一人ですから。今考えるとよくやりましたよね。夏休みは住みこみをさせてもらって、朝4時から掃除や餌やりをやって空いた時間に乗馬をするという感じの生活。そこには獣医さんが馬を診に来ていて、その姿を見て小学生の時にはもう獣医になろうと漠然と考えていたと思います。乗馬と言っても競馬の騎手になろうというのではなく、私がやっていたのは馬術です。障害とか馬場馬術と言われるもの。高校まで続けて、オリンピックに行けるかなというところまで頑張って成績を残していたのですが、ある時辞めてしまいました。そこから獣医の勉強に切り替えて、頑張りましたね。

今後の展望を聞かせてください。

クリニックとしては、今後はスタッフを増やしてより充実した体制を整えたいです。将来的には獣医師はより専門医の方向にこれから向かっていくと思いますので、専門医の先生が集まって診療を行うクリニックを運営していくというのが理想です。また現在目黒区の獣医師に呼びかけて有志が集まり、夜間病院を立ち上げました。目黒区以外の方でもどなたでも利用できる病院です。他ではまだ珍しい取り組みですが、動物達の環境を良くしていく、飼主さんのニーズに応える診療を今後も模索していきたいと思っています。

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